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2009年8月6日 [その他(ウォーゲーム関係)]

今月は、文庫のロンメル伝執筆で仕事部屋での缶詰生活が続きますが、先日庭で見つけて家の中で飼っていたアゲハチョウの幼虫が、今朝無事に羽化しました。下は、庭に放した直後のようす。

butterfly.JPG


山椒の木に毎年、数匹のアゲハチョウの幼虫がついていて、葉っぱをだいぶ食べられますが、下に落ちた糞が木の養分になるので、共存関係を尊重して基本的には放任しています。ただ、運悪くスズメバチに見つかると、彼らの子供にやる肉団子にされてしまう(実際この木でそうされる現場に居合わせたことがある)ので、一匹だけ保険として家の中に避難させて、羽化するまで様子を見ていました。名張に引っ越して、家の中で羽化させたのは、今回で二度目ですが、コロコロと太った緑色の青虫がたった10日ほどで全く身体の構造がちがう可憐な蝶に変身する光景というのは、何度見ても感嘆を禁じ得ません。


ところで、話は全く変わりますが、以前の記事で少し触れました、「中越戦争(1979年に発生した中国とベトナムの戦争)」を描く中文ルールのゲームについて、台湾のゲーマーからいろいろと情報を仕入れることができました。下は、彼が送ってくれたゲームの写真です。

SinoVietWarS.jpg


SinoVietWar2s.jpg


香港の「戰棋研究中心(Wargames Reserch Centre)」というところが、1984年に出版したこの箱入りゲーム(ボードゲーム・ギークでの紹介ページはこちら)は、中越戦争における高平と老街の二つの戦いを、共通ルールで再現する作戦級ゲームのようです。ユニットの数字などを見た限りでは、砲兵やカチューシャには射程があるようで、中国軍とベトナム軍の双方がT34を装備しているというのも興味深いシチュエーションではあります。カードを使って防御戦略を決める方式のようで、「全速撤退」「掩護撤退」「依令堅守」「弁(字が出ない)死一戰」の四種類から選ぶようになっています。

SinoVietWar1scard.jpg


残念ながら、件の「戰棋研究中心」はとうの昔に姿を消しており、現在では入手がきわめて困難とのことですが、香港と台湾のゲーム市場で私の分を探してくれるとのことなので、期待して待ちたいと思います。下は、箱裏に記されたゲーム備品の一覧ですが、「精心設計的地図式棋盤(ゲームマップ)」が2つのゲーム(血戦高平と老街争奪戦)に各「一張」、説明書(ルールブック)が「一本」、骰子(サイコロ)が「一粒」というのは、なかなか渋い表現ですね。

SinoVietWarParts.jpg


ちなみに、中文のゲームとして、以下のような写真も送ってくれました。

RussiCam.jpg


有名な「ロシアン・キャンペーンのパチもん(偽物)」。莫斯科攻防戦とは「モスクワ攻防戦」の中文表記です。

midway.jpg


CoralSea.jpg


同じくアバロンヒル社の「ミッドウェイ(中途島)」と、そのバリアント「珊瑚海海戦」のパチもんとおぼしきゲーム。

napgame.jpg


これはナポレオニックですが、「滑鐵盧」とはワーテルローのことか? 何かのパチもんかどうかは不明。右側の地図でわかる方がおられましたら、ご教示いただければ幸いです。

TheWarInVietNam.jpg


ベトナム戦争の戦術級ゲーム。対象年齢は「10歳から60歳」となっています。
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コメント 7

辺境伯

>これはナポレオニックですが、「滑鐵盧」とはワーテルローのことか? 何かのパチもんかどうかは不明。右側の地図でわかる方がおられましたら、ご教示いただければ幸いです。

多分ワーテルローです
YouTubeで検索したらこれが引っ掛かったので

Discovery Channel - 滑鐵盧之役 Part #1/5
http://www.youtube.com/watch?v=9kBOmzZU-Kw&translated=1
by 辺境伯 (2009-08-07 16:03) 

田村@香港

日曜に旺角のショップを見てきます。
by 田村@香港 (2009-08-07 20:31) 

Mas-Yamazaki

辺境伯さま: コメントならびにご教示ありがとうございます。ディスカバリー・チャンネルの番組に中文字幕が入っているようですが、中国で放映されたものでしょうか。件のゲームボックスの「滑鐵盧戦役」の下に入っている「拿破崙」の三文字は、これで「ナポレオン」と読むのですね(笑)。相手側を率いるのが「威靈頓」ウェリントンと、字面だけ見るとどちらも強そうな印象ですね。
by Mas-Yamazaki (2009-08-10 19:49) 

田村@せたがや

香港から帰国したのは先週だったのですが、コメントする機会が遅れてしまいました。詳細なレポートはCMJ89号に掲載予定ですが、ここではレポートに無い話を幾つか。
旺角のショップで「中越大戰」は手に入りませんでしたが、香港のサークル、HKSWに突撃取材したところ、会員で持っている人がいました。
http://hksw.org/
香港島・灣仔の「森記書局」という書店がマニアックな品揃えで、日本や大陸のミリタリー雑誌や、知兵堂の雑誌・叢書のバックナンバーが豊富に並んでいました。
http://www.sumkeebook.com.hk/

by 田村@せたがや (2009-08-25 17:29) 

Mas-Yamazaki

田村@せたがやさま: コメントありがとうございます(お疲れ様です)。香港のリンクを少し見ましたが、シミュレーション・ゲームを趣味にしている人はけっこういるんですね。前にブログでも紹介した台湾の知兵堂という出版社にも、より興味が湧いてきました。

XoDのアメリカ紀行も拝見しました。私も同じようなことを思っていたという箇所がいくつかあり、けっこう笑えました(「眼毒、眼毒」のくだりなど)。コマンド次号のリポートも楽しみにしています。
by Mas-Yamazaki (2009-08-26 18:41) 

tony

我是香港(Hong Kong)來的,我並不懂日文,只是從google translate 翻譯過,十分多謝你寫了這篇有關香港戰棋的blog,這些相片 (寫真) 勾起我小孩時候的回憶。

『滑鐵盧戰役』 = Battle of Waterloo ,是拿破崙 (Napoleon) 於1815 年被打敗的一場戰役
『威靈頓』 = Duke of Wellington
『拚』死一戰

私は香港(香港)に、私は日本語を理解していないが、からGoogle Translateを翻訳、非常に香港戰棋このブログの上に書かれたことを感謝され、これらの写真は(写真)の思い出を持ち帰ったときに私の子供たち。

『滑鐵盧戰役』=Battle of Waterlooワーテルローの戦いの1815年Napoleonナポレオン(ナポレオン)の戦いで敗れた

『威靈頓』は=ウェリントン公爵 Duke of Wellington

『拚』死一戰

by tony (2010-04-27 20:11) 

Mas-Yamazaki

tonyさま: コメントありがとうございます。「滑鐵盧戰役」は、やっぱりワーテルローでしたか。写真をご覧になって、若い頃を思い出された、ということかと推測しますが、「パチもん」という単語の意味が、Googleの辞書に載っているのかどうかに少し興味があります。

……田村さん、見ておられましたら、助けてください(笑)。
by Mas-Yamazaki (2010-04-30 02:11) 

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