2007年4月22日

今日、石田さんと「モスクワ攻防戦」のプレイテストを行いました。昼の12時から
始めて、途中で1時間ほど昼食の休憩をとりましたが、午後7時頃に最終ターン
（第10ターン）までプレイできたので、目標の1つであった「6時間で最後までプレ
イできるゲーム」には仕上がったと思います。テスト内容の方も、いろいろと改善
点が見つかりましたが、特に大きな破綻はなく、有意義なテストとなりました。

第1ターン終了時。ドイツ軍は順調な滑り出し。

第2ターン終了時。第3装甲軍の戦区でも大突破に成功。

第5ターン終了時。モスクワ前面に迫るも、ソ連軍の抵抗は頑強。

第10ターン終了時。モスクワ攻略には失敗したものの、ゲームはドイツ軍の
作戦的勝利で終了。

ドイツ軍プレイヤーは、非常に楽しめるゲームに仕上がっていますが、問題は
防御側であるソ連軍プレイヤーをいかにして楽しませるかという点にあります。
現状のシステムでは、このあたりの「ソ連軍プレイヤーの楽しみ」が弱いことが
改めて確認できたので、いくつか修正を適用することになりました。1つは、
モスクワ戦におけるソ連軍の抵抗で精神的支柱のような役割を果たした
ジューコフをユニット化して、ジューコフから2ヘクス以内でソ連軍が防御する
場合、戦闘結果を見た後で、サイの目を1だけ修正できるという「戦略級 日露
戦争」の日本版改訂ルールに似た「ジューコフ修正ルール」で、序盤の数ター
ンにおけるソ連軍プレイヤーの無力感を多少は軽減できるのではないかと
思います。あとは、冬季反攻の威力を増大させるための修正がいくつか入り
ますが、全体としてはかなり順調に作業が進んでいると思います。来週の
ウォーゲーム・ミーティングでの公開テストは、これらの修正を適用した後の
バージョンで行ってもらいますが、ルールのコピーをいくつか作って会場で
自由に読めるようにしておきますので、興味のある方はぜひ足を運んでみて
ください。

第10ターン終了時のモスクワ付近。ドイツ軍の夢は、今回は実現ならず。