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2014年7月30日 [その他(雑感・私生活など)]

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先週金曜日(7月25日)から昨日(29日)までの5日間、東京へ出張で行ってきました。今までは、過ごしやすい気候の4月前後と10月前後に行くことが多く、真夏の東京(および横浜)はかなり久しぶりの経験でした。特に金曜の夜は想像以上に蒸し暑くて、午後10時前に池袋駅からホテルへ帰る時には、出口を間違えて予定より長い距離を歩いたこともあって「ここは東南アジアか」と思うほど大汗をかき、Tシャツもパンツも汗だくになりました。上は、三菱一号館美術館の裏にある中庭。

今回もメインの用事は本やゲームの出版社さんとの仕事の打ち合わせで、初日から最終日まであちこちの会社にお邪魔して、現在進めている企画や今から始める企画などについての細かな確認作業を行いました。また、昼食や夕食の席では、ふだん地元ではする相手のいない「諸々の仕事周辺(仕事に関連する時事的・社会的問題も含む)に関する掘り下げた話」で盛り上がり、新たな視点や側面の発見がたくさんあって有益な時間でした。あと、以前から面識のある友人との再会に加えて、新たに面識を得た人とたくさんお会いできたのも嬉しい展開でした。

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日曜日(27日)には、横浜でYSGA(横浜シミュレーション・ゲーム協会)さんの例会にお邪魔して、以前から興味のあったボードゲーム『ア・ディスタント・プレイン(A Distant Plain)』(GMT社)を友人と一緒にプレイすることができました。テーマは、現代のアフガニスタンにおける事実上の内戦で、4人のプレイヤーがアフガニスタン政府(カルザイ政権と国軍、警察)、アメリカ主体の多国籍軍、ケシ栽培や通行税などで資金を稼ぎながら地方を支配する軍閥、そしてパキスタンの後押しを受けてアフガニスタンの支配権奪回を目指すタリバンの役割を演じ、それぞれ異なる「勝利条件」を目指しながら、ある時には他の陣営と敵対し、別の局面では他の陣営と協力する、という、非常によくできた「シミュレーション・ゲーム」です。ゲームのシステムは、以前の記事で紹介した『アンデスの深淵(Andean Abyss)』と共通する部分がいくつもあります(デザイナーも同じ)。

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今回は、私はタリバン陣営を担当し、南東部のパシュトゥン人地域を中心に拠点を拡大、首都カブールにも何度か攻勢をかけました。タリバンの敵は、まず多国籍軍、次にアフガン国軍と警察ですが、後者の国軍と警察は「浸透」によって人員の一部をタリバンに寝返らせることができるので、完全な「敵」というわけでもありません。ゲームを作ったデザイナーの一人は、米国CIAの対テロ担当部局にいる(または「いた」)人で、以前の記事で紹介した米国とイスラム過激派(アルカーイダ等)の地球規模での戦いを描いた2人用ボードゲーム『ラビリンス(Labyrinth)』(GMT社)の作者でもあります。それゆえ、米国サイドの「負の側面」(例えば、ホワイトハウスとハリバートンなどの軍需関連企業の癒着など)は、ゲームには含まれていませんが、現代のアフガニスタン紛争についての新たな視点や側面を示唆してくれる、ある意味では「教育的」と言えるボードゲームだと感じました。


上京時にはすっかり恒例となっている美術館巡りも、なかなかに充実したコースで楽しんできました。土曜日に、渋谷のBunkamuraで開催していた(現在は閉幕)『デュフィ展』を観て、月曜は国立新美術館の『オルセー美術館展 印象派の誕生』、火曜日は三菱一号館美術館で『ヴァロットン展』を鑑賞しました。4月のパリ滞在時には、時間がなくてオルセーへは行けなかったので、向こうから来てくれると知った時には嬉しくて「絶対行こう」と思っていました。有名なマネ作の笛吹童子の絵(等身大で想像より大きい作品だった)をはじめ、印象派を中心に名作・傑作が数多く展示されていることもあり、午前10時の開館直後からかなりの人出でしたが、たっぷり「二度見」(出口に差し掛かったところで入口付近に戻り、特に印象に残った作品をもう一度観て回る)して大満足でした(解説がわかりやすかったので図録も買いました)。

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デュフィ展
(画像は公式サイトより)

オルセー美術館展ss.jpg

オルセー美術館展 印象派の誕生
(画像は公式サイトより)

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ヴァロットン展
(画像は公式サイトより)

デュフィ展』と『ヴァロットン展』も、実はオルセー美術館(やパリ)と内容的に繋がりのある展示で、パリの風景やフランスの田舎の風景をさまざまな技法と色彩で描いた作品を観ていると、4月の旅行中に車を運転しながら観た景色が生々しく蘇ってくるような感じでした。印象派の絵画は、絵の具とキャンバスという静止画の技法を使った「動画の表現」ではないかと思っていますが(以前の記事でも書きましたが、ある距離まで離れて観れば、絵の中の光がゆらゆらと揺らいで見えます)、実際にフランス各地を旅行した後で個々の作品を観ると、絵の向こう側にあるフランスの文化や美意識をより深く味わえる気がします。


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それから、美術展とはちょっと違いますが、待ち合わせの都合で空いた時間にぶらぶら散歩のつもりで入った(30度オーバーでは都心部での屋外散歩は危険だと判断しました)京王百貨店の上で開催されていた「ドールハウス展」も面白かったです(現在は閉幕)。ドールハウスと聞くと、人形を飾るための小さな家という漠然としたイメージを持っていましたが、ここに展示されていたのは、いわゆる「ジオラマ」とも呼べるような精巧なミニチュアの情景で、日本や海外のお店や民家の室内をリアルに再現した仕上がりに目を奪われ、作品に引き込まれました。特に印象に残ったのは、京都の漬け物屋の店先を精密に再現した「ドールハウス」で、写真撮影禁止という規制のため「目に焼き付ける」しかないのが残念なほどの完成度でした。もし、同種の展示会がどこかで開催されていたなら、ミニチュアやジオラマ好きの人は、一度ご覧になることをお奨めします。


東京滞在中にお会いした、学研パブリッシングの新井邦弘さん・池内宏昭さん・星川武さん・坂田邦雄さん・寺澤郁さん・小林直樹さん・河村啓之さん・治田武士さん・沼田和人さん、ベストセラーズ『歴史人』編集部の高橋伸幸さん・森順子さん・真野裕之さん・花岡武彦さん・山崎智子さん・藤原智幸さん・濱下かな子さん・金井正人さん・岩瀬佳弘さん、潮書房光人社の藤井利郎さん・小野塚康弘さん、アークライトの福本皇祐さん・吉澤淳郎さん・飯島智秀さん・刈谷圭司さん、高文研の真鍋かおるさん、戦史研究家の廣田厚司さん、郵便学者の内藤陽介さん、ブログを何度かご紹介している永田町某所勤務のケン先生と同ブログのフォロワーの皆さん、横浜のYSGA例会で『ア・ディスタント・プレイン』を一緒にプレイしてくださったN村さん、堀場わたるさん、松谷健三さん、どうもありがとうございました。猛暑の5日間でしたが、会話やゲームプレイを通じて、エネルギーやモチベーション、アイデアなどをたっぷり充電できました。


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都電荒川線の車内。最終日の午後に東京駅から大塚駅へ移動する途中、少し時間に余裕があったので、王子駅で降りて飛鳥山の林道を少し散歩したあと、このかわいい電車に乗って大塚へ向かいました。飛鳥山はセミの鳴き声がすごかった。
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