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2006年12月18日 [マザーランド]

昨日、大阪ミドルアースの例会にお邪魔して、久々に製作中ゲームの検証
以外で「純粋に」ゲームのプレイをしました。対戦の内容を、サンセット・
ゲームズの機関誌「プラン・サンセット」に投稿する予定なので、厳密には
「純粋なプレイ」とは言えないかもしれませんが、とにかく「1プレイヤーと
して対戦に熱中する楽しさ」を存分に味わえました。今回対戦したゲームは、
シックス・アングルズ第9号付録「ウォー・フォー・ザ・マザーランド」で、前々
から「一緒にやりましょう」と約束していた出口さんが相手をしてくださいま
した。また、リプレイ記事にするということで、前日に北海道から帰阪したば
かりの石田さんが、記録員兼「公認戦力チット引き官」として手伝ってくれま
した。出口さん、石田さん、どうもありがとうございました。

今回の対戦では、私の担当はソ連軍でしたが、初年度の基本戦略として
「粛清で弱体化した赤軍将兵に戦闘経験を積ませるためと、ドイツ軍の
進撃を停滞させるため、極力兵力を前面に投入して交戦させる」という
「前進防御」の方策をとりました。この戦略は、失敗すれば序盤で兵力を
吹き飛ばされて大敗するリスクを伴いますが、史実のソ連軍が1942年に
とった「全面後退戦略」を1941年に実行すると、兵力は温存できる反面、
アステリスク付きの戦力チットが大量にカップの中へと残ることになるので、
それを避けることを優先して、出血覚悟で部隊をドイツ軍の攻勢正面に
ぶつけ続けました。その結果、いくつかの重要な局面でサイの目に恵ま
れたこともあり、第7ターン(1941年9~10月)の終了時点で、モスクワと
レニングラード、そしてキエフの三都市全てを保持することに成功しました。
ただし突出して包囲されているキエフの運命は、もはや風前の灯火ですが…。



第7ターン終了時の東部戦線。


第7ターン終了時のモスクワ正面。


第7ターン終了時のレニングラード正面。

ドイツ軍の進撃は、史実よりもやや遅れ気味ですが、出口ドイツ軍は
徹底した「兵力温存(損失回避)戦略」をとっているので、兵力的には
史実のドイツ軍よりも強い状態で、最初の冬を迎えています。これから
ソ連軍の冬季反攻が開始されますが、1942年春の雪解けを迎えた時、
戦略的な情勢がどのようなものになっているか、今の段階では予測する
ことがかなり難しいと言えます。ソ連軍は、第8ターンに5個軍と1個攻勢
支援群、第9ターンに6個軍と1個司令部、第10ターンに2個軍と1個空挺
軍団の増援を受け取り、改編用の打撃軍ユニットも4個得られるとはいえ、
ブリャンスク=キエフ間とワルダイ高地の空白地にも戦線を形成しないと
いけないので、部隊の消耗を伴うような作戦は控えなくてはなりません。
出口ドイツ軍が、1941年ではなく42年の決戦に対ソ侵攻戦略の焦点を
合わせているらしいことが判明しているので、こちらもそれを前提とした
戦略をとる必要がありますが、しかし冬季反攻で敵の装甲部隊を消耗
させるという誘惑も魅力的なので、悩めるところです。

次回の対戦(続き)は、1月下旬を予定しています。今回は、双方とも好き
なだけ長考できる方式でプレイしたため、予想したほどのターン数を消化
できませんでしたが、次回は「少しペースを上げましょう」と帰り際に合意
できたので、1943年春の泥濘くらいまでは進めたいところです。


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コメント 3

石田 博

プレイお疲れ様でした

チット引き係はなかなか楽しかったですよ

次回の進展が楽しみです
by 石田 博 (2006-12-21 12:34) 

生涯一ウォーゲーマー

「マザーランド」は私も好きなゲームです。戦闘を経験するたびにソ連軍が微妙に強くなっていくとゆうのは面白い(そして本質を捉えた)アイディアですね~。いまだかつて他にそんなルールは見たことがありませんが、テーマによっては応用可能なゲームもあるのでは。逆に、太平洋の日本軍なんかは戦闘を経験するたびに経験豊富な将校の消耗が原因で「弱くなっていく」なんてのもアリかと。

ただ「マザーランド」の付属シナリオはターニングポイント以外はどれも手間と時間がかかるのが難点といえば難点でしょうか。最近のSPI復刻再販ゲームには入門用のミニゲームがついてますが、「マザーランド」も地図半分くらいで気軽にプレーできるミニシナリオをいろいろ作ってみるというのはどうでしょう。
by 生涯一ウォーゲーマー (2006-12-22 12:40) 

Mas-Yamazaki

石田様: 先日はおつかれさまでした。次回もよろしくお願いします。

生涯一ウォーゲーマー様: コメントありがとうございます。「マザーランド」にも手軽にプレイできるミニシナリオを、というご意見、非常にごもっともだと思いますので、なるべく早く作成・発表する方向で考えたいと思います。確かに、私の作るゲームは時間がかかるのが多いですね(笑)。新作の「モスクワ攻防戦」は、意地でも(笑)8時間程度で終わるゲームに仕上げるつもりです。
by Mas-Yamazaki (2006-12-25 11:38) 

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