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2011年6月6日 [その他(ウォーゲーム関係)]

昨日の午後、石田さんが家に来られたので、以前から約束していた、アバロンヒル社の傑作ゲーム『スコードリーダーSquad Leader、邦題は「戦闘指揮官」)』の対戦を行いました。

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箱4つ。左上は私の初代、右上は2代目、左下はコレクションで買った「空が紫色(1977年に初回出荷された2500個の仕様、上のサインは1996年のオリジンズ会場でジョン・ヒル氏に書いていただいたもの)」で、右下は石田さんが持って来られた箱。「空がオレンジ色」は同じですが、よく見ると細部に違いが(下の写真)。こういうバージョン違いが存在することを、今まで全く知りませんでした。

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午後2時頃からスタートし、まずはユニットの少ないシナリオということで、シナリオ7「ブーフホルツ駅」。序盤は米軍の方が優勢で、私のドイツ軍は第2ターンまでに3個分隊を失い、苦戦を覚悟しましたが、第3ターンに戦況が一変! 流れを変えたのは、突撃工兵分隊と歩兵分隊を率いて左に迂回した、10-2の指揮官でした。

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まず、迎え撃つため建物に前進してきた米軍の1個小隊(1個指揮官と3個分隊)を射撃、一撃でKIA! 同じ頃、右翼の9-2指揮官の分隊も、米軍1個小隊をKIAとし、米軍は一挙に7ユニットを失いました。その後、10-2指揮官は突撃工兵と軽機関銃で、走行中のジープを射撃、またしても一発KIA! まさに騎士十字章ものの活躍でした。

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第4ターンに米軍の損害が10個に達したため、いったん終了し、休憩を挟んでシナリオ3「スターリングラード市街戦」。今回は、ソ連軍の火力に圧倒されて(特にシナリオ1サイドの領域)、私のドイツ軍が劣勢の状況で時間切れとなりましたが、なかなか楽しい時間でした。

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以前にも何度かいろいろな場所で書きましたが、この『スコードリーダー』は、私が中学1年の時に購入した最初のウォーゲームです。そして、最後にこれを仲間とプレイしたのは、15歳の時なので、今から28年前(もうじき29年ですが)。実に四半世紀以上のブランクがあったわけですが、始めてみると自分でも感心するほど、昔の感覚をよく覚えていて(一部のルールで細部の規定を誤解していたことが判明しましたが)あらためて良くできたゲームだと敬服しました。

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プレイ後、石田さんと夕食を一緒に食べながら、『スコードリーダー』の研究部会を立ち上げて、ミニシナリオの自作と公開などもやりましょうという話になりました。シックス・アングルズ第14号『ベアズ・クロウ』の号に、ブーフホルツ駅と同様の軽いシナリオ(マップボード2枚、原則としてAFVは無し)を、掲載できれば、と考えています。

なお、ここで紹介していないものも含め、昨日撮影した『スコードリーダー』関連の写真を、以下で公開しています。

SQUAD LEADER Retrospective

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takoba39714

海外のブログかなにかで、「SLを楽しくやってます」っていう記事に「今更SLか。いまならASLだ。」とコメントした人がいて、「余計なお世話だ」と返した結果、炎上しちゃったって話がありました。
でも、この話は私も余計なお世話な気がします。
SLGってどこかプレイヤーの思い入れに支えられているところがある気がします。
まあ、製品の完成度としてそれってどうなのよって話はあるにせよ、多少おかしなところや曖昧なところがあっても、そういうこと全部ひっくるめて、好きになれてしまったりしますよね。
四半世紀以上ぶりのSLは、お二人に至福の時間を与えられたようで、読んでいて幸せな記事でした。
もっとも私はSLもASLも全くといっていいほど、やったことないんですけど(笑)。
by takoba39714 (2011-06-08 00:53) 

永遠の6+1

スコード・リーダー!! いやあ懐かしいです! 自分も学生時代にハマッて繰り返しプレーしましたよ。もう手放してしまって今は手元にないのが残念。写真見てひさしぶりにプレーしたくなりました。
by 永遠の6+1 (2011-06-08 17:49) 

舞方雅人

SLいいですよね。
ASLに進んで行かれた方も多いでしょうし、私の周囲にもASLプレイヤーばかりと言ってもいいんですが、私は両方それぞれにそれぞれの面白さがあると思っています。
すんでいる場所等の問題はありますが、VSQL等の通信対戦あたりでぜひぜひ対戦いたしたいものです。
by 舞方雅人 (2011-06-08 23:42) 

たじま

スコード・リーダーのミニシナリオ楽しみにしています。いままで日陰の存在だったSL愛好家が連帯できる場が欲しいです。
by たじま (2011-06-09 13:53) 

Mas-Yamazaki

takoba39714さま: コメントありがとうございます。ご指摘の記事は見ていないのですが、例えば「SLの不完全な部分を補った完成型がASL」だと理解している人と、「SLとASLでは目指している方向性が真逆で、SLはASLとは無関係に、ある方向性において完成の域に達した作品」だと理解している人が、互いの認識の違いを自覚せずに意見を述べ合うと、恐らく双方が不快に思うような結末に到達してしまうような気がします。

ちなみに、私は後者の立場ですが、その理由をシックス・アングルズ第8号の「第6の視覚」という記事で自分なりに説明してみました。ただ、今読み返すと不必要にSLとASLを「対立図式」のような形で述べている箇所がいくつかあるので、そこを少し書き直した上で、近いうちにPDF形式でネット公開しようと考えています。

takoba39714さんが書かれているように、ゲームの好みは人それぞれで、相手が好きでやっているゲームに「そんなのよりこっちの…」などと言うのは、たとえ悪意が無くても無神経な行為ではありますね。まぁ自分が言われた時に、腹を立てる代わりに「この人は、このゲームの良さを知らないんだな。じゃあ魅力を伝えるような文章や写真を、どこかで発表しようかな」と冷静に対処できればいいのですが…。
by Mas-Yamazaki (2011-06-13 22:42) 

Mas-Yamazaki

永遠の6+1さま、舞方雅人さま、たじまさま: コメントありがとうございます。今回の『スコードリーダー』紹介とフェイスブックで公開した写真群は、予想以上に反響が大きく、特にフェイスブックの方は外部から見られる以外にも、マクゴワン氏をはじめたくさんの(内輪向けの)コメントをいただきました。中には「AHへの予約注文で紫色の箱バージョンを買ったよ」というベテランの方(アメリカ人)もおられ、このゲームを愛する人が、現在でも国の内外に数多く存在することを知りました。

たじまさんが書かれているような「SL愛好家が連帯できる場」を作るべく、現在石田治部さんと相談中です。具体的な形になるのは、少し先になるかと思いますが、舞方雅人さんが提案してくださっているVSQL通信対戦の「碁会所」的機能も備えられたら、と思っています。
by Mas-Yamazaki (2011-06-13 22:49) 

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