2005年10月6日

別冊第3号をどれにするか、というご要望のコメントやメールを下さった
みなさん、ありがとうございました。

ご要望の総数で言えば、上位2点はクルスクと皇国の興廃でした。
前者は「クルスク戦ゲームの決定版」という評価、後者についても
「日露戦争全体のキャンペーンで決定版はまだ出ていないから」
というご意見が多くを占めたようです。クルスクについては、以前に
自分で作ると予告していたキャンペーン・レベルのクルスク戦の
デザインをキャンセルしたので、その代わりという意味もあります。

ただ、実際にプレイされた上でのご要望というのは、実は下位の
2点（砂漠のキツネとノルマンディ）の方が多かったようです。
どちらも、日本ではほとんど紹介されてきませんでしたが、
本国では高い評価を勝ち取ったゲームなので、再販の題材としては
上位2作に遜色のない完成度を備えた好ゲームだといえます。

ということで、いろいろ検討した結果、第3号は「クルスク大戦車戦」
でいくことに決めました。このゲームは、私も過去に何度もプレイして
いて、他の3作よりも全体像を深く把握できているつもりなので、
作業そのものはスムーズに行くと思います。次点の「皇国の興廃」
については、収録記事の内容を瀬戸利春氏にチェックしてもらったり
日本版の改訂ルールを検証するのに時間がかかりそうなので、
少し先になりそうな気配です。

「ノルマンディ上陸作戦（コブラ）」についても、そのままのSPI／TSR
版で出すのではなく、拡張部分に関する日本版改訂ルールをきちんと
テストした上で出したいと思っています。また、このゲームだけは
フルマップ2枚という体裁なのですが、このままだと価格が6800円に
なってしまうので、他のゲームと同じ価格帯（5800円）に収めるには
拡張部分のマップを小さいサイズにするなどの変更が必要でしょう。

「砂漠のキツネ」は、特に変更すべき箇所もないので、来年初頭に出す
別冊第4弾の候補として有力です。半オリジナルの「ドイツ北方軍集団」
とどちらが先になるかは、後者のテストの進展次第ですが、少しでも
違和感があれば、「砂漠のキツネ」を優先して出したいと考えています。