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2010年10月9日 [その他(雑感・私生活など)]

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昨日は久しぶりの鈴鹿詣ででしたが、今回はあるお方のご厚意で、使用者指定のない「パドック・パス」を、金曜日だけお借りすることができ、長年の憧れであったF1のパドックを初体験してきました。上は、グランドスタンド下からコースの対岸へと通じる「パドックトンネル」のようす。このトンネルを抜けて右側にある回転バー付き電子ゲートをくぐると、パドックエリアに入れます。

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各チームのピット裏では、これから使うタイヤの管理や、セッションで使い終わったタイヤとホイールの洗浄などが行われています。写真はルノーチームのクルーがタイヤのメンテナンスをしているところ。RKはロバート・クビサ、VPはヴィタリー・ペトロフのイニシャルです。

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テレビ解説などで時おり出てくる「グレイニング」とは、タイヤ表面の「ささくれ」を指す言葉ですが、実物を間近で見ると、一定の距離を走りこんだ「スリック(つるつる)タイヤ」の表面は、けっこう荒れた状態になるのがわかります。

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セッションを終えたタイヤの状態をチェックする、ブリヂストンのモータースポーツタイヤ開発本部長・浜島裕英さん。パドック内を歩いておられる時は、穏やかなおじさんという感じですが、仕事モードに入ると視線が刃物のように鋭くなり、近寄り難いオーラが漂います。1997年からF1にタイヤ供給し、シューマッハのフェラーリでの黄金時代を支えてきたBSも、今年でいったん契約終了となります。おつかれさまでした。パドックには、セナ・プロスト時代のホンダ黄金時代を築いた後藤治さんの姿もありました。

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お昼休みの時間帯の、各チームのピットガレージ。上から、マクラーレン、ウィリアムズ、フェラーリ、ルノー、レッドブル。どこも清潔でピカピカです。たまにチームスタッフが、仲間のクルーのために、自分のチームのラウンジからサンドウィッチなどを山のようにお盆に載せて運んでいたりします。職人さんのメカニックは、限られた時間をフル活用するために、食事の時間も惜しんでマシンの調整に没頭中。

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金曜はメディアの数が少ないので、セッション後のドライバーに行う「囲み取材」も、さりげなく間近に寄って見聞きできます。マクラーレンの2人は、デグナーで苦戦しているようでしたが、決勝はどうなりますか。ジェシカ様ももちろんお見えでしたが、大変お美しく、また可愛らしい方でした。

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ドライバーが姿を見せると、一瞬にして人だかりができます。金曜は午前と午後に各1時間30分の練習走行がありますが、ドライバーも全体的にリラックスした雰囲気です。こんな機会は二度とない可能性が高いと思われるので、私も童心に帰って(笑)、お気に入りのドライバーにサインをねだってしまいました。

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関心のない人には、ただの見苦しく汚れた帽子にしか見えないと思いますが…。つばの部分に、フェルナンド・アロンソ、ジェンソン・バトン、ルイス・ハミルトン、ロバート・クビサ。鉢の部分には、ミハエル・シューマッハ、セバスチャン・フェッテル、そして小林可夢偉。2年ほど前に名張ジャスコにて1000円くらいで買ったキャップですが、もう外には被って行けない超お宝アイテムになってしまいました。

世界最高のプロフェッショナルたちが働く「仕事場」を、すぐそばで見学するという希有な体験のおかげで、体内の燃料電池は一挙にフル充電できました。これでハードカバー本の仕上げまで、フルスロットルで行けそうです。貴重な機会を下さったM様、本当にありがとうございました。

今日の予選は大雨で明日に延期となってしまいましたが、日本人ドライバーには珍しく鈴鹿に馴染みの薄い可夢偉君が、決勝レースでどこまで頑張ってくれるか、大いに期待しています。

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コメント 2

鉄

こんにちは。小林カムイ選手の鈴鹿での走りは、素晴らしかったですね~。惜しむらくは、マシンの絶対的な力不足・・・・ 早くトップチームの空きシートができたらいいと思いました。ワールドチャンピオン4人のサイン入りキャップは、家宝として大事にしまっておくしかないですね(笑。
by 鉄 (2010-10-11 02:44) 

Mas-Yamazaki

鉄さま: コメントありがとうございます。可夢偉選手の決勝でのドライビングですが、私も本当に興奮してテレビを観ていました。鈴鹿のヘアピンで、同一周回の他のマシンをあんな風にズバスバ抜けるドライバーなんて、他にいないでしょう。いたとすれば、全盛期のセナくらい? 欧米のメディアや関係者の評価も高いようですし、再来年辺りには一流のマシンに乗せてあげてほしいですね。

ところで、今回の日本GPで気になったのは、1987年の鈴鹿での初開催以来、ずっと冠スポンサーだったフジテレビジョンが、遂に降りてしまったこと。F1の雑誌など見ても完全にスルーされているようですが、事情に詳しい方によると、鈴鹿の日本GP契約は来年までで、更新の噂はパドックでも全然聞こえてこなかったとのこと。地上波の中継では、今はトヨタもパナソニックも、あのホンダもコマーシャルが無く、今年限りでF1から撤退するブリヂストンも来年はCFを出さないでしょう。そして、GPの開催契約とテレビ中継の契約は大抵セットで進められるとのことで、2012年以降、日本のF1ファンは厳しい状況に置かれる可能性を、今から覚悟しておいた方がいいかもしれません…。
by Mas-Yamazaki (2010-10-16 23:44) 

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