2016年5月24日 [その他(雑感・私生活など)]
今日も告知から。集英社新書より、7月15日に拙著『日本会議 戦前回帰への情念』が発売される予定です。既にアマゾンなどの書店では予約の受付が始まっていて、一時は「本全体で60位」になっていました。
山崎雅弘『日本会議 戦前回帰への情念』(Amazon)
また、同じ集英社から6月6日に発売される雑誌『kotoba』でも、島薗進さん(宗教学の大家)と私の対談記事6ページが掲載される予定です。記事タイトルは『「日本会議」と宗教ナショナリズム』です。
7月中旬にはダイヤモンド社より、ソフトカバー単行本『5つの戦争から読み解く日本近現代史』も刊行されます。この本は、明治の岩倉使節団から現在にいたるまでの日本の近現代史を、主要な戦争とその前後の政治的潮流を軸にわかりやすく解説したものです。
さらに、6月から7月のどこかには、晶文社さんより、内田樹さんが中心となったアンソロジー本『転換期を生きるきみたちへ』(テーマは「中高生向け」)も発売される予定です。内田さんや想田和弘さん、白井聡さん、小田嶋隆さんらと並び、私も一本寄稿しています。
そして、8月7日には、2001年に学研M文庫から発売され、累計7万部のベストセラーになった拙著『中東戦争全史』の「増補版」が、朝日文庫より出版される予定です。
オリジナルの九章に加えて、2001年の「9.11」から現在までの出来事を扱った二章を書き下ろしたもので、ビンラディンとパレスチナ問題、イスラエルが建設を強行した「分離壁」、イランの核開発を妨害するためにイスラエルが行ったとされるサイバー攻撃、アラブの春とシリア内戦、そして「イスラム国」の出現とパレスチナ問題の関係(「イスラム国」はイスラエルだけでなく、パレスチナ側のファタハとハマスも敵視している)などを書き足しています。
ちなみに、7月頭に出る『歴史群像』誌には、担当記事「ロシア内戦」が掲載されます。
以上のように、6月から8月にかけて、単行本一冊と新書一冊、文庫本一冊、共著のアンソロジー本一冊、寄稿とインタビューが掲載される雑誌二冊が相次いで出版される予定です。どれもテーマ的にはバラバラに見えますが、実はすべて根底で繋がっていると私は理解しています。関心のある方は、ぜひご期待ください。
さて、5月の6日から18日まで、スペインとポルトガルに旅行していました。バルセロナに近いところに住む、スペイン人のシミュレーション・ゲーム・デザイナー、ハビエル・ロメロ氏と昨年からフェイスブックでやりとりしており、行くなら5月がお薦めだということだったので、執筆の仕事が一段落するであろう5月に行こうと決めていました。
そして、具体的な旅行日程は、サッカーの強豪・FCバルセロナの本拠地カンプ・ノウ(カムノウ)での最終戦「バルサ対エスパニョール」のチケットを、公式サイトで買ったところから決めていきました。試合日は5月8日だったので、その前後にバルセロナに滞在し、それからマドリードへ移動する形で、日程を埋めていきました。
FCバルセロナの試合は、コーナーに近い前から4列目の席で観ました。ピッチと一階席は地下に掘られた高さにあり、メッシとスアレス、ネイマールとラフィーニャが得点を決めて大勝しましたが、当代最高とも評されるMSNトリデンテ(メッシとスアレス、ネイマール)がすぐ目の前でプレーする姿に興奮しました。
試合当日の昼には、バルセロナ市内でハビエル・ロメロ氏と会い、ちょっとしたインタビューを行いました。インタビューは、日本語版はシックス・アングルズ別冊第11号『スペイン内戦』(現在ライセンス交渉の最終段階を行っているところ)の本誌に、英語版はGMT社の機関誌『C3i』誌に、それぞれ掲載される予定です。
ちなみに、別冊第11号『スペイン内戦』はGMT社の『The Spanish Civil War』の日本語ライセンス版で、デザイナーはロメロ氏です。
バルセロナでは、アントニ・ガウディの建築物をいろいろ見学しました。カサ・バトリョ、カサ・ミラ、グエル邸なども興味深い建物でしたが、特に印象的だったのは有名なサグラダ・ファミリア(聖家族贖罪教会)でした。
有名な観光地は、行ってみるとガッカリということも多いですが、ここは逆でした。建設経緯や構造の予習をしていきましたが、想像を軽く10倍は超える感動を味わいました。本当にすごいところです。中に入って見上げた瞬間から、頭の中で音楽が聴こえている気がしました。石造の建造物なのに、森の中にいるような抱擁力を感じました。
その後、マドリードではバルをはしごしたり(イベリコ豚の生ハムのサンドイッチは安くて美味しいので、毎日どこかで食べました)、フラメンコを観たり、大きな美術館(プラド、ティッセン・ボルネミッサ、ソフィア)で名画を堪能したりしました。そして、鉄道で40分くらいの場所にあるトレドにも行き、スペイン内戦で激戦地となった「アルカサール」(戦後に再建)も見学しました。
それから、ポルトガルへと移動し、リスボンとシントラ、そして「ユーラシア大陸最西端」のロカ岬などを見て回りました。行くまでは、ポルトガルはスペインの影に隠れた感じで、あまりはっきりしたイメージを持っていなかったのですが、町も人も落ち着いた雰囲気で、地下鉄などの公共交通機関の治安もスペインより安全な感じで、ゆっくり過ごせるところでした。
最終日、ホテルからリスボンの空港まで地下鉄で移動しました(けっこう近い)が、駅でトランクを持って階段を降りようとしたら、見ず知らずのおばちゃんが、手振りで「あっちにエレベーターがあるわよ」と親切に教えてくれました。そんな、ほっこりした気分を胸に、ポルトガルを後にしました。
今回も、あちこちで面白いもの、驚くようなものをたくさん見聞きして、たっぷり充電してきました。今後の仕事にも、いろいろな形で活かせたらと思っています。
山崎雅弘『日本会議 戦前回帰への情念』(Amazon)
また、同じ集英社から6月6日に発売される雑誌『kotoba』でも、島薗進さん(宗教学の大家)と私の対談記事6ページが掲載される予定です。記事タイトルは『「日本会議」と宗教ナショナリズム』です。
7月中旬にはダイヤモンド社より、ソフトカバー単行本『5つの戦争から読み解く日本近現代史』も刊行されます。この本は、明治の岩倉使節団から現在にいたるまでの日本の近現代史を、主要な戦争とその前後の政治的潮流を軸にわかりやすく解説したものです。
さらに、6月から7月のどこかには、晶文社さんより、内田樹さんが中心となったアンソロジー本『転換期を生きるきみたちへ』(テーマは「中高生向け」)も発売される予定です。内田さんや想田和弘さん、白井聡さん、小田嶋隆さんらと並び、私も一本寄稿しています。
そして、8月7日には、2001年に学研M文庫から発売され、累計7万部のベストセラーになった拙著『中東戦争全史』の「増補版」が、朝日文庫より出版される予定です。
オリジナルの九章に加えて、2001年の「9.11」から現在までの出来事を扱った二章を書き下ろしたもので、ビンラディンとパレスチナ問題、イスラエルが建設を強行した「分離壁」、イランの核開発を妨害するためにイスラエルが行ったとされるサイバー攻撃、アラブの春とシリア内戦、そして「イスラム国」の出現とパレスチナ問題の関係(「イスラム国」はイスラエルだけでなく、パレスチナ側のファタハとハマスも敵視している)などを書き足しています。
ちなみに、7月頭に出る『歴史群像』誌には、担当記事「ロシア内戦」が掲載されます。
以上のように、6月から8月にかけて、単行本一冊と新書一冊、文庫本一冊、共著のアンソロジー本一冊、寄稿とインタビューが掲載される雑誌二冊が相次いで出版される予定です。どれもテーマ的にはバラバラに見えますが、実はすべて根底で繋がっていると私は理解しています。関心のある方は、ぜひご期待ください。
さて、5月の6日から18日まで、スペインとポルトガルに旅行していました。バルセロナに近いところに住む、スペイン人のシミュレーション・ゲーム・デザイナー、ハビエル・ロメロ氏と昨年からフェイスブックでやりとりしており、行くなら5月がお薦めだということだったので、執筆の仕事が一段落するであろう5月に行こうと決めていました。
そして、具体的な旅行日程は、サッカーの強豪・FCバルセロナの本拠地カンプ・ノウ(カムノウ)での最終戦「バルサ対エスパニョール」のチケットを、公式サイトで買ったところから決めていきました。試合日は5月8日だったので、その前後にバルセロナに滞在し、それからマドリードへ移動する形で、日程を埋めていきました。
FCバルセロナの試合は、コーナーに近い前から4列目の席で観ました。ピッチと一階席は地下に掘られた高さにあり、メッシとスアレス、ネイマールとラフィーニャが得点を決めて大勝しましたが、当代最高とも評されるMSNトリデンテ(メッシとスアレス、ネイマール)がすぐ目の前でプレーする姿に興奮しました。
試合当日の昼には、バルセロナ市内でハビエル・ロメロ氏と会い、ちょっとしたインタビューを行いました。インタビューは、日本語版はシックス・アングルズ別冊第11号『スペイン内戦』(現在ライセンス交渉の最終段階を行っているところ)の本誌に、英語版はGMT社の機関誌『C3i』誌に、それぞれ掲載される予定です。
ちなみに、別冊第11号『スペイン内戦』はGMT社の『The Spanish Civil War』の日本語ライセンス版で、デザイナーはロメロ氏です。
バルセロナでは、アントニ・ガウディの建築物をいろいろ見学しました。カサ・バトリョ、カサ・ミラ、グエル邸なども興味深い建物でしたが、特に印象的だったのは有名なサグラダ・ファミリア(聖家族贖罪教会)でした。
有名な観光地は、行ってみるとガッカリということも多いですが、ここは逆でした。建設経緯や構造の予習をしていきましたが、想像を軽く10倍は超える感動を味わいました。本当にすごいところです。中に入って見上げた瞬間から、頭の中で音楽が聴こえている気がしました。石造の建造物なのに、森の中にいるような抱擁力を感じました。
その後、マドリードではバルをはしごしたり(イベリコ豚の生ハムのサンドイッチは安くて美味しいので、毎日どこかで食べました)、フラメンコを観たり、大きな美術館(プラド、ティッセン・ボルネミッサ、ソフィア)で名画を堪能したりしました。そして、鉄道で40分くらいの場所にあるトレドにも行き、スペイン内戦で激戦地となった「アルカサール」(戦後に再建)も見学しました。
それから、ポルトガルへと移動し、リスボンとシントラ、そして「ユーラシア大陸最西端」のロカ岬などを見て回りました。行くまでは、ポルトガルはスペインの影に隠れた感じで、あまりはっきりしたイメージを持っていなかったのですが、町も人も落ち着いた雰囲気で、地下鉄などの公共交通機関の治安もスペインより安全な感じで、ゆっくり過ごせるところでした。
最終日、ホテルからリスボンの空港まで地下鉄で移動しました(けっこう近い)が、駅でトランクを持って階段を降りようとしたら、見ず知らずのおばちゃんが、手振りで「あっちにエレベーターがあるわよ」と親切に教えてくれました。そんな、ほっこりした気分を胸に、ポルトガルを後にしました。
今回も、あちこちで面白いもの、驚くようなものをたくさん見聞きして、たっぷり充電してきました。今後の仕事にも、いろいろな形で活かせたらと思っています。
2016-05-24 21:13
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