2011年1月13日 [マザーランド]
来月発売予定のハードカバー単行本 『宿命の「バルバロッサ作戦」』 は、着々と完成に近づいています。この仕事に熱中している間に、うっかりして前回の記事から一週間以上経ってしまいました。地図50点と表3点、戦闘序列8ページ、口絵16ページ等を含め、全体で650ページ前後になるかと思います。関心のある方は、ぜひ発売を楽しみにしていてください。
この原稿を書いている時、過去にプレイしたいろいろなバルバロッサ作戦のゲームを思い出していましたが、以前に『マザーランド』の初年度シナリオを作るアイデアが、いくつか浮かんでいます。7月IIターンから始まるものと、8月Iターンから始まるものを用意するつもりですが、前者はスモレンスク会戦の始まりから、後者はスモレンスク会戦が一段落した時から、1942年春までをプレイします(従ってソ連軍の冬季反攻込みです)。
後者のシナリオは、独中央軍集団が「スモレンスク突出部」を形勢した段階でのスタートですが、この状態でモスクワに突進することが、いかにリスクを伴うものであったかを表現したいです。単行本でも書きましたが、ドイツ側が「キエフ包囲戦」という作戦構想を具体化するのは、8月31日にクレメンチュグ東方で第17軍が橋頭堡を確保した以後のことであり、グデーリアンの南進が開始された8月25日の段階では「キエフ包囲戦」という目標は存在しませんでした。言い換えれば、ヒトラーの命令で実施されたグデーリアンの南進は、あくまで「モスクワ攻勢を前提とした、中央軍集団の右翼を広げるための作戦」であったわけです。
また、マザーランドのルール改訂については、追加でひとつ検討しているものがあります。全滅したソ連軍の復帰が遅いのではないか、そのために1942年のバランスが、ドイツ軍に大きく傾いているのではないか、というプレイ報告(複数)に基づくもので、ソ連軍の損害回復力を少し強化するための措置です。
《7. ソ連軍の全滅「軍」ユニットの回復》
◆1942年3月・4月ターンと、それ以降の泥濘ターンにおいて、ソ連軍プレイヤーは、その時点で復帰待ちとなっている(既に全滅した)軍ユニット(復帰ターンが決まっているものの、まだそのターンに到達していないユニット)の半分を、増援として地図上に登場させることができます。ただし、親衛軍、打撃軍、戦車軍は、この方式では復帰できません。
あくまで「試案」段階で、春頃からフルターンのテスト等を行う予定です。「マザーランド改造計画」の成功に向けて、今年は本格的に取り組みます。
この原稿を書いている時、過去にプレイしたいろいろなバルバロッサ作戦のゲームを思い出していましたが、以前に『マザーランド』の初年度シナリオを作るアイデアが、いくつか浮かんでいます。7月IIターンから始まるものと、8月Iターンから始まるものを用意するつもりですが、前者はスモレンスク会戦の始まりから、後者はスモレンスク会戦が一段落した時から、1942年春までをプレイします(従ってソ連軍の冬季反攻込みです)。
後者のシナリオは、独中央軍集団が「スモレンスク突出部」を形勢した段階でのスタートですが、この状態でモスクワに突進することが、いかにリスクを伴うものであったかを表現したいです。単行本でも書きましたが、ドイツ側が「キエフ包囲戦」という作戦構想を具体化するのは、8月31日にクレメンチュグ東方で第17軍が橋頭堡を確保した以後のことであり、グデーリアンの南進が開始された8月25日の段階では「キエフ包囲戦」という目標は存在しませんでした。言い換えれば、ヒトラーの命令で実施されたグデーリアンの南進は、あくまで「モスクワ攻勢を前提とした、中央軍集団の右翼を広げるための作戦」であったわけです。
また、マザーランドのルール改訂については、追加でひとつ検討しているものがあります。全滅したソ連軍の復帰が遅いのではないか、そのために1942年のバランスが、ドイツ軍に大きく傾いているのではないか、というプレイ報告(複数)に基づくもので、ソ連軍の損害回復力を少し強化するための措置です。
《7. ソ連軍の全滅「軍」ユニットの回復》
◆1942年3月・4月ターンと、それ以降の泥濘ターンにおいて、ソ連軍プレイヤーは、その時点で復帰待ちとなっている(既に全滅した)軍ユニット(復帰ターンが決まっているものの、まだそのターンに到達していないユニット)の半分を、増援として地図上に登場させることができます。ただし、親衛軍、打撃軍、戦車軍は、この方式では復帰できません。
あくまで「試案」段階で、春頃からフルターンのテスト等を行う予定です。「マザーランド改造計画」の成功に向けて、今年は本格的に取り組みます。
2011-01-13 23:15
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コメント(2)
こんにちは。バルバロッサ作戦の新刊たのしみにしています。見本のページを見て、あらためて驚きました。マンシュタインとかグデーリアン、パウルス、モーデル、ケッセルリング、など、独ソ戦のある意味「主役級」の将軍が、こんなに大勢、ソ連との軍事提携で戦前のソ連に赴任していたとは・・・。
by 戦史部員 (2011-01-16 15:10)
戦史部員さま: コメントありがとうございます。1920年代~30年代の独ソ秘密軍事提携は、独ソ双方にとって「触れたくない・触れられたくない歴史」なので、情報の絶対量が少ないですが、これから新事実が明らかになるという可能性もあると思います。本の発売は2月下旬です。ぜひ楽しみにしていてください。
by Mas-Yamazaki (2011-01-19 22:25)