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2012年10月12日 [その他(雑感・私生活など)]

前回の記事でもお伝えしました通り、10月7日(日)から11日(木)まで、神奈川と東京に出張していました。今日はその話題です。

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10月7日の朝は、鈴鹿へ向かうF1ファンと一緒に近鉄特急に乗り(可夢偉君のF1初表彰台を現地で観られた人は幸運でしたね)、白子駅を素通りして、名古屋経由でまず新横浜へ。いったん横浜で大きい荷物をロッカーに入れて、東急東横線で渋谷に向かい、Bunkamuraで8日まで開催していた『レーピン展』を鑑賞しました。

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(画像は公式サイトより)

イリヤ・レーピンは、帝政末期のロシアを代表する画家の一人で、以前の記事でも紹介した『忘れえぬロシア』の展覧会でもいくつか作品が展示されていました。帝政ロシアの一瞬を真空パックにしたかのような、素朴ながらも新鮮な光とエネルギーに満ちあふれた丁寧な表現が特徴で、作品の前に立って眺めているだけで、よくできた短編小説を読んだ気分になるほどに「前後の文脈」の想像が膨らみます。特に「思いがけなく」と「皇女ソフィア」の2点は、隅々まで配慮が行き届いた構成と描写力に圧倒される思いで、長い間そこから立ち去ることができませんでした。ここ数年で観た中でも、ベスト3に入る展覧会でした(考えてみると『忘れえぬロシア』や『タマラ・ド・レンピッカ』など、私の好きな展覧会はBunkamuraの展示が多い)。

その後、再び横浜に戻って横須賀へ移動し、ホテルにチェックインしたあと、堀場亙さんとハワイ料理のお店で夕食。『歴史群像』誌付録ゲームやお互いの制作中ゲームの話、新旧の映画の話などで盛り上がりましたが、翌日に備えて体力温存ということで、この日は早めにお開きとなりました。

10月8日は、朝7時30分に横須賀駅へ。この日に開催された海上自衛隊の観艦式予行演習の切符を、ケン先生が手配してくださり、私と堀場さん、瀬戸利春さんの「歴史群像筆者チーム」もヘリ搭載護衛艦「しらね」(DDH-143)に乗せていただけることになりました。

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朝8時過ぎ頃に横須賀港を出港した後、相模湾に出ていく洋上のルートは、なかなかに心躍る経験でした。風は多少吹いていましたが、波は比較的穏やかで、太陽が照っていたので、寒さに震えるということはありませんでした。「しらね」は受閲艦ということで、潜水艦の急浮上などは観られなかったものの、祝砲を担当しており、5インチ(12.7ミリ)砲の発砲をすぐ間近で観察できました。

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海上自衛隊の艦に乗船するのは初めての経験でしたが、艦橋で乗組員の人たちがどのように操船しているのか、間近で見学できたのは貴重な経験でした。私が艦橋を見学していた時、ちょうど前方を進む艦との間を、3隻ほどのヨットが強引に横切るというシーンがあり、どんな風に対応するんだろう、と見ていると、日頃から慣れているような落ち着いた様子で相互の速度と距離を測定した後、ほんの少しだけ変針するだけで無事にやり過ごしていました。ドラマ『坂の上の雲』での描写が印象深い「よ〜そろ」「と〜りか〜じ」等の独特の発音を生で聴けたのも良かった(笑)。

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朝8時から夕方5時まで洋上で過ごし、普段とは違う感じで非常に疲れましたが、私と堀場さんはそのまま横浜へ移動し、終了間際のYSGAさんの例会場へ。しばらくそこで過ごした後、山内会長はじめ会の皆さんと近所の中華料理屋で会食しました。シックス・アングルズ次号『独ソ戦コレクション-2』のメインゲーム「突撃レニングラード」の日本語版追加選択ルール開発協力と「突撃スターリングラード」のプレイテスト、そして『神々の黄昏』と『クリミアの盾』の第二版開発にも、YSGAさんのご協力をいただけることになり、心強い思いで神奈川での2泊目の夜を迎えました。

10月9日は、朝から東京へ移動しましたが、今回は横須賀で1日長く過ごしたため、東京は2泊3日のタイトなスケジュールとなりました。出張のメイン業務として、学研さん(池内さん、坂田さん、星川さん、小林さん)と光人社さん(小野塚さん)で現在進行中の仕事の打ち合わせと今後の計画についての確認などを行ったほか、松代守弘さんとは池袋のマレーシア料理店で、内藤陽介さんとは新宿のインドネシア料理店で、市川丈夫さんと奥津城常世さんとは日比谷の英国パブで会食し、それぞれ歴史研究やゲーム、政治や宗教(笑)の濃い話題で盛り上がりました。

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東京ではこのほか、移動の合間に東京駅の新しい駅舎や東京都庁の展望室、池袋のサンシャイン水族館などを見学したほか、三菱一番館美術館で開催中の『シャルダン展』を鑑賞。「静寂の巨匠」という展覧会の副題がまさしく言い表している通り、ひんやりと澄んだ空気がスッと鼻腔に入り込むような静物画の数々をゆっくり堪能できました。

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(画像は公式サイトより)

また、市川さん・常世さんと別れた後、帰りの新幹線に乗る前に日比谷シャンテで上映中のポーランド映画『ソハの地下水道』を鑑賞しました。第二次世界大戦中のリヴォフを舞台とする、実話に基づく物語ですが、これについては別の機会に改めて、映画評の記事を書きたいと思っています。非常に見応えのある作品でした。

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今回も、様々な形で今後の仕事や生活に活きてきそうな刺激や示唆、エネルギーなどをたくさん吸収でき、中身のたっぷり詰まった5日間でした。お忙しい中、お時間をとって下さった方々に、深く感謝いたします。

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都庁展望室から見た東京タワー… どこにいるか、わかります?
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