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2017年10月4日 [その他(戦史研究関係)]

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9月は、公私共にいろいろと忙しくて、結局一度もブログを更新できませんでした。先月の話題になりますが、いくつか近況を紹介しておきます。

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まず、『歴史群像』誌(学研)の10月号が、9月5日に発売されました。今回の私の担当記事は「WWII 美術品争奪戦」で、第二次大戦とその前後のヨーロッパ戦域における、ドイツの美術品獲得・略奪と米ソ両国の奪回・略奪の歴史を俯瞰的に解説しています。

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日本でも人気のフェルメールも、ヒトラーの「蒐集欲」を刺激するアイテムでした。

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同記事の中でも紹介した、第二次大戦中の1943年4月にヒトラーの親友ホフマンが刊行した美術雑誌『クンスト・デム・フォルク』。

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表紙に使われたフェルメールの傑作「絵画芸術」は、一時ヒトラーの手中にありましたが、今はオーストリアのウィーンにある美術史美術館で鑑賞できます(写真は、昨年10月に美術史美術館で撮影)。


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それから、9月11日から15日まで、日中戦争関連の取材を兼ねて、中国の上海と南京に行ってきました。上海も南京も、今年の2月に続いて二度目の方面で、両市の主要な場所は見て回れたと思います。上は、上海バンド(外灘)の夜景。雨上がりで地面に光が反射しているので、特に綺麗でした。

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上海の戦跡。旧日本海軍陸戦隊本部の建物、八字橋、ガーデンブリッジ、飯田桟橋。「上海淞滬抗戦紀念館」は、第一次と第二次の上海事変についての展示がある戦史博物館。

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上海から少し離れた金山衛。膠着した上海の戦況を打開するため、1937年11月に日本軍の第10軍が上陸した場所で、激戦地となった金山衛城にも戦史博物館があります。

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南京市内の戦跡と史跡。当時ドイツのシーメンス社の中国支社総責任者だったジョン・ラーベの邸宅は、今では日中戦争期に彼が行った難民救済などを展示する博物館になっています。真ん中の挹江門は、1937年12月の南京戦でいくつかの事件の舞台となった場所。「南京抗日航空烈士記念館」は、日中戦争期における中国人・アメリカ人・ソ連人パイロットの戦跡や関連の資料を展示する戦史博物館です。

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南京城内の夫子廟という孔子を祀る廟のそばにある秦淮河の夜景。

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上海と南京では、シミュレーション・ゲームのプレイヤーとも会いました。ネットで情報収集できるので、みんな日本のウォーゲーム事情もよく知っています。

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上海といえば蟹。旬はまだ少し早かったですが、それでも美味しくいただきました。丸いのは、南京で食べた豚肉と餅米を固めたもの。これもなかなか美味。

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上海の通りを歩いていて、「雅弘画廊」というのを見つけました。中国語では「雅弘」は「ヤホン」と読むらしい。
 
 
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