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2008年10月16日 [ドイツ中央軍集団]

私個人の新刊というわけではありませんが、学研さんより新しい本が出ました。歴史群像アーカイブ第5巻「アジア紛争史 1945-1991」です。歴史群像誌に掲載された記事8本(うち6本が私の担当記事)と新規コラムなどを再編集したもので、テーマごとに特化して好評を得ているシリーズの最新号です。価格は本体952円、今週中には書店にも並ぶと思いますので、興味のある方はぜひ一度ご覧になってください。

rekigunarchive5.JPG
http://rekigun.net/magazine/archive.html

シックス・アングルズ第12号「ドイツ中央軍集団」の仕事も、順調に進展しています。「モスクワ攻防戦」の冬季反攻シナリオ用に、A4サイズの「両軍展開表」を作り、別紙チャートとして封入することにしました。第7ターンから第12ターンまでの計6ターンのショートシナリオで、ドイツ軍は基本的に必死の防御という立場ですが、もちろん標準の10ターンゲームに第11ターンと第12ターンを追加して全12ターンでプレイする「拡張シナリオ」としてのプレイも可能です(以前にも少し触れましたが、デザイン当初の段階では12ターンで作業を進めていました)。

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ドイツ軍の初期配置には、師団番号が入っていますが、あくまで「戦史的興味」を求める方向けの参考情報で、シナリオの配置そのものは同一兵科・同一規模のユニット(残存ステップ数も一律)であればどの(軍所属の)ユニットを選んでも構わないという仕様です(指定番号の師団をいちいち探す必要はありません)。ただし、補給ユニットだけは、指定された軍のユニットを指定ヘクスに配置するので、この補給ユニットとの位置関係や補給強制消費のリスク分散などを考慮して、配置ユニットの所属軍を選ぶことになります。

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大木毅さんの「戦史夜話」第2回の原稿もいただきました。今回は歴史にまつわる「新説」とどう向き合うべきかという興味深いテーマで、ドイツの史学界で論争を呼んだ「ドイツの対ソ予防戦争論」あるいは「ソ連の対独先制攻撃計画」を具体例として挙げ、いわゆる「新説」や「新事実」の正体を冷徹に見極めるという内容です。私自身、大木さんからご叱正を受けるまで、スヴォーロフの著作に「引っかかってしまった」人間なので(お恥ずかしい限り)、大変勉強になりました。戦史に真摯な興味をお持ちの方は、ぜひ楽しみにしていてください。
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