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2007年12月6日 [激闘ノルマンディ]

シックス・アングルズ別冊第6号「激闘ノルマンディ」に、いくつかエラーが発見されました。製品化に際しては、万全の注意を払ったつもりでしたが、私のチェックミスにより、このような問題が残ってしまったことを心よりお詫びいたします。

1. ルールについて
13.38項 「じゅうたん爆撃を実行できるのは、1回のゲームにつき、1回のみです。」を追加してください。英文ルール15.0項の冒頭解説文にある「じゅうたん爆撃は、ゲーム中に1回のみ実行できる」という記述を見落としていました。これは、プレイに対する影響が大きいエラーで、製作者として深く反省しています。

2. マップ上の図表について
ゲームターン表示欄の「年月」の表記が、1ボックスずつ左にずれています。第1ターンは「7月19~21日」ではなく「7月16~18日」です。リプレイ記事の見出しにある年月の表記も、これに伴って読み替えてください。

3. リプレイ記事について
記事の中で、オーバーランを実行したユニットが、損害を被ったにもかかわらず、移動をそのまま継続している説明が数箇所ありますが、ルール本文5.56項にあります通り、オーバーランを実行して攻撃側に損害が出たなら、そこで移動を停止しなくてはなりません。

4. ルールの明確化
5.48項に示されている「ドイツ軍の移動力修正の緩和」が開始されるのは、1ユニット以上の米軍機甲ユニットが地図外突破を行った「次のターン以降」であり、14.22項にある「3個師団の9ユニット全てが地図外突破した次のターン以降」ではありません。

せっかく、発売と同時にいろいろな方から高く評価していただいた「激闘ノルマンディ」ですが、このような形で瑕疵が見つかったのは本当に悔やまれる結果です。購入して下さった方々には、深くお詫びいたします。


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コメント 8

アンブッシュ

山崎さん、こんにちは。いつも素晴らしいゲームを発表してくださりありがとうございます。今回の激闘ノルマンディは、以前発売されたクルスク大戦車戦と共に、最高のゲームだと思ってます。

で、エラッタが出たついでに一つ質問を。連合軍ターンの天候決定ですが、ルールではダイスを1個振って決定すると書いてありますが、使用する項目に関しては記述されていません。これもドイツ軍と同じ、その前のドイツ軍の天候を基準にしてダイスを振るのでしょうか?それとも、晴天などの項目に固定されるのでしょうか?
by アンブッシュ (2007-12-07 06:36) 

テキヤ

エラッタの発見は残念ですが、マップの地形やユニットの数値などの「致命的」エラッタでないのが不幸中の幸いでしょう。1と4はプレー前の確認で解決できますし、3はプレーに影響なし、2も史実との対比というプレーをしなければ問題なしです。ただ公式エラッタとしてHPに告知すべきでしょう。ブログだけの告知では、見落とす人がいるやもしれません。
by テキヤ (2007-12-08 02:44) 

Mas-Yamazaki

アンブッシュさま、テキヤさま: コメントありがとうございます。校正を行う際には、マップの地形やユニットの数値などの「プレイに直接支障が出る間違い」がないよう、万全の注意を払ったつもりでしたが、予想外のところで見落としが出てしまいました。ホームページには、至急に公式エラッタを発表いたします。アドバイスありがとうございます。

あと、天候判定の修正ですが、「直前の(相手側の)プレイヤー・ターンの天候」を基準にして判定します。例えば、ドイツ軍プレイヤー・ターンの天候が「嵐」なら、続く連合軍プレイヤー・ターンの天候判定は「嵐」の欄を使用します(逆の場合も同様)。英文の地図に出ている説明で確認しましたので、間違いないと思います。これも、明確化としてエラッタに反映させていただきます。ご指摘ありがとうございます。
by Mas-Yamazaki (2007-12-08 14:53) 

アンブッシュ

山崎さん、こちらの質問にお答えいただきありがとうございます。天候ルールに関しましてはこれで疑問は出ないと思います。ただ、もう一つ明確化していただきたいルールがあります。それは同一師団効果ルールに関してです。
同一師団効果は同じ師団を構成するユニットが同じヘクスにスタックしている時適用され、機械化されたアメリカ軍歩兵師団にも適用されるとありますが、そうなると他の連合軍の歩兵師団や、ドイツ軍の歩兵師団には適用されないと解釈してよろしいのでしょうか?もしそうであるなら「機械化されたアメリカ軍歩兵師団以外の全ての歩兵師団ユニットに関してはこの効果の適用外である」と明記した方がよいのではないかと思いますがいかがでしょうか?
by アンブッシュ (2007-12-08 18:56) 

INB

エラッタの件、承りました。 お詫びの件も誠意が伝わりました。

確かにプレイそのものに影響はありませんが、実際にプレイしてみて、期待通りの好ゲームであるという印象を持っただけに期待値も高かったので、正直な気持ちを申し上げると残念な気持ちで一杯です。

まず私どもの関心事としては、これでエラッタは打ち止めかどうかという点をクリアにしていただければ非常にうれしいです。

また山崎さんが限られたリソースの中でゲームを作る、というご苦労も理解できます。しかしながらその中で顔写真を入れるというお遊びも結構ですが、こういった初歩的な部分の品質管理については、より重点的に時間配分をされたほうが良いのではないかと思った次第です。気持ちとか気合の問題とかではなく、今後の問題の根本的再発防止策がなされますことを切にお祈りしております。
by INB (2007-12-10 17:14) 

さがら

「激闘ノルマンディ」買いました。本編は友人の持っていたTSR版でプレーした経験があったのですが駒を並べてみると雰囲気が全然違うので驚きました。ヴィットマンやマイヤーのユニットも“戦史派”には良いプレゼントと思いました。あと、エラッタが出たのは残念ですけれど、付録ユニットを付けることとは別問題では? 付録ユニットをやめればエラッタが減るという理由はないですし(最初は駒シートの空きスペースの有効活用ということでユーザーからリクエストを募集していたはず)、何か論点がずれている印象を受けます。これからも良い製品を出してくださることに期待します。
by さがら (2007-12-13 19:14) 

FreD

商品としてのシミュレーション・ゲームはコンピュータ・ソフトと似た面があり、ユーザーのすべての利用法(=プレー進行のバリエーション)を100%検証することが不可能なため、バグやエラーの無い事を保障することができない性質があります。
(ここで言うエラーとは単なる印刷ミスや翻訳漏れにとどまらず、ルールの整合性やプレイバランスの許容量まで含んだ意味です)

どこまで検証しても「あくまで現時点ではエラーがない」と宣言することしかできないはずなので、私としてはむしろ「もうエラーはないことを保障する」と言われるほうが疑わしく(その後に判明するとオープンにされない可能性が高くなるため)、それよりも判明次第速やかにエラーをオープンにし、そして可能な限り余分な出費をせずにユーザーがエラーを修復できる手段・方法を提供して頂くことの方が重要だと考えます。

今回のエラッタとは直接関係なく、またバグやエラーを容認するつもりもありませんが、商品の特質上、100%無くなることもあり得ないというユーザー認識も必要だと思いコメントを入れた次第です。
by FreD (2007-12-14 23:16) 

Mas-Yamazaki

アンブッシュさま、INBさま、さがらさま、FreDさま: コメントありがとうございます。アンブッシュさまのご質問への返答は、エラッタの方に表示させていただきました(ご指摘のとおり、機械化された状態にある米軍歩兵師団以外の各国歩兵師団と空挺師団は、同一師団効果の特典を得られません)。

12月16日の記事でも書きましたが、製品のエラーを減らすための作業工程に関する改善方法については、現在の原稿執筆の仕事が終わって気持ちにゆとりが出た段階で、じっくり検討していきたいと思います。そして、既に判明したエラーについては、FreDさんが書かれている通り「判明次第速やかにエラーをオープンにし、そして可能な限り余分な出費をせずにユーザーがエラーを修復できる手段・方法を提供する」方針をとっていくつもりです。

皆様にはご迷惑をおかけして本当に申し訳ありませんが、今後ともよろしくお願いいたします。
by Mas-Yamazaki (2007-12-16 16:09) 

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