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2014年2月5日 [その他(雑感・私生活など)]

久々の更新です(すいません)。昨日、大阪で展覧会とライブコンサートを鑑賞してきました。今日はその話題です。

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(画像は公式ホームページより)

展覧会の方は、中之島の国立国際美術館で開催中の『アンドレアス・グルスキー展』。グルスキーは、現代美術の世界では超有名な作家で、作品が尋常でない高値で取引されることで知られていますが、なかなかオリジナルを目にする機会がなく、以前からずっと「本物を観てみたい」と思っていました。

この人の作品は、一見すると普通の写真に見えますが、実は非常に手の込んだ手法で「創り出された」風景や光景です。ある対象を写真機で撮影すると、どうしてもレンズという「点」から放射状に感知した色と光だけが映り込むことになりますが、この人はそうしたカメラの弱点を克服したというか、逆手に取ったというか、対象を複数の「点」から撮影した写真をいくつもつなぎ合わせて、普通の写真では再現できないけれども、現実に我々が目にしているものに近い「風景」や「光景」を創り出すことに成功しています。

その意味で、彼の作品は「現実」とも「虚構」とも明言できない、何か宙に浮いたような存在ですが、現代美術の知識が全然ない人でも「作品そのものと向き合って素直に楽しめる」という意味では、多くの人に紹介したいと思う作家さんです。会場で展示されている作品の多くは、縦2メートル、横5メートルといった巨大な「写真」ですが、ひとつひとつの作品をじっくり時間をかけて観ると、「全体」と「細部」の両方をたっぷり楽しめます。

多くの展覧会と同様、この会場でも展示作品のリストを入り口でくれるのですが、私はそれを見ず、オーディオガイドも借りず(今まで一度も借りたことがありません)、大きな作品の前に立つと、まず作品全体を見渡せる位置まで後ずさりし、それが何を撮影したものなのかを、クイズのように考えました。すぐわかるものもあれば、全然わからないものもあります。充分考えたら、その作品(のみ)の題名を確かめ、作品に近寄って、細部をよく観察しました。何枚もの写真をつなげて作品にしているので、普通にカメラで撮って大きく引き延ばした写真とは全く比べ物にならないほど、細部までいろんなもの(人の顔や動き、川に浮かんだゴミなど)が映り込んでいます。

横5メートルの作品で、細部を丁寧に確かめようとすると、自分が歩いて移動しながら、端から端まで舐めるように目線を走らせなくてはなりません。そして、縦の寸法も大きいので、1回の横移動では足りず、視線の高さをずらしながら、画面全体をスキャン(走査)するかのように、何度も左右に往復することになりますが、これをやっていると、自分が動いているせいで、なぜか静止画なのに動画を見ているような錯覚に陥るのがおもしろいです。

例えば「F1ピットストップ IV」という作品は、マシンを取り巻くピットクルーの動きを端から端まで目で追った後、作品に写っている二階部分に移動し、パドッククラブ(高額のパスを買うことで豪華な食事つきでピットの上からレースを観られる特等席)にいる一人一人の表情やポーズを順番に観ていると、全体が「わさわさと動いている」ように感じられるのが不思議です。「ツールド・フランス I」は縦長の作品なので、スキャンの回数は増えますが、下から上へと道路に沿って自転車やサポートカー、沿道で応援する人々の姿を順に観ていくと、なぜか笑いがこみ上げてくるのを抑えられませんでした。

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展覧会の図録。この小さいサイズで普通の印刷だったら、価値も半減以下なので買わなかったと思いますが、これは高精細で細部まで再現できる特殊な印刷なので買いました。しかしハードカバーで上等な紙を使っているので重い。国際美術館での「アンドレアス・グルスキー展」は、5月11日まで開催される模様です。


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(画像は公式ホームページより)

コンサートは、須藤元気さん率いる『ワールド・オーダー』の大阪公演初日です。最近はテレビ番組やCMにもよく出演されているので、ご存知の方も多いかと思いますが、ピシッとしたスーツ姿で繰り出される彼ら独特のダンスパフォーマンスに、私もずいぶん前からハマっています。


最初に彼らの存在を知ったのは、この動画でした。「マシン・シヴィライゼーション(機械文明)」。YouTubeで公開されたのは、3.11から一週間後の2011年3月18日。つまり「あの出来事」の直前に撮影されたもの。


こちらはメキシコで撮影された「2012」の動画。マヤの予言で「人類が滅ぶ」といわれていた2012年は無事に過ぎましたが、人類が直面する問題はまだまだ山積です。最後のシーンのロケ地は、メキシコシティ南部にある「レオン・トロツキーの家」。メキシコに亡命したトロツキーが、スターリンの刺客に暗殺されるまで過ごした邸宅の庭です。私も現地に行ったことがありますが、たくさんの緑に囲まれて居心地のいい場所でした。


これも好きな作品の一つ。「パーマネント・レヴォリューション」。韓国ロケがメインですが、冒頭の日本国内でのシーンも画面を注意深く見ると、画面の端に「おや?」というマークが映っていたりして、ニヤリとさせられます。韓国のアシアナ航空とのコラボバージョンもあります。


最新作「ラスト・ダンス(最後の踊り)」の動画。冒頭、後ろにあるビルは東京電力本社で、経済産業省、テント村、財務省、最高裁判所と続いた後、汐留某所が出てきた時には唸りました。葉っぱの陰に、何かの看板が隠れています。

彼らのライブを観たのは今回が初めてでしたが、予想よりはるかに大きな満足感を味わえました。上の動画で繰り返し観て知っているパフォーマンスでも、目の前で観ると全然インパクトが違います。「ファインド・ザ・ライト」の躍動感ある「歩きポーズ」をはじめ、文字通り「目が釘付け」になるシーンが何度もありました。また、当然ながらライブならではのパートも随所に織り込まれ、各メンバーのダンスソロは圧巻でした。

曲順を含め、まったく先が読めない構成になっていて、2時間弱のライブはあっという間に終わってしまいました。まだ観ていない人のために、構成などを詳しく書くのは控えますが、帰りの電車の中ではiPodで彼らの曲を聴きながら「テーマ的にもいろいろ伝わってくるものを感じた」という余韻に浸りました。

ちなみに、大阪公演は昨日と今日の2日ですが、行こうかどうしようかと迷っている人がおられたら、行かれることを強くお薦めします。その後、2月14日に札幌、2月18日と19日に名古屋、2月25日に福岡という日程となっているようです。

ちなみに、米国人ゲームデザイナーで戦史研究家でもあるジャック・グリーン氏に、ワールド・オーダーのYouTubeの動画をいくつか(フェイスブックで)紹介してあげたら、結構気に入られた様子で「いつ彼らは米国公演をするんだ?」と訊かれました。YouTubeのコメント欄を見ても、いろんな国の人が「すごい!」と書き込んでいて、彼らの人気は世界にも浸透しています。


今月は、諸々の執筆の仕事に集中し、それが終わったらアマゾンKindleの電子書籍シリーズの刊行を再開するのと共に、シックス・アングルズ第16号『ベルリン陥落 1945』の制作に取りかかります。箱入りのゲーム(内容は後日改めて告知します)についても、印刷所から見積もりが届いたところで、もしかしたら出版はこちらが先になるかもしれません。
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2013年12月30日 [その他(雑感・私生活など)]

2013年も今日を含めて2日となりました。告知を忘れていましたが、シックス・アングルズ別冊第10号『パンツァークリーク』は、12月25日より店頭発売となっております。

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今年は、この『パンツァークリーク』と別冊第9号『独ソ戦コレクション-2: 突撃レニングラード/突撃スターリングラード』をシックス・アングルズとして制作・出版したほか、雑誌『歴史群像』と『歴史人』の雑誌およびムックの仕事、マララ・ユスフザイさんの単行本『わたしはマララ』の編集協力、そして「六角堂出版」名義での電子書籍シリーズの個人刊行など、前半の6か月は昼間に家具工場で働いていたことを考えれば、それなりに充実した仕事の成果を残せたのではないかと思います。

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年号が2013年から2014年に変わっても、何か区切りがつくわけではなく、今手掛けているいくつかの仕事が次々と世に出る予定です。雑誌やムックの原稿に加えて、文庫本やシックス・アングルズの続刊、電子書籍事業の拡大、箱入りゲームの発売など、来年は今年以上に面白い展開になるかと思います。

今年1年、私の諸々の仕事をご愛顧いただき、ありがとうございました。来年もよろしくお願いします。

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2013年12月1日 [その他(雑感・私生活など)]

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昨日、つまり11月の最後の日ですが、久しぶりに雲がない秋晴れの気候だったので、昼食に食べる予定だったごはんとおかずをタッパーに詰めて、青蓮寺湖と香落渓、曽爾高原へ出かけてきました。

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青蓮寺湖は、家から車で5分ほど走ったところにある湖で、けっこう景色が奇麗なので、お客さんがくると案内することも多いです。そして、この細長い湖から南(上の写真では奥)へと伸びる険しい渓谷が、香落渓(こおちだに)です。ところどころ、岩肌が丸見えになっている谷を観ながら南へと車を走らせると、青蓮寺湖から15分くらいで曽爾高原に着きます。

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香落渓を通過中に車を停めて撮った写真。今年は夏が長く、短い秋を素通りしていきなり冬へと突入したような気候だったため、もみじは紅葉になる前の黄色い状態で落葉してしまっています。

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曽爾高原は、奈良県が三重県に張り出した突出部(私は「宇陀バルジ」と呼んでいます)にある風光明媚な高原で、特に秋のすすきが有名です。時期と気候の関係で、すすきの見頃は過ぎていたようですが、見晴らしのいい場所からの眺めは「其の者、青き衣を纏いて金色の野に降り立つべし」の「金色の野」そのまんまでした。ただし、日陰の部分にはうっすらと雪(!)が積もっていました。

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今日から12月ということで、2013年ものこりわずかです。年内は、シックス・アングルズ別冊第10号『パンツァークリーク』のプレオーダーと小売店向けの発送作業を除けば、ひたすら新しい文庫本の執筆に明け暮れる日々です。テーマや発売予定日は改めて告知しますが、今回も内容の充実した本に仕上げるよう、ベストを尽くします。

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2013年10月3日 [その他(雑感・私生活など)]

先週金曜日(9月27日)から昨日(10月2日)まで、台湾に出張で行ってきました。今日はその話題です。

今年の5月に行った時と同様、今回の台湾訪問でも台北の印刷所との打ち合わせとデータ入稿が重要な目的の一つでした。午後に到着した後、台湾の友人と合流してさっそく印刷所へ。SA別冊第10号『パンツァークリーク』のマップとユニット、表紙まわり、チャートのデータと印刷見本を手渡し、前回までの製品内容に関して直してほしい部分を細かく伝え、実務が終わったら世間話に花を咲かせましたが、先方もこちらの要望や好みをだいぶ理解してくれたようで、回を重ねるごとに確認事項が減ってきた印象です。あとは本誌を仕上げてデータで送るのみで、今回も内容の詰まった製品に仕上げるよう、今日から作業を再開しました。

土曜日と日曜日は、台湾の仲間と久々にゲーム三昧の週末。まず土曜(9月28日)には台北のゲームクラブ「戦棋団」にお邪魔して、GMT社の4人用ボードゲーム『アンデスの深淵(Andean Abyss)』をプレイしました。

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このゲームは同社のGMT社のCOIN(counter-insurgency)シリーズの一つで、デザイナーは以前の記事で紹介した『ラビリンス(Labyrinth)』と同じくヴォルコ・ルーンケ氏。COINの訳語はまだ定まっていませんが、要するに「対反政府勢力」のことで、政府とそれらの仁義なき戦いがテーマです。

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テーマは現代コロンビアにおける政治と経済の支配権をめぐる内戦で、これだけ聞くと大抵の人は関心が薄いと思いますが、「政府」「共産主義勢力」「反共右派勢力」「犯罪組織(麻薬カルテル)」による四つ巴の仁義なき戦い、と書けば、どういうゲームか想像できると思います。皆初めてのプレイで、やり方がよくわからず、事前に役割ごとの個別ルールを研究しようということになり、私は「麻薬カルテル陣営」を担当して、行きの空港と飛行機内でルールを学習しました。

私の担当した「カルテル陣営」は、まず「葉っぱ」各種を栽培して収穫を増やし、それを「商品」に変えて資金を蓄える。そして資金が潤沢になったところで、その金を使って政府(軍・警察官)を買収したり他勢力と「取引」したりして勢力圏の強化を図る。栽培好きの私にはピッタリの役柄です(笑)。

各陣営の勝利条件はそれぞれ異なっており、政府は政治・経済的に重要な都市や交通路などの治安確保が勝利への近道。カルテルは畑の数と蓄財。反共右派陣営が一番単純で、「国内にある自分の活動拠点の数が、ゲーム終了時に共産主義陣営よりも多ければ勝ち」、それ以外には関心が無いというわかりやすさ(笑)。

ちなみに、この時のプレイ風景等の写真を昨日フェイスブックで公開しましたが、さっそくGMT社のロジャー・マクゴワン氏が運営する同社のゲーム情報サイト「C3i Ops Center」で紹介されています。

Andean Abyss - Taipei, Taiwan - By Masahiro Yamazaki & Maraxus Ann

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日曜日(9月29日)は友人の夏兄とSA別冊第9号付録のひとつ『突撃スターリングラード(Assault on Stalingrad)』をプレイ。次号のコマンドに、このゲームの関連記事(デザイナーズ・ノート)が掲載されます。今回はソ連軍を担当しましたが、このゲームは『突レニ』とは異なりソ連軍も積極的に反撃できるので、兵力を温存しつつ敵の弱点を突いて市街への突入を邪魔する展開となります。

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その後、台北市内でまだ行っていなかった「国父記念館」などを見学。ここは辛亥革命の立役者・孫文にゆかりの物品などを展示した記念館で、小学校の団体見学でも定番コースとのこと。

月曜日(9月30日)は台北近郊の鶯歌(インガー)という陶芸で有名な町を観に行き、夜は台湾の歴史シミュレーションゲーム雑誌「戰棋」第8号の付録『新帝国主義(New Imperialism in China)』をデザインされた邵軒磊さんと会食。東大に留学された経験をお持ちの台湾師範大助教授で、専門は東アジア政治史とのこと。

英キングズカレッジのフィリップ・セイビン教授(同氏のデザインされたミニゲームのいくつかが米ヴィクトリー・ポイント・ゲームズから製品化されている)をはじめ、海外では軍事史や国際関係史の授業でボードゲームを活用する動きが結構盛んですが、邵(ショウ)さんも授業でのゲーム活用に前向きで、先日は訪台した立命館大学の交流学生と台湾の学生とのゲームセッションも行ったそうです。今後、一緒に何かやりたいですね、と意気投合し、中国現代史や日中戦争、最近の尖閣問題などについても意見を交換して盛り上がりました。

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『新帝国主義』の主題は、1900年(義和団の乱)から1911年(辛亥革命)の中国(及び東アジア)での列強(帝国)の権益獲得競争です。マップには、日露戦争の原因の一つとなった「東清鐵路」や「南滿鐵路」も描かれており、日露の衝突に至る過程や、ロシアと新疆、イギリスとチベットの関係も当事者感覚で理解できます。日露英仏蘭米と大清帝国の7人でプレイすることも、日英・露仏など同盟関係を反映して2〜6人でのプレイも可能です。

インドを支配するイギリスとインドシナを支配するフランスがシャムで衝突する局面や、フィリピンを拠点に中国へと食指を伸ばすアメリカ、という構図も描かれており、全方向から帝国の侵蝕を受けた中国人が「おまえら、ええかげんにせいよ!」とブチ切れた結果が、辛亥革命でありました、という教育的な(笑)ゲームです。ただ、邵さんによれば「一般の人に遊んでもらうには少々ルールが複雑すぎた」とのことで、ルール簡略化とマップエリアの仕切り直しを含めた第2版のデザインを構想中だそうです。

戰棋」第8号『新帝国主義』は、国際通信社の通販サイト「a-game」で購入できます。価格は2200円。

『戰棋』8号(季刊SG雑誌)

田村寛さんが翻訳された、このゲームの日本語ルールは、以下のサイトよりDL可能です(ただし無料登録が必要)。http://bit.ly/15KEdmk

BoardGameGeek / New Imperialism in China


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火曜日(10月1日)には、台北から飛行機で1時間ほどの場所にある、金門島というところへ行ってきました。戦史に詳しい方ならご存知のとおり、中国本土から目と鼻の先にあるこの小島は、過去に1949年と1958年の二回、中国人民解放軍の攻撃を受けた場所で、その古戦場探訪も今回の台湾旅行の目的の一つでした。上の写真は、金門島の尚義機場(空港)。

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金門島北西の古寧頭という場所にあるビーチ。高台に立って海岸を見下ろした時、一瞬ノルマンディのオマハビーチにタイムスリップしたのかと思いました。長い海岸線にびっしりと並んだ上陸障害物の存在は、中国との関係がだいぶ改善された現在もなお、この島が「最前線」であることを示しています。

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古寧頭から対岸の中国領(大嶝島)を望む。海峡の距離は5キロほどしかなく、中国軍の122ミリや152ミリの榴弾砲の射程内に島がほぼすっぽり入ってしまいます。

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古寧頭にある「古寧頭戦史館」。1949年10月に中国人民解放軍が上陸したものの、国民軍に撃退された戦いについての展示を行う記念館で、入口にはこの戦いで活躍した「金門の熊」とも呼ばれる米国製M5A1戦車などが展示されています。

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古寧頭のそばにある北山は、1958年8月に始まった中国人民解放軍の猛烈な砲撃(八二三砲戦)により甚大な損害を被った場所で、いくつかの建物は記念碑的な形で保存されています。上の建物は、1949年の市街戦による弾痕と1958年の砲撃による天井の破壊跡が戦いの苛烈さを物語っています。

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島の東にある「八二三砲戦」の博物館。斜め向かいには、台湾の国防相を務めた兪大維の記念館もあります。大きくはない島ですが、見所を効率よく回るにはやはりタクシーが不可欠です。ただ、路線バスは便数が少なく多少不便であるものの、値段が安い(1回12元=36円ほど)上、路線を「遠回り」する過程で予想もしなかった風景と出会えることも多いので、時間に余裕があるなら併用をお勧めします。

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金門島の特産品の一つ、金門菜刀(金門包丁)。中国軍がこの小さい島に撃ち込んだ砲弾の数は、八二三砲戦だけで47万発、古寧頭上陸作戦も含めれば100万発に及びますが、島の鍛冶屋はその砲弾を掘り出し、包丁の材料となる鋼材として再利用し、上質な包丁を作る事業を興しました。ただし、現在では火薬の詰まっていた「砲弾」ではなく中国側が投下した「ビラ散布用の宣伝弾の薬莢」が主な原料だそうです。現在では対岸の廈門から大勢の中国人観光客が金門を訪れますが、大陸の包丁よりもよく切れるというので買って帰る人も少なくないとか。

この金門島における二つの戦いは、かつて『歴史群像』誌第71号(2005年6月号)に掲載された「中台紛争史」で解説しましたが、現在は以下の電子書籍の形で読むことができます。

中国・台湾紛争史(Amazon キンドル版電子書籍)

ちなみに、金門島への便は台北市内の松山空港から発着していますが、日本が降伏した直後の1945年8月18日に、インド独立運動の指導者スバス・チャンドラ・ボースが飛行機事故で亡くなったのが、この空港の前身・松山飛行場でした。

今回の台湾紀行も内容の詰まった6日間でした。台湾でお世話になった皆様、ありがとうございました。

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古寧頭の入口にある門。
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2013年9月12日 [その他(雑感・私生活など)]

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昨日は久しぶりに仕事をオフにして、坂本(滋賀)と比叡山、京都に出かけてきました。上の写真は、比叡山から見たびわ湖の風景。中央左寄りにはびわ湖大橋も見えます。編集プロダクションの社員として旅行雑誌『まっぷるマガジン』の仕事をしていた頃は、何度も湖岸を回りましたが、ここ10年くらいはごぶさたです。

その『まっぷるマガジン』で、最初にやらせてもらった仕事が、1998年に出た「びわ湖へ出かけよう」という本の観光地図でした。これは大津から湖西、湖北、湖東まで、びわ湖をぐるっと一周カバーしたガイドブックで、地図の点数も多かったのですが、その中の「比叡山坂本」の地図を作る際、「鶴喜そば」というお店の名前の「喜」という文字が、漢数字の「七」を三つ重ねた「品文字(しなもじ)」になっていたのが、なぜか強く印象に残りました(下の画像は鶴喜そばの公式サイトより)。

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おそらく、Adobe Illustratorで「七」を三つ並べて自分で作字したからだろうと思いますが(本当は「七七七」ではなく「七十七」らしいですが)、どんなお店なのか、一度行ってみたいと思っていました。そして昨日、15年越しにその希望が叶うことになりました。

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創業290年、本店の建物は築130年とのことで、有形文化財にも指定されているとのこと。お昼にとろろそばをいただきましたが、歯ごたえもそばの香りもつゆの味も私好みで、とても満足できました。「たべログ」での評価は意外と厳しいようですが、私は機会があればまた食べに行きたいと思っています。京都からもすぐ行ける距離なので、何かの用事で京都に行った時には立ち寄るかもしれません。

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その後、日吉神社の参道をぶらぶら散歩した後、ケーブルカーで比叡山へ。東側のケーブルはわりと新しい車輌を使っていて、椅子もゆったりしています。

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比叡山の東塔エリアに立つ文殊楼。メイン施設の根本中堂は、残念ながら内部の撮影禁止。

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比叡山系。

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比叡山頂から大津方向を望む。この水瓶は、京都や大阪の飲み水の供給源でもあります。

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帰りは京都側へと降りる。まずローブウェー、次にケーブルカー。叡山ケーブルは標高差561mをわずか9分で一気に下る。ただ椅子のスペースはとても狭い。

八瀬でケーブルを降り、叡山電車で出町柳へ移動した後、いったん外に出て、eze bleu(エズ ブルー)というパン屋でフランス系パンを補給。カフェで少し休憩してから、京阪と地下鉄を乗り継いで、京都駅近くの待ち合わせ場所へ。

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京都では、クロノノーツ・ゲーム店主の渡辺さん、友人のぐちーずさんと呑み会でした。今回は「戦争と切手とウォーゲーム」というテーマで、各人が戦争にまつわる切手や絵葉書、貨幣などのコレクションを数点ずつ持ち寄り、それを肴に歴史や戦争、およびそれを題材としたシミュレーション・ゲームについて語り合うという趣向でした。こういう「テーマ付きの呑み会」は、話題の方向性が制限されるように見えて、実は意外な方向に展開したりして面白かったので、今後もまた企画したいと思います。

前回の京都旅行は、坂本龍馬ゆかりの地をめぐるというルートでしたが、今回の滋賀・比叡山・京都小旅行も、久々に気分をリフレッシュできた楽しい一日でした。SA第10号『パンツァークリーク』の制作もいよいよ大詰めですが、今日から気分一新でベストを尽くします。
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2013年6月30日 [その他(雑感・私生活など)]

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山椒の葉っぱの上にたたずむカマキリの子ども。

今日は仕事と生活の変化についての話題です。2012年12月11日の記事でも書きました通り、私は昨年10月末より平日の昼間は地元・名張の家具工場で働く生活を続けてきましたが、6月いっぱいで契約を終了し、明日の7月1日から再び、原稿執筆や地図制作、ゲーム開発などの仕事を家で行うフリーランスの在宅自営業に復帰することとなりました。

原稿執筆関係でどうしても断りたくない仕事の依頼がいくつか入ってきたこと(今年前半は、時間的制約のため、いくつか執筆の仕事を断ってしまいました)、シックス・アングルズ製品の売れ行きが上々であること、六角堂出版の電子書籍の売れ行きも予想より良好であること、母が入院・手術した関係でお見舞いや付き添いに行くための時間的余裕が必要になったことなど、個人事業主への復帰を決断した理由はいくつかありますが、昼間は工場で労働者として働き、帰宅後は日没まで庭で農産物の世話をし、夜はソ連赤軍に関する原稿を執筆するという「労農赤軍生活」も、それなりに楽しく有意義な経験でした。

12年間ずっと自宅で椅子に座って仕事をしてきた私が、毎日最低8時間立ちっぱなしの仕事を続けられるかどうか、最初は不安もありましたが、11月に風邪で38度の熱を出して1日休んだのと、今月母の入院と手術の付き添いで2日有給休暇をとった以外は、無遅刻無欠勤で8か月の任務を全うしました。体重は開始前と比べると9キロ減り、お腹周りを中心に贅肉がすっかり落ちて、去年のジーンズを履くとブカブカになった感じです。

勤務開始からの8か月で、改めてその有り難みを認識したのは、「時間的な行動の自由」と「健康」の2つでした。フリーランスで過ごした12年のうちに、それが当たり前だと思い始めていたところでした。家具工場の勤務は、派遣社員というステータスだったこともあり、自分の経験や仕事仲間との世間話などを通じて、派遣労働の実情についても多く知ることができました。また、家具工場での勤務が確定する前、面接を受けに行った派遣会社で「営業担当の正社員として働きませんか」と誘われ、その面接で派遣会社側の事業に対する「本音」をいろいろ聞くことができたのも、現在の社会の構造の一端を知る上で、貴重な経験でした。

ということで、今週はとりあえずシックス・アングルズ別冊第10号『パンツァークリーク』の制作作業と、『歴史群像』誌次々号の担当記事(テーマは後日発表します)執筆に向けた下準備を行う予定です。『パンツァークリーク』は、予告通り9月中に発売するつもりで予定を組んでいますので、興味のある方はぜひ楽しみにしていてください。
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2013年6月25日 [その他(雑感・私生活など)]

おとといの日曜は、特に急ぎの仕事がなかったこともあり、久しぶりに大阪へ出かけてきました。

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昼前に友人のぐちーずさんと待ち合わせ、まず西中島南方のたこ焼き屋「十八番」でたこ焼きと生ビールを。ここのたこ焼きは、天かすを上手く使ってカラッとした感じに仕上げていて、内部もベチョベチョしていないので、とても香ばしくて美味しいです。上の状態で出てきた後、自分でソースとかつお、青のりをふりかけていただきます。下が完成形。

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食べ終わった後、御堂筋線で梅田へ移動。新しい大阪駅は前に来ましたが、隣接する「グランフロント」はまだだったので、偵察がてら行ってきました。

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しかし上の写真が「JR大阪駅」と言われても、どこの大阪駅? という感じです。

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グランフロントの建物。6階に紀伊国屋書店が入っています。

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紀伊国屋で購入した本。戦史関係の品揃えはちょっと弱い印象。

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グランフロントから梅田の旧貨物停車場(北ヤード)を望む。なんとなくスターリングラードっぽい雰囲気があって好きだったのですが、今は「はるか」などが通る線路のみを残して、残りの線路は撤去されています。

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グランフロントの地下にある「世界のビール博物館」。博物館という名称ですが、実体はフロア全体がビアレストラン(およびワインレストラン)となっていて、ぐちーずさんはチェコの珍しいビール、私はバイエルンの「フランツィスカーナー」ヴァイスビアを500mlグラスで。

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久々の生ヴァイスビアに満足しつつ、いったん御堂筋線で難波に下ってなんばウォークのパン屋「グーテ」でブロッチェンを大量に補給。ここは大阪に来た時には必ず立ち寄るドイツパンの店で、子供の頃から味わっています。特にチーズとごまのブロッチェンを軽くトーストしていただくと香ばしい味わいが絶品。

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画像はグーテ公式ホームページより。

香ばしいパンの補給を無事完了したのち、ぐちーずさんと本町へ移動し、コマンド誌編集部主催のゲーム集会「ウォーゲーム士官学校」へ。

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着いたのは午後4時前頃で、閉会まで1時間ほどしかなくゲームの対戦は無理でしたが、鹿内靖さんほか久しぶりに会う友人・知人といろんな話ができました。下は、事前に予約して会場で購入したコマンド誌最新号(第111号)「常徳殲滅作戦」。ルールはシンプルで新鮮なテーマ(日中戦争における1943年11月の常徳攻防戦)という作戦級ゲームの王道。こんど石田さんとプレイしてみます。

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例会終了後、南船場の欧風居酒屋とアメリカ村の鶏居酒屋で二次にわたる呑み会戦役が行われ、またしても生ビールとオーガニックの白ワイン、そして芋焼酎のお湯割りを。こんなに呑んだのはいつ以来だろう、というくらいにアルコール摂取量の多い一日でした。

ぐちーずさん、中黒さんはじめ当日お会いした皆様、ありがとうございました。次回の「ウォーゲーム士官学校」は、もう少しちゃんとした形で参加しますね(笑)。
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2012年12月11日 [その他(雑感・私生活など)]

先週末の土日は、シックス・アングルズ別冊第9号『独ソ戦コレクション2』として来年初頭に出版予定の2ゲーム「突撃レニングラード」「突撃スターリングラード」の制作作業を進めていました。マップとユニットのグラフィックは、完成版一歩手前くらいで、ルールの確認と本誌およびチャート類の制作も進展しています。

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実は、今年の10月29日から、平日の昼間は地元・名張の家具工場で働き始めたため、原稿執筆や地図制作、ゲーム開発などの仕事は、平日の夜と土日にしかできなくなりました。2000年10月末に最後の会社を辞めてフリーランスとなり、今年までのちょうど12年間、個人事業主という立場でさまざまな分野の仕事を請け負ってきましたが、遂に態勢の見直しが必要な状況となり、平日の昼間に関しては「個人事業主」の看板をいったん下ろすこととなりました。

実は、執筆の仕事で今までと少し違う分野に進出して当座の収入を増やすという選択肢も、あるにはありました(具体的な話は書けないのですが)。しかし、今その本を書くことで、今まで10年以上にわたって『歴史群像』誌等の仕事で積み重ねてきた私の執筆スタイルというか、歴史に関する視点や記述内容の説得力のようなものが、根底から揺らいでしまうのではないか、という強い懸念があり、それだったら全然別の分野で収入の柱を一本増やす道を選ぶ方が、精神衛生上も良いだろうという結論に達しました。

この12年間、ずっと自宅で椅子に座って仕事をしてきたこともあり、一日中立ちっぱなしで動き回る作業に慣れるまで多少の時間を要しましたが、半月ほどで順応するとむしろ以前よりも体調が良くなり、特に夏場と冬場に慢性化しかかっていた副鼻腔炎(鼻の奥、おでこの裏側辺りが痛む病気)の症状が完全に消え去ったのが予期せぬ効果でした(たぶん内蔵脂肪も減っているはず)。私は町工場の多い東大阪の出身ということもあり、材料を加工して「もの」を作る「工場」の文化は自然の風景と同じくらいに違和感のない世界で、日々新しい発見と新しい技術の習得を楽しんでいます。

ちなみに、アマゾンのKindleで過去記事の電子書籍を個人出版する「六角堂出版」の事業をスタートしたのは、家具工場への勤務開始から2日前の10月27日でした。こちらの事業は、種を蒔いて芽が出たばかりで、まだ葉っぱが7枚の小さな株ですが、今後さらに拡大していく予定です。出版可能な記事のストックだけでも100本以上あり、さらに今後書く新たな記事も候補リストに加えられるので、最低でも「Vo.l.108」までは刊行を続けるのが目標です。過去記事の復刻という幹から別の枝が出て、奇麗な花が咲くのか、立派な木に成長するのか、今はまだわかりませんが、個人事業の強みを活かした攻めの姿勢で新しい試みに挑んでいきます。

歴史群像』誌や『歴史人』誌の仕事は、ご依頼がある限り今後も今まで通り継続します(来年1月発売の『歴史群像』誌に掲載される「ノルウェー1940」の記事を執筆したのは11月で、昼間の仕事との両立が可能であることを確認しました)。また、シックス・アングルズの出版事業は、印刷を台湾にシフトして収益の数字が好転しているので、こちらも継続して進めていきます。ただ、単行本や文庫本については、投入時間と労力に対する報酬額が他の仕事と比べて低いため、既に着手している光人社さんの文庫本が完了すれば、しばらくお休みとする予定です。

ということで、今回はゲームの話を書くつもりが、仕事面での変化についての話がメインとなってしまいました。今月末に、石田さんと「突撃レニングラード」「突撃スターリングラード」のリプレイ記事用対戦を行う約束をしているので、ゲーム内容はその時に詳しく書きます。

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2012年10月12日 [その他(雑感・私生活など)]

前回の記事でもお伝えしました通り、10月7日(日)から11日(木)まで、神奈川と東京に出張していました。今日はその話題です。

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10月7日の朝は、鈴鹿へ向かうF1ファンと一緒に近鉄特急に乗り(可夢偉君のF1初表彰台を現地で観られた人は幸運でしたね)、白子駅を素通りして、名古屋経由でまず新横浜へ。いったん横浜で大きい荷物をロッカーに入れて、東急東横線で渋谷に向かい、Bunkamuraで8日まで開催していた『レーピン展』を鑑賞しました。

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(画像は公式サイトより)

イリヤ・レーピンは、帝政末期のロシアを代表する画家の一人で、以前の記事でも紹介した『忘れえぬロシア』の展覧会でもいくつか作品が展示されていました。帝政ロシアの一瞬を真空パックにしたかのような、素朴ながらも新鮮な光とエネルギーに満ちあふれた丁寧な表現が特徴で、作品の前に立って眺めているだけで、よくできた短編小説を読んだ気分になるほどに「前後の文脈」の想像が膨らみます。特に「思いがけなく」と「皇女ソフィア」の2点は、隅々まで配慮が行き届いた構成と描写力に圧倒される思いで、長い間そこから立ち去ることができませんでした。ここ数年で観た中でも、ベスト3に入る展覧会でした(考えてみると『忘れえぬロシア』や『タマラ・ド・レンピッカ』など、私の好きな展覧会はBunkamuraの展示が多い)。

その後、再び横浜に戻って横須賀へ移動し、ホテルにチェックインしたあと、堀場亙さんとハワイ料理のお店で夕食。『歴史群像』誌付録ゲームやお互いの制作中ゲームの話、新旧の映画の話などで盛り上がりましたが、翌日に備えて体力温存ということで、この日は早めにお開きとなりました。

10月8日は、朝7時30分に横須賀駅へ。この日に開催された海上自衛隊の観艦式予行演習の切符を、ケン先生が手配してくださり、私と堀場さん、瀬戸利春さんの「歴史群像筆者チーム」もヘリ搭載護衛艦「しらね」(DDH-143)に乗せていただけることになりました。

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朝8時過ぎ頃に横須賀港を出港した後、相模湾に出ていく洋上のルートは、なかなかに心躍る経験でした。風は多少吹いていましたが、波は比較的穏やかで、太陽が照っていたので、寒さに震えるということはありませんでした。「しらね」は受閲艦ということで、潜水艦の急浮上などは観られなかったものの、祝砲を担当しており、5インチ(12.7ミリ)砲の発砲をすぐ間近で観察できました。

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海上自衛隊の艦に乗船するのは初めての経験でしたが、艦橋で乗組員の人たちがどのように操船しているのか、間近で見学できたのは貴重な経験でした。私が艦橋を見学していた時、ちょうど前方を進む艦との間を、3隻ほどのヨットが強引に横切るというシーンがあり、どんな風に対応するんだろう、と見ていると、日頃から慣れているような落ち着いた様子で相互の速度と距離を測定した後、ほんの少しだけ変針するだけで無事にやり過ごしていました。ドラマ『坂の上の雲』での描写が印象深い「よ〜そろ」「と〜りか〜じ」等の独特の発音を生で聴けたのも良かった(笑)。

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朝8時から夕方5時まで洋上で過ごし、普段とは違う感じで非常に疲れましたが、私と堀場さんはそのまま横浜へ移動し、終了間際のYSGAさんの例会場へ。しばらくそこで過ごした後、山内会長はじめ会の皆さんと近所の中華料理屋で会食しました。シックス・アングルズ次号『独ソ戦コレクション-2』のメインゲーム「突撃レニングラード」の日本語版追加選択ルール開発協力と「突撃スターリングラード」のプレイテスト、そして『神々の黄昏』と『クリミアの盾』の第二版開発にも、YSGAさんのご協力をいただけることになり、心強い思いで神奈川での2泊目の夜を迎えました。

10月9日は、朝から東京へ移動しましたが、今回は横須賀で1日長く過ごしたため、東京は2泊3日のタイトなスケジュールとなりました。出張のメイン業務として、学研さん(池内さん、坂田さん、星川さん、小林さん)と光人社さん(小野塚さん)で現在進行中の仕事の打ち合わせと今後の計画についての確認などを行ったほか、松代守弘さんとは池袋のマレーシア料理店で、内藤陽介さんとは新宿のインドネシア料理店で、市川丈夫さんと奥津城常世さんとは日比谷の英国パブで会食し、それぞれ歴史研究やゲーム、政治や宗教(笑)の濃い話題で盛り上がりました。

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東京ではこのほか、移動の合間に東京駅の新しい駅舎や東京都庁の展望室、池袋のサンシャイン水族館などを見学したほか、三菱一番館美術館で開催中の『シャルダン展』を鑑賞。「静寂の巨匠」という展覧会の副題がまさしく言い表している通り、ひんやりと澄んだ空気がスッと鼻腔に入り込むような静物画の数々をゆっくり堪能できました。

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(画像は公式サイトより)

また、市川さん・常世さんと別れた後、帰りの新幹線に乗る前に日比谷シャンテで上映中のポーランド映画『ソハの地下水道』を鑑賞しました。第二次世界大戦中のリヴォフを舞台とする、実話に基づく物語ですが、これについては別の機会に改めて、映画評の記事を書きたいと思っています。非常に見応えのある作品でした。

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今回も、様々な形で今後の仕事や生活に活きてきそうな刺激や示唆、エネルギーなどをたくさん吸収でき、中身のたっぷり詰まった5日間でした。お忙しい中、お時間をとって下さった方々に、深く感謝いたします。

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都庁展望室から見た東京タワー… どこにいるか、わかります?
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2012年8月25日 [その他(雑感・私生活など)]

諸々の仕事が一段落したこともあり、昨日は久しぶりに京都へ小旅行に行ってきました。今回のテーマは、坂本龍馬ゆかりの地を訪ねる、というもの。写真もたくさん撮ってきました。

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まずは伏見の「寺田屋」へ。脱藩浪人時代の龍馬の潜伏場所ですが、元は宇治川に通じる専用の船着き場を持つ船宿で、1866年に捕まりそうになった時の弾痕なども柱に残っています(実際は鳥羽伏見の戦いで一度焼失し、明治に入って再建された建物という説が現在では有力ですが)。

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寺田屋は現在でも素泊まりの宿として宿泊できます(一泊6500円、平日のみ)。

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(笑)

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見学中のおっさんども「この階段を、全裸のお龍さんが…(想像)」

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お昼は「鳥せい」本店で鳥めし定食を。清酒「神聖」の蔵元が経営する美味しい鶏料理のお店です。

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その後、京阪で三条へ移動し、鴨川の橋を越えて高瀬川周辺の見どころへ。「武市半平太寓居跡」は今では石碑だけですが、NHK『龍馬伝』での妻・富さんとの最後の朝げのシーンは、今でも思い出すと目が濡れます。

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池田屋騒動で有名な宿「池田屋」は、紆余曲折を経て(?)今では「海鮮茶屋 池田屋」としてリニューアル営業中。

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龍馬が「才谷梅太郎」の偽名で潜伏していた材木商「酢屋」。現在も材木の商いを手広く続けており(倉庫は二条にあるらしい)、この場所は1階が木の工芸品ショップ、2階が龍馬関係の展示室となっています。

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1867年に龍馬と中岡慎太郎が襲撃されて命を落とした「近江屋」跡。現在はコンビニで、石碑と看板のみ。

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河原町から西へ「六角通り(シックス・アングルズ・ストリート)」沿いに歩く。街路表示の看板も六角デザイン。その行く手にあるのは…

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その名も「六角堂(シックス・アングルズ堂)」。聖徳太子が夢のお告げに従って立てたという六角形のお堂がメインですが、本堂の金網から金具、京の中心ともいわれる「へそ石」など、その名の通りの六角アイテムが目白押しで、六角形好きにはたまらないスポット(または聖地)です。

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屋根瓦にも「六角堂」の文字が。ひとつ欲しい…。

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六角づくしを堪能した後、地下鉄で二条に移動し、映画『るろうに剣心』を観賞。この作品は、大ヒットした漫画/アニメの実写版ということですが、どちらも私は全く見たことがありません。私の場合、監督・大友啓史、音楽・佐藤直紀、出演・佐藤健、香川照之、青木崇高、蒼井優というNHK大河ドラマ『龍馬伝』のチームが再結集し、そこに『天地人』の織田信長役での強烈な印象が今も記憶に残る吉川晃司や、最近さらに渋さを増してきた江口洋介らが加わったら、一体どんな作品に仕上がっているんだろう、という「新しいステージの大友作品」への期待がメインで観に行きました。

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画像は映画『るろうに剣心』公式サイトより。

公開中の作品ということで、内容についてはここでは詳しく触れませんが(敢えてひとつだけ書くと、オープニングは凄まじい緊迫感の「鳥羽伏見の戦い」)、期待を裏切らない第一級の仕上がりだと感じて大いに満足しました。もし「漫画/アニメの実写版」という点で軟弱な印象を持たれている方がおられたら、その種の先入観を一切排して、ストーリーの予備知識も可能な限りゼロの状態で一本の「プロフェッショナルなエンターテイメント作品」として観られることをお薦めします。『龍馬伝』『ハゲタカ』など、NHKの数々のドラマで定評のある「大友組」ですが、この映画はシリアスな連続ドラマとは全く違う娯楽性の境地を切り開いたようで、2時間15分、時間を忘れて物語に没頭させてくれる作品です。

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映画が終わった時、午後6時を回っていましたが、次の約束まで少し時間があったので、夕暮れの渡月橋を眺めにJRで嵯峨嵐山へ。この時間帯だと、観光バスで来た団体客の姿はほとんどなく、宿でくつろいで夕食前の散歩に出てきたような軽装の人の波と入れ替わっています。

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一日の最後は、ゲーム仲間のtakoba39714さん、ぐちーずさんと京都駅そばのお店で呑み会。身の締まった鱧料理や生麩などの京料理を味わいながら、楽しく過ごしました。歴史群像付録「ミッドウェー海戦」のウォーゲーマー向け追加ルールなども話題に上りましたが、もし何か独自に考案された方がおられましたら、ぜひお知らせください。

ということで、久々の京都見物を満喫し、エネルギーをたっぷり充電できました。9月と10月は、光人社さんの文庫本の執筆(テーマは後日発表します)を中心に、学研さん『歴史群像』誌次号の担当記事執筆と、シックス・アングルズ別冊第9号『独ソ戦コレクション2: 突撃レニングラード&突撃スターリングラード』の制作作業を進める予定です。
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