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2005年10月26日 [クルスク大戦車戦]

タイガースは、全く本来の実力を発揮できないまま4連敗してしまいました
が、それと反比例するかのように、シックス・アングルズ別冊第2号「バル
ジの戦い」の売れ行きは好調のようです。皆様、ありがとうございます。

次の「クルスク大戦車戦」の製作作業は、既にスタートしていますが、
パーツのボリュームと価格の面で、少し悩んでいるところです。
ほんとうは、他の製品と同様に5800円+税で出したいところですが、
パーツが増えると製作コストも当然アップするので、その価格では
ちょっと苦しいかな、と感じています。他社製品と比較すると、これでも
やや割高だと言えますが、あくまで個人で出資している事業であること、
そして他社よりも小部数しか製作しないこと(800個)で、製作コストの
圧縮や振り替えが難しいという事情を斟酌していただければ幸いです。

それでは、具体的にどのようなパーツが増えるのか。

まずオリジナル版に付いていたヒエラルキー方式の組織図の代わりに
各シナリオ用の配置/増援表(「バルジの戦い」と同様に駒を並べられる
もの)を付けると、A4ないしA3サイズの表が各軍に3枚、計6枚必要になり
ます(シナリオは計3本収録されているため)。

次に、ただでさえゴチャゴチャしている地図上の表記を整理するため、
各シナリオにおける両軍の配置ラインと展開エリアをマップに入れず、
代わりにミニマップで表示しようと思っていますが、それもシナリオ1点に
つき1枚で、計3枚が必要となります。

そして、密集スタックの問題を緩和するため、ビエルゴロドからプロホロフカ
に至る地域のヘクスを拡大印刷したA4サイズのミニマップを1枚付けようか
と検討中です(このミニマップのみを使用する練習シナリオも用意します)。
このミニマップは、本体マップと同じ紙を使ってカラーで製作します。

最後に、戦闘結果表などの図表類。これらは、他の白黒チャートの裏面を
流用できれば、そのようにしてコストの圧縮を図りたいと思っています
(1回のプレイで使う配置/増援表は、3枚のうちの1枚だけなので、残りの
表の裏面は他の用途に使用できます)。

これらを入れると、全体のボリュームはフルマップ2枚とチャート4枚、コマ
800個の「マザーランド」とほぼ同じになります(クルスクはコマ720個)。
なので、価格は6800円で行くべきかと考えていますが、これがユーザーの
皆さんの支持を得られるかどうかは微妙なところです。チャート類の枚数を
減らしてコストを下げるという方法もありますが、このゲームの「欠点」として
プレイを開始するまでの手順の煩雑さ(これからプレイするシナリオで使用
するユニットを特定して探し出すだけでけっこう労力を使います)が存在
しており、日本版ではそのあたりのストレスを可能な限り軽減したいと考え
ていますので、自分が客として買うのを想定した「ベストの体裁」にして
出版するのが一番良いのかな、と思っているところです。

このあたりについて、ぜひ皆さんの忌憚のないご意見をお聞かせください。


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国民擲弾兵

 私は千葉なのでロッテファンですが、タイガースちょっと残念でした。来年、また同じカードで対決できるといいですね。それにしても、タイガースは投手陣の厚みがすごい。藤川かっこいい~、と思っていたらウィリアムズも良い投球するし、各試合の先発陣、下柳他も頑張ってましたね。

 さて、コンポーネントですが、私はその金額でも買うつもりです。参考にならないかもしれませんが、ネットオークションで手に入れればそれくらいはします。また、日本語で、プレイし易いよう工夫されるのであれば全く問題ないと思います。昨年から、SixAnglesはかかさず購入していますが、ユニットやマップの機能性を追求した上での美しさ、記事の厚み、プレイし易いよう配慮されたチャート類、そしてなにより、エラッタが格段に少ない事(他社と比較して)など、80~90年代には考えられないほど充実していると思います。ボリューム的にも6800円は適正と考えられる範囲ではないでしょうか。ちょっと褒めすぎのようかも感じられるかもしれませんが、20年前にゲームを一度離れたものからすればこういう感想になってしまいますね。
by 国民擲弾兵 (2005-10-27 09:33) 

無名人

私も20年程前に離れてしまい、最近舞い戻ってきた者ですが、結婚して子供もいて自分の居場所がなかなか確保できない状況では、いわゆるフルマップ以上のゲームはほとんどできません。
従って、シックスアングルスのゲームも最近の作品は買っていません。出来れば、ハーフサイズのゲームもたまには出してください^^
by 無名人 (2005-10-27 11:00) 

作戦戦術級好きゲーマー

価格とコンポーネントについては原案(?)でまったく問題ないと思います。購入するつもりでいます。

オリジナルはユニット数が600でしたが、何が増えるのでしょうか。マーカー類か、はたまたTACTICS誌の補遺に掲載されていた追加ユニットか? 楽しみです。
シナリオごとのユニット展開表ができるとなると、ユニット上のIDレターは消えるんですかね?
いろいろ想像すると期待が膨らんできます。

もはや新しいゲームに取り組む気力や記憶力がなくなってきたので、古いゲームをじっくり研究(?)したいと思っていました。いろいろ見てみて、古いゲームには現代でも十分楽しめるいいものが多かったように思います。そういう意味でレトロスペクティブのシリーズには期待しています。
by 作戦戦術級好きゲーマー (2005-10-27 15:41) 

かげ

6800でゴールドバーグなら、そんなに高くないと思います。
8000円までくらいなら、いけるのではないかと。
by かげ (2005-10-28 18:08) 

1157

第1戦の先発は下柳でいって欲しかったですね・・。残念です。

せっかくのライセンス版なので、悔いのないコンポーネントにして欲しいです。
「かげ」さんが言われているように、ゴールドバーグなら6800円は高くないと
思います。
by 1157 (2005-10-28 18:30) 

Mas-Yamazaki

みなさん、こんにちは。とりあえず「私のブログ」ということもあるんでしょうが、肯定的なご意見にはやはり励まされます。もちろん、それらの肯定も全て「内容がSPI版よりもアップしている」ことが前提条件だと思いますので、オリジナルの良さはなるべく残し、あまり良くない点(作業を始めるとけっこういろいろあるので大変です。マップもよく見ると判別が非常に難しい地形が何箇所もあったりとか)は全て何らかの形で改善するつもりです。

ちなみに、駒の増加分では、オリジナル版では減少数値マーカーで一括処理されていた歩兵ユニットのサブカウンターを入れて、減少数値マーカーを廃止する(ユニット置き直しの手間よりも、密集スタックでのマーカー処理の煩雑さの解消を重視しました)のと、ドイツ軍司令部の砲兵/対戦車砲ポイントの「使用済みポイント数」マーカー(これらは後方の司令部に置かれるので前線のスタック問題には影響しないはず)を新たに入れて、プレイアビリティを向上させる予定です。もちろん、パンター大隊など、SPIが公式に発表した追加ユニットは全部入れます。

あと、クルスクとは関係ない話題ですが…

社会人ゲーマーの方には、ハーフサイズのゲームがベストだと私も常々思っていますので、いずれ何かの形でそういうゲームを出したいと思います(凍結戦線も、体裁はフルサイズですが北半分、南半分というプレイもできるようになっています)。あと、現在発表しているSPIゲームを出した後の話をここでするのはまだ早いですが、SPIの「ウエストウォール・クォードリ」は前々から気になっている作品です。簡単なシステム、そこそこメジャーなテーマ(アルンヘム・バストーニュ・ヒュルトゲン森林・レマーゲン鉄橋)という同ゲームは、まさに社会人ゲーマー向きのセットだと思います。

第一戦の予告先発が「井川」と知った時、2年前の星野さんと伊良部を思い出しました。あの時も、調子じゃなく「シーズン中の活躍への褒賞」ということで伊良部にこだわり、そして負けました。まあ、終わったことをいつまでも引きずるのは良くないですし、来年に向けて「戦い方の組み直し」を進めてほしいですね。ロッテは、スコアラーとは別に、外国人の「情報アナリスト」を最大限に活用して、相手チームの弱点を徹底的に研究した上で試合に向かうという「情報戦」で勝ち進んだようですし、セのチームもそのあたりに力を入れないと、来年以降もまた劣勢に立たされるでしょう。
by Mas-Yamazaki (2005-10-29 12:57) 

高木

毎度、シックスアングルズを楽しみにしているファンです。
チャート類は、いつもきれいなカラーですが、2色にしても良いのではないでしょうか?

地形チャートも、白黒ではないですが、緑色の2種類程度でも十分見れるのができるかと思います。

少しでも安くなれば、ありがたいです。
by 高木 (2005-10-30 02:03) 

Mas-Yamazaki

こんにちは。シックス・アングルズの付録ゲームのチャートは、マップの余りスペースを利用できた「マザーランド」を除き、すべて黒一色でコストを節約しています(紙の色はいろいろ変えていますが)。サンセット・ゲームズの製品は、すべてフルカラーのチャートなので、そちらと混同されているのでは? マップの端に地形凡例があれば、地形効果表は黒一色でもかまわないと思っていますので、今後もチャートをカラーにする予定はありません。
by Mas-Yamazaki (2005-10-30 21:11) 

黒騎士

25年余の歳月を経て幻の名作といわれたゲームが貴殿のおかげで世にふたたび出ることが決まり、感謝の念でいっぱいです。
ユニットやマップ等が貴殿の卓越した手腕でどのようになるか、期待をしているのは私だけではないと思います。
SPI版を知っている者の1人としては、このゲームを「遊び(研究)尽くす」という
観点で何かひと工夫ほしいところです。
紙上に余裕があれば、クルスクの戦いが延期、中止に至った場合(IFなのですが)ロシア軍の対応、以後の戦局等に対する貴殿の考察があればうれしく思います。
買い手に後悔させない作品を期待しています。
by 黒騎士 (2005-11-01 10:09) 

sgt_sunders

 山崎さんの手によるユニット、マップ等のリニューアルだけで価値ある再販であり、コンポーネントの充実にある程度の価格上昇は許容可能と私は思います。このゲームのマップ、戦闘序列といったコンポーネントの資料性の高さ、クルスク戦の雰囲気が感じられるルールはきっと多くの方の目を楽しませることだと思います。
by sgt_sunders (2005-11-01 14:33) 

Mas-Yamazaki

こんにちは。「ゴールドバーグ版クルスク」を高く評価している方の多くは、この作品の「資料的価値」と「戦史研究ツールとしての有用性」をとりわけ重視しておられるようですが、反面このゲームの弱点として、複雑なルール記述やコンポーネントの構成が整理されているとは言えず、気軽にプレイできるというゲームでなかったことが挙げられると思います。

今回の日本版では、そのあたりの「ゲームとしてプレイする場合の利便性」を最大限に重視して、コンポーネントの製作とルールの補足(昔のHJ社とK社の「フラットトップ(AH)」の和訳ルールの違いのように、日本語表現を工夫してわかりやすくする)を行う方針です(ただし他のレトロスペクティブのゲーム同様、オリジナル版のルール内容の「変更」は行いません)。具体的には、各シナリオで使用するユニットを迅速に特定できるようにすること、戦闘解決時の各種修正を戦闘結果表に組み込んで、手順の流れの中で適用の有無を確認できるようにすること、などです。

ゲームマップは、だいぶ完成に近づいてきたので、近々このブログで発表できるかと思いますが、斜面と陣地線の重なる部分の表現をどうするかという問題には苦労させられました。陣地線のパターンは、オリジナル版の▲印だと白抜き部分の線が判別しづらい(特に林や斜面とダブっている箇所)ので、違う表現に変更しました。

ヘクスサイドの地形だけでも、指向性があるものが2種類と川/大河ヘクスサイド、そして丘の地形があるので、これらの複合部分で混乱が生じないようマップを作るのはなかなか大変な作業ですが、よいものに仕上がるようがんばります。
by Mas-Yamazaki (2005-11-02 13:38) 

きむ

はじめまして。
いつも楽しみにしています。
クルスク、価格を抑えて、どこかに無理がでるよりは(コンポーネントとか、次が続かないとか。。。)多少値上げでもいいので、山崎さんが納得できる仕事の結果としての商品を希望です。
やっぱりずっと続いてくれるのが一番大事ですしね。
by きむ (2005-11-05 11:17) 

Mas-Yamazaki

温かいお言葉、ありがとうございます。ご期待に沿えるよう、これからも頑張ります。
by Mas-Yamazaki (2005-11-07 15:50) 

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