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2009年12月26日 [クルスク大戦車戦]

シックス・アングルズ別冊第3号「クルスク大戦車戦」のルールについて、プレイヤーの方からいくつかご質問がありました。このゲームは、日本版を発売してから3年半以上が経ちますが、今でもプレイされているというのは発行人として大変喜ばしいことです。

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いただいたご質問と、それに対する日本版発行人の回答(解釈)は、以下のとおりです。同ゲームをお持ちの他のプレイヤーの方も、ご参考にしていただければ幸いです。近々、ホームページの方にも「明確化」として追加する予定です。


1.戦闘後前進について    敵軍と隣接して弾幕射撃を行ったドイツ軍司令部は戦闘ユニットとともに前進できるのか? 2ヘクス離れて弾幕射撃を行った場合はどうか? また,ソ連軍砲兵の場合はどうか?

司令部の弾幕射撃は、隣接ヘクスか否かに関わらず、基本的には「間接射撃」に属するものと解釈すべきかと思います。従って、一般的な作戦戦術級ゲームと同様、間接射撃でしか戦闘に参加していない(司令部)ユニットは、戦闘後前進は行えない、と解釈するのが妥当かと思います(9.7項)。

2.戦闘結果を防御側から先に適用し防御側が全滅した場合,攻撃側は元防御側のいたへクスに退却できるのか(戦闘フェイズでは退却方向に制限がないため)?

これは、ルール文面の解釈では可能ですが、実際の状況から考えると不自然極まりない上、効果という点で退却と戦闘後前進の区別が無くなるのもおかしいと思われます。従って、「戦闘解決時に防御側ユニットが存在したヘクスには退却できない」と解釈するのが、ゲームプレイ上の効果を考えると、妥当かと思います(9.6項)。

3.戦闘ユニットとスタックしているドイツ軍司令部が対戦車射撃や敵砲撃力減殺を行った場合でも,司令部ユニットのステップ数1は,防御側ステップ数にカウントできるのか?

これは、特定の条件で司令部のステップを除外するという項目は見当たらないので、防御側のヘクスに存在するのであれば、防御側ステップ数にカウントできるという解釈でよいと思います(9.39項)。

4.ドイツ軍保安師団が全滅した場合,ソ連軍は勝利得点を得るのか?

ドイツ軍の保安師団は、実態としては「ドイツ軍旅団・連隊・大隊」と同等なので、0VP、つまり勝利得点の対象外と解釈すべきかと思います(18.45項)。

5.複数のドイツ軍司令部が1つのへクスに対する敵の攻撃に対して対戦車射撃を行う場合,両司令部の対戦車ポイントを合計して1回賽を振るのか,それぞれに賽を振るのか?

これは、13.36項で「ドイツ軍の対戦車砲ポイントは、ソ連軍の対戦車砲ユニットと同様に扱う」と記されていますが、ソ連軍の対戦車砲ポイントの場合も複数回に分けて射撃を実行することは許されていないので、合計して1回サイを振ると解釈するのが妥当かと思われます(13.3項)。

6.選択ルールの対砲兵射撃について   複数のソ連軍砲兵が弾幕射撃を行っている場合(例えば3レベルの砲兵が2個),あたかも防御側へクスに割り当てるが如くに,敵砲兵のそれぞれに対して砲兵ポイントを割り当ててよいのか(例えば第2装甲軍司令部の場合,5と4に分割すれば敵砲兵2個の弾幕射撃能力をいずれも1レベルに下げれる。割り当てれず,全体から引く,あるいは1個に集中しなければならないなら,1個は無力化できるがもう1個は3レベルを維持することになる)?

これは、16.62項で効果を説明する際に、目標ごとの割り当ての制限は記されていないので、目標となるソ連軍の砲兵ユニットごとに、砲兵ポイントを配分できると解釈すべきかと思います。

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今週後半は、流行性感冒(風邪)の症状が出始めたので、近所のクリニックで抗生物質を含む薬を出してもらいました。幸い、発熱はないので、学研M文庫『ポーランド1939』の執筆は今日も継続中です。ただし、週末に予定していた石田さんとの呑み会は延期となり、週明けにはケン先生ご夫妻を自宅にご招待する予定でしたが、こちらも大事をとって(感染してしまってはいけないので)延期となりました。残念…。

2009年も残すところ数日となりましたが、皆様も体調管理にはくれぐれもご注意ください。
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