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2011年8月23日 [東方への突撃]

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今月の残りと来月前半は、シックス・アングルズ別冊第8号『東方への突撃』の仕上げ作業に全力で取り組んでいます。先週土曜日には、某与党議員の政策秘書をされているケン先生がお見えになり、石田さんと3人で基本ゲームのテストを行いました。

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以前の記事でも書きましたが、このゲームの戦闘結果表は全体としてはシンプルかつオーソドックスですが、数パターン用意されている「相殺」の結果が多めに織り込まれており、従来の独ソ戦ゲームのような感覚でプレイすると、双方のプレイヤーから驚愕の呻き声(笑)が絶えない展開となります。1941年のドイツ軍プレイヤーは最初のターンから、事前の想定通りに作戦を遂行することは事実上不可能であることを思い知らされ、ソ連軍の抵抗による自軍の損害増加に不安と焦りを感じつつ、それでもなおソ連側に大打撃を与えるために攻勢を強行することとなります。

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先週土曜日のテストでは、序盤の1年を2セットプレイしましたが、うち1回ではドイツ軍の第2装甲集団と第56装甲軍団が1941年6月ターンに除去され、グデーリアンとマンシュタインが戦死するという、ドイツ軍にとって悪夢のような展開となりました。ただ、このゲームでは戦闘序列の組み方が独特で、第2装甲集団(組織の中核部分を表すユニット)と、史実でそこに属していた第24、第47装甲軍団が別々にユニット化されているのに加えて、最短で5か月待てば第2装甲集団ユニットも補充でゲームに復帰できるので、この「想定外の事件」でゲームが完全に崩壊する、ということはありません。実際、その後で枢軸軍は巻き返しを図り、別の局面でソ連軍に不利な結果が出たので、全体の展開のバランスはほぼ元通りに回復しました。

ところで、このゲームにはこれまで何度か触れてきました通り、従来のシミュレーション・ゲームにおける「常識」とは少し異なる部分がいくつかあるので、日本語ルールの作成に際しては、プレイヤーのルール理解を早めることと、その「常識との違い」についての私なりの見方を説明する目的で、主な項目の冒頭に「日本版発行人より」という注記を挿入してみました(下の画像見本を参照)。

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ルールの文面だけを読むと、多少煩雑に思えるようなルール(例えば補給判定時の「補給中継点」と「襲撃の脅威」など)でも、実際のプレイではほとんど使う必要がない場合が多いので、恐らく最初にルールを読んだ時の印象よりは、一回目のプレイで実感したゲーム内容の方が、はるかにシンプルだと思います(ケン先生も石田さんも、そんな感想を述べられていました)。

ちなみに「補給中継点」と「襲撃の脅威」は、戦線に大穴が空いている場合に、後方の特定のヘクスを補給線として使用できるか否かを判定するための付随的ルールです。従来のゲームであれば、相手側ユニットの許容移動力から移動の限界点を見切って、相手側移動フェイズに到達できない場所であれば、側面をがら空きにしたままでも部隊を前進させることができます。しかし、このゲームではその辺りの「非現実性」を緩和するために、上記のルールが簡潔な形で用意されています。

次の日曜日は、いよいよ上級ゲームの本格的な対戦検証テストです。このゲームに興味のある方は、プレオーダーの募集開始まで、今しばらくお待ちください。
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