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2021年9月1日 [その他(雑感・私生活など)]

7月と8月の主な仕事(ずっと続けている本の執筆等は除く)と出来事の報告です。

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まず、7月6日に「歴史群像」第168号が発売されました。今回の担当原稿は、第三特集の「金門島の戦い 1949」で、第二次大戦後の国共内戦(中国国民党と中国共産党の戦い)末期に台湾海峡の西側にある金門島で繰り広げられた激戦を、主に台湾の資料に依拠して読み解きました。

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金門島は現在も、中国と台湾の緊張で重要な意味を持つ場所です。

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金門島へは2013年に訪れたことがあり、上の写真は現地の博物館と海岸で撮影したものです。

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この記事では、日本の一部で信じられている「金門島の戦いの本当の指揮官は元日本陸軍中将の根本博だった」「根本が台湾を救った」等の「ストーリー」の信憑性についても触れています。「軍事顧問」という限られた役割の中で、まったく何の貢献もしなかったとは思いませんが、「当時の日本軍人を英雄視したい」という願望で、勝手に話を膨らませて戦勝の手柄を奪うのは、実際に戦って共産党軍を撃退した国民党軍の将兵と台湾の人に失礼な態度です。



ネット記事のWezzy連載「詭弁ハンター」は、第8回と第9回が公開されました。


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第8回のテーマは「説明責任放棄の呪文と化した『丁寧に説明する』という詭弁」。「丁寧に説明する」という言葉は、現首相や前首相が何かにつけて口にするため、聞く方も慣れてしまい、これの何が問題かわからなくなっている様子ですが、改めてこの詭弁の問題を論考しました。以下、一部抜粋。

「安倍氏や菅氏が語る『丁寧に説明していく』とは、実際には「お前ら下々の国民に説明することなど何もない』という意味です」「また、民意を無視して政府中枢の一部の人間が密室で物事を決め 、国民は『決まった後で政府の説明を聴くだけ』というのは、民主主義ではなく、独裁国でよく見られる光景です」

【記事】説明責任放棄の呪文と化した『丁寧に説明する』という詭弁

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第9回のテーマは「『始まったからには東京五輪応援を』という、善意につけ込む詭弁術」。東京五輪開幕と同時にあちこちから出始めた「始まったからには東京五輪応援を」という文言が、実は「善意につけ込む詭弁術」であることを論証しています。以下、一部抜粋。

「この詭弁に誘導されそうになったら、いったん立ち止まって、医療関係者の『声』を思い出しましょう。そうすれば、『始まったからには』という言い方が『煙幕』のような詭弁だと気づく」「医療関係者の声に耳を傾け、国民の命と健康を守るために東京五輪の中止を政府に求める。それは、東京五輪が『始まってから』言い続けても全然おかしくはないのです」

【記事】『始まったからには東京五輪応援を』という、善意につけ込む詭弁術



また、7月は「Choose Life Project(CLP)」というネットメディアの番組に、2回出演しました。

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7月22日は、「コロナ禍の五輪開催を考えるVol.5: なぜ私たちは反対の声をあげるのか」という番組で、せやろがいおじさんの進行に沿って様々な立場の人が「東京五輪の開催に反対する理由」を説明する内容でした。

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その中で、私も10分ほど時間をいただいたので、「なぜ東京五輪を今からでも、開幕した後でも中止すべきなのか」「日本政府の東京五輪ゴリ押し開催からどんな問題が読み取れるのか」「なぜ民意無視・人命軽視の開催強行を国民が追認してはいけないのか」などを話しました。
【動画】コロナ禍の五輪開催を考えるVol.5: なぜ私たちは反対の声をあげるのか

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7月27日は、「コロナ禍の五輪開催を考えるVol.6: メディアの役割とは何なのか?」という番組で、小島慶子さんの司会で二人のジャーナリストの方と共に、平時とは違う「非常時」に、メディアがやるべきこと、メディアがやってはいけないこと等について、意見を述べました。

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【動画】コロナ禍の五輪開催を考えるVol.6: メディアの役割とは何なのか?



8月15日、アフガニスタンの首都カブールに、タリバン勢力が事実上無血で入り、2011年から20年続いたアメリカ軍のアフガニスタン戦争は、完全な敗北に終わりました。

今から10年前の2011年、前後編の2回に分けて、開始から10年が経過した米軍のアフガニスタン戦争を総括する記事を「歴史群像」誌に寄稿しました。その2本の記事を1本にまとめた電子版記事『米軍のアフガニスタン戦争』は、アマゾンkindle版で発売中(350円)。さらに10年が経過した今、全体を振り返るのにお薦めです。

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【電子書籍】米軍のアフガニスタン戦争(六角堂出版)




8月24日には、竹田恒泰氏が私に対して起こした裁判の控訴審判決が、東京高裁で言い渡されました。

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一審に続き、こちら側の全面勝訴でした。

ご支援いただいた皆様、ありがとうございました。

下は、東京高裁で言い渡された判決文の一部抜粋です。控訴審の判決文は、原判決(一審判決)の内容に修正を加える箇所が多いですが、画像の抜粋部分は全て、控訴審の判決で東京高裁の裁判官が新たに修正または追加された文章です。

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判決文のPDFは、今回も近日中に支援する会のサイトで公開します。


一審に続いて控訴審判決も、時事通信がいち早く報じて下さいました。

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作家の竹田氏、二審も敗訴 差別指摘は「公正」東京高裁(時事)
「ツイッターで『差別主義者』『いじめの常習者』などと指摘されたのは名誉毀損(きそん)だとして、作家の竹田恒泰氏が紛争史研究家の山崎雅弘氏に550万円の損害賠償と投稿の削除などを求めた訴訟の控訴審判決が24日、東京高裁であり、高橋譲裁判長は「各ツイートは公正な意見論評の表明』とし、竹田氏側の控訴を棄却した」「高橋裁判長は、竹田氏が書籍やツイートで中国や韓国に対し攻撃的、侮蔑的表現を多数使用したと認定。山崎氏の投稿は『(竹田氏の)言動や表現方法から導かれる意見論評として不合理と言えない』と結論付けた」「一審東京地裁も今年2月、山崎氏の投稿を『公正な論評で違法性を欠く』として、請求を棄却していた」


【記事】作家の竹田氏、二審も敗訴 差別指摘は「公正」東京高裁(時事)


東京新聞と神奈川新聞、弁護士ドットコム・ニュースでも、判決を記事にして下さいました。

竹田恒泰氏、名誉毀損訴訟の控訴審でも敗訴 差別指摘投稿は「公正な論評、意見の表明」(東京新聞)
「高橋裁判長は、竹田氏がツイートや著書で中国や韓国に攻撃的、侮辱的な表現を多数使っていたと認定。山崎氏の投稿は『意見・論評として不相当・不合理とまでは言えない』」


【記事】竹田恒泰氏、名誉毀損訴訟の控訴審でも敗訴(東京新聞)

神奈川新聞 高裁判決 20210825s.jpg


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竹田恒泰さん、二審も敗訴 「差別主義者」ツイートは名誉毀損にあらず「公正な論評」(弁護士ドットコム・ニュース)

明治天皇の玄孫(やしゃご/孫の孫)で作家の竹田恒泰さんが、「差別主義者」などとツイートされたことで名誉を傷つけられたとして、戦史研究家の山崎雅弘さんに損害賠償などをもとめていた裁判で、東京高裁(高橋譲裁判長)は8月24日、竹田さんの請求を棄却した一審判決を支持し、控訴を棄却した。一審の東京地裁と同じく、ツイートを「論評」と認めた控訴審判決を受けて、山崎さんは「私の一連の投稿が、社会から差別をなくすという公益に寄与する公正な論評だと認められました」とコメントした。


【記事】竹田恒泰さん、二審も敗訴 「差別主義者」ツイートは名誉毀損にあらず「公正な論評」

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新型コロナの感染は、いまだ収束の兆しを見せず、私の住む三重県も緊急事態宣言の適用地域となってしまいました。デルタ株の感染力は強く、換気の悪い空間で空気(エアロゾル)による感染も報告されているようです。皆様も、どうか気を緩めず、ご安全にお過ごしください。


【おまけ】

三重県名張市には、青蓮寺湖とひなち湖という二つの人造湖があり、それぞれ大きなダムでせき止められています。

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その一方であるひなちダムを下から見ると、「進撃の巨人」の壁そのもの、という気分に浸れます。てっぺんを見上げていると、調査兵団の面々が、立体機動装置で降りてきそうな雰囲気です。

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