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2007年12月8日 [その他(雑感・私生活など)]

昨日、仕事の合間にテレビを観ていると、黄桜という清酒会社のCMが流れました。江川卓と小林繁が、28年前の「空白の一日」事件以降、初めて顔を合わせ、杯を傾けながら、当時の想いなどを振り返るというもので、出来事をはっきり記憶している世代としては「胸にグッとくる」素晴らしいCMだったと思います。公式サイトにある「製作現場の様子」も必見です。


http://www.kizakura.co.jp/prom/campaign.html

歴史研究を趣味にしておられる方ならよくご存知のように、本人の意思とは関係なく、時代の流れという「目に見えない力」によって、特定の役割を担わされたり、それによって誰かとの間に「しがらみ」を作り出してしまったりすることは、人間が社会を築き始めて以来、数え切れないほど発生したであろう「営み」の一つです。人間、誰しも一生を終わる前に洗い流したい「しがらみ」の一つや二つはあると思いますが、たいていはそれが果たせないまま、最期の日を迎えることが多いはず。そんな中で、単なる興味本位ではなく、28年という月日の重みを充分に理解した上で、細心の注意を払って「しがらみを多少なりとも洗い流す機会」を作ったCM企画者と、それにOKを出した黄桜という清酒会社に、敬意を表したい気持ちです。


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ゴネ耳

江川事件、なつかしいですね~。私はあの事件からしばらく江川が嫌いでしたけれど、真面目に全力投球する姿を見るうちに嫌悪感はなくなり、引退して解説するようになってからは好感を持つようになっていたなあ。TVCFの世界は、視聴者の「思考を停止する」形式のものが多い気がしますが、この作品のように「思考を喚起する」形式のものがあると、ちょっと嬉しくなりますね。
by ゴネ耳 (2007-12-11 01:54) 

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