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2010年8月25日 [その他(雑感・私生活など)]

今週も、引き続きハードカバー本の執筆に明け暮れる単調な日々ですが(マンネリの書き出しですいません)、休憩時間の気晴らしに覗くYouTubeで、最近よく観ているのが、ラグビーのニュージーランド代表「オールブラックス」のハカの映像です。



ご存知の方もおられるかと思いますが、「ハカ」とはマオリ族の戦士が重要な戦いの前に踊る儀式で、初めて聞いた時には「気合い入れて~!」「頑張って、頑張って!」と聞こえたので、日本と何か縁があるのかと思いましたが、ただの空耳で、関係はまったくありませんでした(笑)。



「カ マテ! カ マテ!」とは「私は死ぬ! 私は死ぬ!」という意味で、命を助けられた族長が感謝の気持ちで舞った踊りが起源だとか。NHK『プロフェッショナル』の復活がまだ先で、最近はエネルギーをもらえるテレビ番組が欠乏しているので、コンビニで買ったドリンク剤を飲み干すように、こういう栄養のありそうな(笑)短い動画を探してはエネルギーを補充しています。



上のは、少し古いバージョンで、最後にノドを掻き切るポーズはスポーツの場にふさわしくないということで、今は無くなっています。ちなみに、ハカはニュージーランドだけではなく、トンガなどの南太平洋地域のナショナルチームも行います。次のは、ニュージーランドとトンガの「ハカ合戦」のようす。



この「ハカ」は、日本でも今年の初めに公開された、クリント・イーストウッド監督作品『インビクタス』でも、印象的な描かれ方をしていました。



この作品といい、前作『グラン・トリノ』といい、少し前の『硫黄島』二部作といい、遡っては『許されざる者』といい、イーストウッドは本当に素晴らしい作品を作る監督さんだと思います。決して筋書きを「奇麗ごとだけ」にせず、現実の冷厳さを観客に突きつけて、それでいて最後には全てを肯定して「つらいけどこの現実を生きよう」という希望も、一輪の花のようにさりげなく添えておく。

映画の話は回を改めて書こうと思いますが、過去と現在のアメリカという国と真摯に向き合って作品作りをしている、イーストウッドとジョージ・クルーニーの作品群は、私にとっては観るたびにいろいろなものを得られる貴重な存在です。とりあえず『インビクタス』は、本(原作のノンフィクション)も映画もお薦めです。

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「野原ひろし」の

日本人へ リーダー篇(へん) [著]塩野七生

↑asahi点comで書評を見かけました。なんか、再帰的に考えさせられました。

「正義の反対は。。。」。人類が数千年掛けてたどり着いた結論は
クレヨンしんちゃんだった。素晴らしき哉!平和日本!しんちゃん、見たことないけどw

>大義なんてないからこそ、冷徹に国益を考え、
>論理的に行動していくことが重要になる。

事業仕分けがらみで浮上した「京速コンピュータ」と「はやぶさ」。
私も熱狂しましたが、8月15日にふと「大和」と「ゼロ戦」を思い出しました。
私たち日本人は、現実の冷厳さから目を背け、最後には全てを「無かったこと」として全肯定して。。。訳分からなくなりましたが、結論としては
日本に生まれて本当によかった。です。

「京速コンピュータ」も「はやぶさ」も
「結果」はたぶん「無かった事」になるんでしょうか?

しかし日本とアメリカのこの違いは何なんでしょう?
リーダー?リーダーシップ?

リーダといえば、欠陥辞書から20年来?読んでいる副島本。
民主内ゲバの背景が話半分でも驚愕でした。
リーダーとしての小沢・鳩山。日本の未来。見守るしかないです。

by 「野原ひろし」の (2010-08-26 20:32) 

哲

NZのマオリ族というと、たしかアバロンヒルの「サンダー・アット・カッシーノ」にマオリ族部隊のユニットがあったような・・・・ 戦いの前の踊りは、アフリカのズールー族などにもあったようですね~。ハカ・・・・確かに印象的な踊りです。
by 哲 (2010-08-27 11:47) 

Mas-Yamazaki

【コメント欄について】 私の書いた記事に対して、コメント欄で感想やご意見をいただくのは大変嬉しいですし、また仕事に対する的確なご批判も非常に参考になるのですが、書き手の方が「私に対して」書かれた内容なのかどうか、判断に迷う内容の書き込みも時おり見受けられ、どうご返答すべきか困惑することがあります。

私はいわゆる「スパム」以外は、なるべくコメントを削除せずに残す方針でいますが、今後は「私」との関連が不明な内容の書き込みについては、申し訳ありませんが削除することも考えています。なにとぞ、ご了承ください。
by Mas-Yamazaki (2010-09-01 23:15) 

Mas-Yamazaki

哲さま: コメントありがとうございます。『サンダー・アット・カッシーノ』に登場したのは、たぶん第28大隊のマオリ兵だったと思います。あの戦いにはグルカ兵も参加していたようですが、こういう恐ろしい「敵」とは白兵戦で戦いたくないですね(笑)。

ちなみに、マオリ族はニュージーランドの民兵として第一次大戦と第二次大戦に派兵され、前者は2688人がヨーロッパの戦場に、後者は3506人がヨーロッパと中東、太平洋戦域に送られたそうです。
by Mas-Yamazaki (2010-09-01 23:16) 

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