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2011年11月2日 [東方への突撃]

東京出張と重なっていましたので、告知が遅くなりましたが、シックス・アングルズ別冊第8号『東方への突撃』の店頭発売が、10月25日に開始しました。今回も発行人として満足のいく仕上がりとなっています。独ソ戦のキャンペーンというカテゴリーでは、既に数々の傑作ゲームが生まれていますが、私はこの作品もそれに伍する内容を備えているのではないかと思っています。従来の独ソ戦ゲームにはなかった視点を数多く取り入れた『東方への突撃』を、ぜひお試しください。

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さて、先の文で「発行人として満足のいく仕上がり」と書きましたが、ゲームの中でひとつエラーが発見されました。基本ゲームの「戦闘結果表A」の、戦力比3:2の欄で3の目のところに「D1」という結果がありますが、これは「DRi」の誤りです。この戦闘結果表で何度も検証テストを行っており、なぜ気づかなかったのか、本当に悔やまれますが、ご購入いただいた方は「D1」を「DRi」に読み替えてプレイしていただければ幸いです。ご迷惑をおかけして申し訳ありません。

【誤】
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【正】
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2011年10月17日 [東方への突撃]

シックス・アングルズ別冊第8号『東方への突撃』プレオーダー発送分が、今日無事に届きました。従来は、発送前日に印刷所から届き、徹夜で発送準備を行うというパターンでしたが、今回はデータ納品と校正がスムーズにいったので、印刷所にお願いして、日数に余裕がある形で発送していただきました。

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今回も満足のいく仕上がり状況。ゲームマップの欄外部分は、もう少し濃くしてもよかったかなとも思いますが、濃すぎるよりはこのくらいで良いのかもしれません。

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駒シート1は、基本ゲーム用ユニット。ユニットの上下で地色が違うので、一目で判別できます(裏面は配置ヘクスや登場ターン、基本ゲームを意味する「B」の文字など)。一部のユニットの左上コーナーにある色違いは、初期配置ユニットのしるし。

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駒シート2は、上級ゲーム用ユニット。戦闘力の数値が2倍前後になっているのに加えて、戦車/装甲ユニットの移動力が2種類あったり、いくつか変更点があります。

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駒シート3は、ソ連軍の工場と両軍の守備隊、および上級ゲームでの付加機能を表すマーカー類。WWW版では、これらの多くは基本ゲーム用ユニットの裏面に印刷されていたので、プレイ時に探すのが面倒でしたが、日本版では完全に独立したマーカーにしました。

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駒シート4は、中立的なマーカー類。WWW版に入っていたマーカーは、数が不足していたので増やしてあります。また、検証テストの結果に基づいて、あった方がいいと思ったマーカーを大量に追加しています。

プレオーダーの発送日について、当初は10月20日と告知していましたが、余裕があるならこの週末に確実に間に合わせる形にするのがよいかと思い、1日早めて10月19日に発送を開始することにしました。メール便の場合、1〜3日で到着するはずですので、週末にプレイしていただけるかと思います。なお、プレオーダーの募集そのものは、予告通り10月19日の午後11時59分まで受けつけています。

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今回のおまけ用の地図。1940年にドイツ軍参謀本部が作成したソ連領内の10万分の1地形図(南方軍集団戦区のシェペトフカ周辺)ですが、地図そのものは何らかの方法で入手したソ連軍の機密地図を流用し、ドイツ語の「ルビ」を付加しています。この地図の一部分(A3の領域)を、モノクロコピーで同封します。
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2011年10月12日 [東方への突撃]

今週は、次に出る単行本の執筆に没頭する日々ですが、来週木曜日にはいよいよシックス・アングルズ別冊第8号『東方への突撃』プレオーダー分が発送となります。

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類似ゲームが数多く出版されている独ソ戦のキャンペーン・ゲームで、新作をプレイして新鮮な気分を味わうというのは難しいように思われがちですが、このゲームは初版の発行年がずいぶん昔であるにもかかわらず、そんな経験をプレイヤーに提供できる、希有なゲームだと思います。ゲーム内容の一端を感じ取っていただけるよう、「プレイの実例」のページをPDF形式で公開してみましたので、興味のある方はぜひご覧ください。

『東方への突撃』プレイの実例

東方への突撃』の制作とテストを行っているうちに、自分が「マザーランドのデザインで何をやりたかったのか」という根本的なテーマを、頭の中で再認識できたような気がします。まずは『ベアズ・クロウ』を完成させることが先決ですが、ルール修正の方向性は見えた気がしますので、バランス調整等も気長に行いながら、ベストのルールを模索していきたいと考えています。

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2011年10月6日 [東方への突撃]

このところブログの更新が滞り気味で申し訳ありません。書きたい題材がいくつかあるのですが、もう少し考えを練ってから文章にまとめるつもりです。ということで、今回は告知をいくつか。

まず、ネットに使用していた機器のトラブルにより、接続ができない状態になっていた契約サーバとの通信が、最近復旧しましたので、シックス・アングルズの公式ページと、『ウエストウォール』および『東方への突撃』の専用ページを更新/公開しました。

シックス・アングルズ公式ページ

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『ウエストウォール』専用ページ

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『東方への突撃』専用ページ

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東方への突撃』は、本誌や備品の校正も完了し、あとは印刷所から完成品が送られてくるのを待つばかりとなりました。プレオーダーの募集は、10月19日午後11時59分まで受け付けています。

今月は、『東方への突撃』の発送準備を行いつつ、来年初頭発売予定の新しい単行本(テーマは後日改めて発表します)の執筆と仕上げ作業に没頭します。また、執筆の気分転換も兼ねて『ベアズ・クロウ』の制作作業も少しずつ進めているところです。

ベアズ・クロウ』の進捗状況については、単行本の仕事が完了した頃に写真入りでご紹介する予定です。新しく作り直している南方軍集団のゲーム「キエフ=ウマーニ」のマップとユニットも、テスト版のセットがほぼ完成し、来月からの本格テスト開始に向けて準備中です。

あと、学研さんの『歴史群像アーカイブ 第21巻 第一次世界大戦(下)』が発売となりました。私の担当記事は「アラビアのロレンス」と「ヴェルサイユ条約」の2本が再録されています。ムックの『第一次世界大戦(上下)』と併せて、WWIテーマのゲームをプレイする際の手頃な参考書としても最適の内容です(価格は本体1238円)。興味のある方は、ぜひ書店で一度ご覧になってください。

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2011年9月16日 [東方への突撃]

シックス・アングルズ別冊第8号『東方への突撃』について、本誌に収録する記事「日本版発行人の制作ノート」(2ページ)をPDF形式にて公開しました。

日本版発行人の制作ノート

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ゲーム内容の紹介や、個々のルールが持つ再現効果などの説明がメインですが、私自身のこのゲームに対する思い入れも、行間から感じ取っていただければ幸いです。また、拙著『宿命の「バルバロッサ作戦」』についての、著者による内容紹介コラムも収録しました。

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制作作業も大詰めを迎えており、予定通りに10月20日プレオーダー発送、10月25日店頭発売というスケジュールで発売できそうです。プレオーダーの募集は、発送前日の10月19日午後11時59分まで受け付けています(実際には、多少それを過ぎたオーダーも「ロスタイムにおけるプレー」という扱いで対処しています)。

なお、先日の記事でも書きましたが、今年の8月31日以前にメールでいただいたプレオーダーについて、マシンの故障によりデータを読み込めなくなってしまいました。ですので、8月31日以前にプレオーダーをいただいていた方も、お手数ですが再度オーダーのメールをいただければ幸いです。なお、9月に入ってメールでプレオーダーをいただき、ご予約番号入りの返信を差し上げた方については、記録を分散して保管してありますので、ご安心ください。

よろしくお願いします。
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2011年9月11日 [東方への突撃]

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シックス・アングルズ別冊第8号『東方への突撃』の発行部数を、今回もうっかり書き忘れていました(すいません)。デザイナーのルー・コートニー氏との契約により、日本版と英語版を合わせて1250部発行できることになりました。

10月20日プレオーダー発送、10月25日店頭発売予定の「日本版」は、600部限定で発行します。その後、2012年中に「英語版(国際版)」を650部発行する予定です。後者は、円高という大波に立ち向かうためにコスト削減を断行し、本誌を半分の32ページに圧縮して、ルールとチャートは全て英語表記のみの仕様となります(マップとユニットは日本版と共通です)。

東方への突撃』の「英語版(国際版)」は、シックス・アングルズ製品としては初の「完全海外輸出仕様」となりますが、WWW社の原版をプレイした(プレイできた)人はアメリカでも非常に少ないようで、実質的には「ブランニュー・アイテム」として市場に受け入れてもらえるのではないか、と期待しています。そして、この海外向け出版の事業は、頭の中で前々から構想している別の企画(シミュレーション・ゲームとは別事業です)の「威力偵察」という役目も担っています。これについては、具体的な形が定まり次第、このブログで告知させていただくことになるかと思います。

ちなみに、今回初めて試みた「スペシャル・コンボ・オファー」ですが、限定5セット枠で既に4件のご注文があり、残り1セットとなりました。通常版のプレオーダーも滑り出しは上々です。皆様、引き続きよろしくお願いいたします。

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2011年9月7日 [東方への突撃]

「シックス・アングルズ関連の告知用ブログ」にて、シックス・アングルズ別冊第8号『東方への突撃』のプレオーダー募集を開始しました。

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『東方への突撃』 プレオーダー募集を開始します [プレオーダー]

今回は、最後に「スペシャル・コンボ」というオファーもご用意しました。本誌の中でも、著者による『宿命の「バルバロッサ作戦」』の内容紹介記事(1ページ)を掲載しています。

昨日、駒シート4枚のデータを印刷所に発送しており、地図と表紙まわりは既に完成し、あとは本誌記事とチャートの仕上げを進めるのみです。プレオーダーの発送は、10月20日の予定です。

独ソ戦のキャンペーン・ゲームは数あれど、この『東方への突撃』は、そのいずれとも違うアプローチのゲームで、戦史的再現性がきわめて高い上、個々の戦闘解決でかなり盛り上がる展開となります。守勢の時期にある側も、退屈とは無縁です。皆様のご注文を、お待ちしております。

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2011年9月5日 [東方への突撃]

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先週土曜日と日曜日の二日間、台風の中を「東方(奈良から見た名張)に向けて突撃」して下さった石田さんをお招きして、シックス・アングルズ別冊第8号『東方への突撃』の本誌収録リプレイ記事用の対戦を行いました。

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1941年6月から1945年5月までのキャンペーン・ゲームをプレイし、記録を取ったり途中でルールの確認や改善案の相談をしながら、上級ゲームで全48ターンを終えることができました。ある程度システムに慣れてゲームに専念すれば、キャンペーン・ゲームの正味のプレイ時間は基本ゲームで8時間、上級ゲームだと12時間くらいでしょうか。

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過去の記事でもたびたび紹介していますが、このゲームは一般的な戦略級独ソ戦ゲームよりも、戦闘による部隊(ユニット)の「損害」が出やすい仕組みとなっています。戦闘力単位で行われる部隊の補充も、同様に他の戦略級独ソ戦ゲームに比べると数字を大きくとってあるので、戦線に一時的に大穴が空いてもなんとか繕うことはできます。しかし、有利な戦力比の攻撃にもかかわらず自軍に甚大な損害が生じて部隊が地図上からいくつも消えたり、防衛線の一部がぽっかり消えてしまったりすると、上級指揮官(プレイヤー)が受ける心理的なショックは大きく、これが何回も続くと「史実のバルバロッサ作戦でドイツ軍の主な高級将官たちが軒並み最初の冬より前に体を壊した理由がよくわかるね」という気分になります。

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独ソ戦前半のドイツ軍プレイヤーと、後半のソ連軍プレイヤーは、一般的な戦略級独ソ戦ゲームでは「思う存分に部隊を動かして相手を圧倒できる」比較的気楽な立場だと言えます。しかし、『東方への突撃』ではこれがまったく逆で、部隊を駆使して機動的な突破作戦を立案・実行できる醍醐味を味わいつつも、自軍の人的損害と戦車部隊の消耗(上級ゲームでは裏面の消耗状態となった装甲・戦車ユニットを表の充足状態に戻すには、丸1ターンの「休息」が必要です)増大による心理的重圧が大きく、精神面ではむしろ「前半のソ連軍」と「後半のドイツ軍」の方が、楽な立場であったりします。

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防御戦闘で自軍のユニットに損害が出ても、それは仕方ないことと割り切ることができるのは、攻撃を行うか否かを決定するのは自分ではなく相手だからです。しかし攻撃側は、例えば半分の確率で敵を拠点から除去できる(全滅または退却により)反面、3分の2の確率で自軍にも損害が生じ、6分の1の確率では攻撃に参加した自軍ユニットのほぼ全てが地図上から除去されるというような、非常にタフな決断を強いられることが多々あり、時間切れとの競争で背中をせき立てられながら、損害覚悟で攻撃の実行を重ねていくことになります。

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このゲームをプレイすると、戦史書を読んでいる時に頭の中で想像を巡らせた、独ソ両軍上層部の心理面での焦燥や焦り、失望と落胆、そして諦めずに苦境を乗り切った時の開放感や達成感などが、強烈な当事者意識と共に心の中で実感できるような感じになります(あくまで部分的、主観的にですが)。そんな過酷なテストに、台風襲来の最中、二日間もつきあってくださった石田さんに、ここで改めてお礼を述べたいと思います。おかげで良いリプレイ記事が書けそうです。

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これで『東方への突撃』の制作作業も峠を越え、あとは本誌の残りの記事と別紙チャート(ルール・サマリーなど)を仕上げるだけとなりました。今週中に、告知用プログの方でプレオーダーの告知を開始する予定です。

なお、今までメール管理等に使っていましたマシンが先日壊れてしまい、事前に数名の方からいただいていましたプレオーダーの記録も読めなくなってしまいました。なので、大変申し訳ありませんが、以前に申し込みをいただいていました方も含め、新たにメールでのご注文を承りたいと思います。ご迷惑をおかけして大変申し訳ありませんが、なにとぞよろしくお願いいたします。

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2011年8月29日 [東方への突撃]

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昨日の日曜日、石田さんと『東方への突撃』上級ゲームの検証プレイテストを行いました。

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上級ゲームのルールは、基本ゲームのそれを骨格として、枝葉の部分に「実」をつけたような感じで、ゲーム全体のコンセプトさえ理解していれば、いずれも感覚的に理解が容易なものばかりです。私の主観的な基準では、難易度の10段階評価で、基本ゲームは3、上級ゲームは5くらいでしょうか。

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このゲームの戦闘解決システムは、既にご紹介しています通り、一般的なゲームより少し多めの「相殺」の戦闘結果と補充のシステムを組み合わせた、人的損害と消耗(および回復)の再現性が特徴ですが、上級ゲームではさらに両軍の「戦術的オプション」として、攻撃側の「損害度外視命令(効果なしの結果が無くなり、戦闘結果がよりブラッディになる)」と防御側の「死守命令(自軍の前プレイヤーターン終了時に宣言、防御側の損害が増加する代わりに退却の結果が少なくなる)」のルールが加わり、個々の戦闘解決時の「盛り上がり」はさらにアップします。

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兵科記号のところが「Fort」となっているユニットは、陣地状態にあるユニットです。ユニットが陣地状態になると、移動力がゼロになる上、攻撃を実行できなくなる(基本はマストアタックですが攻撃義務が免除される)反面、防御時の戦闘力が一定数アップし(戦車は除く)、さらに相手の攻撃が自動的に「損害度外視」となります。

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ちなみに、前回の記事でご紹介しましたケン先生のブログでも、その時の基本ゲームのテストについてのプレイ感想などが述べられています。

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今週末は、土日の二日間かけて、石田さんと本誌リプレイ記事用に、1941年6月から1945年5月までの上級ゲームのキャンペーン対戦を行う予定です。

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2011年8月23日 [東方への突撃]

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今月の残りと来月前半は、シックス・アングルズ別冊第8号『東方への突撃』の仕上げ作業に全力で取り組んでいます。先週土曜日には、某与党議員の政策秘書をされているケン先生がお見えになり、石田さんと3人で基本ゲームのテストを行いました。

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以前の記事でも書きましたが、このゲームの戦闘結果表は全体としてはシンプルかつオーソドックスですが、数パターン用意されている「相殺」の結果が多めに織り込まれており、従来の独ソ戦ゲームのような感覚でプレイすると、双方のプレイヤーから驚愕の呻き声(笑)が絶えない展開となります。1941年のドイツ軍プレイヤーは最初のターンから、事前の想定通りに作戦を遂行することは事実上不可能であることを思い知らされ、ソ連軍の抵抗による自軍の損害増加に不安と焦りを感じつつ、それでもなおソ連側に大打撃を与えるために攻勢を強行することとなります。

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先週土曜日のテストでは、序盤の1年を2セットプレイしましたが、うち1回ではドイツ軍の第2装甲集団と第56装甲軍団が1941年6月ターンに除去され、グデーリアンとマンシュタインが戦死するという、ドイツ軍にとって悪夢のような展開となりました。ただ、このゲームでは戦闘序列の組み方が独特で、第2装甲集団(組織の中核部分を表すユニット)と、史実でそこに属していた第24、第47装甲軍団が別々にユニット化されているのに加えて、最短で5か月待てば第2装甲集団ユニットも補充でゲームに復帰できるので、この「想定外の事件」でゲームが完全に崩壊する、ということはありません。実際、その後で枢軸軍は巻き返しを図り、別の局面でソ連軍に不利な結果が出たので、全体の展開のバランスはほぼ元通りに回復しました。

ところで、このゲームにはこれまで何度か触れてきました通り、従来のシミュレーション・ゲームにおける「常識」とは少し異なる部分がいくつかあるので、日本語ルールの作成に際しては、プレイヤーのルール理解を早めることと、その「常識との違い」についての私なりの見方を説明する目的で、主な項目の冒頭に「日本版発行人より」という注記を挿入してみました(下の画像見本を参照)。

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ルールの文面だけを読むと、多少煩雑に思えるようなルール(例えば補給判定時の「補給中継点」と「襲撃の脅威」など)でも、実際のプレイではほとんど使う必要がない場合が多いので、恐らく最初にルールを読んだ時の印象よりは、一回目のプレイで実感したゲーム内容の方が、はるかにシンプルだと思います(ケン先生も石田さんも、そんな感想を述べられていました)。

ちなみに「補給中継点」と「襲撃の脅威」は、戦線に大穴が空いている場合に、後方の特定のヘクスを補給線として使用できるか否かを判定するための付随的ルールです。従来のゲームであれば、相手側ユニットの許容移動力から移動の限界点を見切って、相手側移動フェイズに到達できない場所であれば、側面をがら空きにしたままでも部隊を前進させることができます。しかし、このゲームではその辺りの「非現実性」を緩和するために、上記のルールが簡潔な形で用意されています。

次の日曜日は、いよいよ上級ゲームの本格的な対戦検証テストです。このゲームに興味のある方は、プレオーダーの募集開始まで、今しばらくお待ちください。
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