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2006年5月5日 [マザーランド]

MMP社の社長さんからの強い要望に負けて、発売予定の「マザーランド」
英語版「Red Star Rising」に、オプションの追加ユニットを付けることに
なりました。内容は、以前にこのブログで紹介したことのあるソ連軍親衛
騎兵軍団ユニットとその関連ルールです。標準のキャンペーン・シナリオ
だと、中盤以降のドイツ軍の防御がシステム構造上の理由で史実よりも
ラクだという意見が多かったこともあり、不確定要素を入れる意味で、
このユニットとルールを用意しました。親衛騎兵ユニットは、1ステップで
ZOCは持たず、降雪ターンのみZOC to ZOCの浸透移動を行えます。

この追加ユニットとルールは、シックス・アングルズ第11号にオマケとして
収録する予定ですので、これだけを目当てに英語版を購入される必要は
ありません。ちなみに、英語版のボックスアートはこんな感じになるとか。

デザインは上品ですが、ユーザーへのアピール度はやや弱いかも…。


2005年11月10日 [マザーランド]

今日は第9号付録「ウォー・フォー・ザ・マザーランド」の話題を2つほど。

まず1つ目ですが、「マザーランド」の英語版が来年初頭に米国MMP社
から発売されることが正式に決まりました。だいぶ前から細部の交渉を
詰めていましたが、全ての条件で合意に達し、先週末に先方のサイン入り
の契約書2通がこちらに送られてきたので、サインを入れて1通を航空便
で送り返しました。発売時期は多少変動するかもしれず、またグラフィック
はすべて向うのスタッフが独自にデザインするようなので、まだまだ予断を
許さない状況ですが、とりあえず一足先にご報告まで。

2つ目は、このゲームのルール改訂案について。1941年度のドイツ軍の
進撃速度が、北部と中部ではおおむね史実どおりなのに対し、南部では
史実よりもかなり遅いというご意見を何件かいただいていて、私もそれは
ごもっともだと考えていましたが、良い機会なので、だいぶ前に某掲示板
で「試案」として発表した改訂ルールを、ここで改めて再録してみます。
これも、以前に発表した「パウルス第6軍」のヒトラー命令ルールと同じく、
現状ではまだ「改訂案」の段階ですが、上記の理由でこのゲームを敬遠
された方がおられましたら、ぜひ下の改訂案でプレイしてみてください。

20.5 天候の地域的変動

20.51 標準ルールでは、北極圏を除く地図上の天候は全て同じ扱いと
 なっていましたが、実際には戦域北部と南部では、泥濘期の到来時期
 が異なっていました。この事実を再現するために、以下のルールを適用
 します。
20.52 各年の9月・10月ターンにおいて、自軍移動フェイズ(ドイツ軍装甲
 ユニットの場合は機械化移動フェイズも含む)の開始時に「南部エリア」
 のヘクスにいたユニットは、そのフェイズに消費できる移動力の数値が
 増大します。徒歩ユニットの場合、移動力の数値は、駒に印刷された
 数字プラス2となります(例: ソ連軍狙撃兵軍団の場合、3+2=5)。
 車輌ユニットの場合は、駒に印刷された数字プラス4となります(例:
 ドイツ軍装甲軍団の場合、7+4=11)。司令部や補給基地、空軍基地、
 攻勢支援群の各ユニットにも、この特典は適用されます。
20.53 上記20.52項で示された「南部エリア」は、その9月・10月ターン
 開始時に、サイの目によって判定されます。毎年の9月・10月ターン
 (のみ)の開始時に、ソ連軍プレイヤーはサイコロを1個振り、出た目を
 以下の表に当てはめます。地図Cおよび地図Eに印刷された「境界ヘク
 ス列」および、それより南に位置する全てのヘクスが、その泥濘ターン
 における「南部エリア」であると判定されます。

 サイの目  境界ヘクス列
   1      36xx
   2      38xx
   3      40xx
   4      42xx
   5      44xx
   6      46xx

20.54 南部エリアの判定は、9月・10月ターンごとに個別に行います。 
 言い換えれば、その境界線は、年ごとに変動します。
20.55 天候の地域的影響は、南部エリアにおけるユニットの移動力値
 にのみ影響します。それ以外の要素については、補給線や航空艦隊
 マーカーの効果を含め、一切影響しません。
20.56 「バルバロッサの場合」をプレイする際には、この選択ルールの
 使用をお奨めします。


2005年7月24日 [マザーランド]

昨晩、石田博氏と西大寺で会食。レストランで夕食後、
古めかしい飲み屋で芋焼酎飲みながらカエルの塩焼きを食う。
見た目は鶏モモ肉のミニチュアみたいだが、食べてみると
ホッケなどに似た魚の味わい。焼酎のつまみとしては悪くない。

石田氏は、デグ氏と「マザーランド」青作戦シナリオを対戦して
リプレイ記事をプラン・サンセットに投稿する計画とのこと。
ほんとうはシックス・アングルズに掲載したいところだが
毎号ページ数が限界を超えていて、泣く泣く企画を落としたり
記事のページ数を圧縮している状況なので、やむをえない。
ちゃんとしたリプレイ記事を作ろうと思うと、最低でも8から9ページ
は必要になる。新しいリプレイ記事のアイデアも検討中。

今後のシックス・アングルズには全て、付録ゲームのリプレイと
作戦研究をつける方針でいく。メジャーテーマの場合、ヒストリカル・
ノートの情報は他でも入手可能と思われるため、優先度を下げている。

「マザーランド」といえば、今でも「ソ連軍はラクに守れる」という
意見をたまに耳にするが、それは単にドイツ軍が慎重すぎるため
だろうと思われる。私がプレイする時は、たいていドイツ軍は初年度に
モスクワに対する直接攻撃を最低1回は行える展開になる。

「マザーランド」における「補給切れ」と「ステップロス」に対する認識は、
同種の他のゲームとは根本的に異なっている。ドイツ軍の装甲部隊は、
2回に1回くらいは補給切れで、初年度の終了時には開戦時の半分以下の
ステップというのが史実の状況だ。補給線の長さが8へクス以内ならば
補給切れでも消耗チェックは不要で、史実のグデーリアン装甲集団は
しょっちゅう「8へクス以内の補給切れ」で突破と停止を繰り返していた。
増援の装甲KGは、一般的なゲームの「補充ポイント」に当たるから
初期兵力の装甲軍団がボロボロになっても恐れることはない。

何度か話をした感じでは、デグ氏はそのあたりの「ドイツ軍の運用法」を
かなり見切っているようなので、デグ氏による作戦研究記事というのも
期待したいところ。私もまた機会を見つけてプレイしてみたくなってきた。


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