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2009年7月16日 [その他(戦史研究関係)]

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先日ドイツに出張した妻に頼んで、用事の合間にある場所へ行ってきてもらいました。場所はウルムという街の外れにある墓地。事前に地図で確認して行き方を指示しましたが、タクシーの運転手に聞いたら、親切にその墓碑のところまで(車を降りて)案内してもらえたとのこと。

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これが、そのお墓です。遠くからでも鉄十字の装飾が目に入る、この墓碑の主は、第一次と第二次の両世界大戦で活躍したエルヴィン・ロンメル元帥。右下の石でできた墓碑は、1971年に亡くなったルーシー・マリア夫人のお墓です。手前は花壇になっていますが、全体としては非常に質素なお墓です。

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腐食や損壊対策として、周囲を金属(ステンレス・スチール?)で縁取りしてありますが、墓碑そのものは意外にも木製で、名前と生没年、階級(元帥)、そしてダイヤモンド剣付柏葉騎士鉄十字章とプール・ル・メリート章が、職人の手で彫られています。周囲にある墓碑は、いずれも威圧感のある重厚な石でできているので、ロンメルの木製のお墓は相対的に控え目に見えたとのこと。

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お墓の入り口には、ちゃんと案内板も用意されていますが、妻が訪れた時には人の姿もなく、ひっそりとした雰囲気だったそうです。今月は、歴史群像誌次号の記事「東欧枢軸国の東部戦線」をもう少しで仕上げた後、シックス・アングルズ第13号の出荷作業を行いつつ、残りの時間は文庫本『ロンメル戦記(仮)』に全て投入し、来月末まで執筆に没頭する予定です。


それから、シックス・アングルズ第13号のプレオーダー発送日と店頭発売日についてですが、印刷所さんから「当初の予定より2日早く出荷できる見込み」との連絡がありました。これに伴い、プレオーダーの発送日を当初予定の24日ではなく22日、店頭発売日を29日から27日に前倒ししようと考えています。混乱を避けるため、プレオーダーの募集は告知どおり23日いっぱいまで受け付けますが、22日の発送を希望される方は、21日までにご注文いただければ幸いです。よろしくお願いします。

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コメント 4

砂漠の狸

ロンメルさんのお墓って、こんな風だったんですね~。木彫りというのはたしかに予想外です。マンシュタインさんとか、ほかの将軍さんのお墓も見てみたくなりました。
by 砂漠の狸 (2009-07-17 19:59) 

Mas-Yamazaki

砂漠の狸さま: コメントありがとうございます。そうですね、他の有名な将軍のお墓がどこにあって、今どうなっているのかという話も興味深いですね。大木毅師匠なら、いろいろご存知かもしれませんので、こんどお聞きしてみようと思います。
by Mas-Yamazaki (2009-07-19 16:57) 

フリッツ戦車長

こんばんわ初めまして、ロンメルさんにについて調べていましたら、この記事にたどり着き、お墓の写真を拝見して、ひっそりとした雰囲気と安らかな眠りの雰囲気を感じとる事ができて、今写真でしか見ていませんが、感動しているところです。私はフィギュア関係を集めていて、ロンメルさんのフィギュアを購入検討しているのですが。ロンメルさんという人を調べるにつれて、フィギュアそのものより、彼(ロンメルさん)の人間性や、当時の服装に関する拘り等、非常に興味が沸いてきました。突然の長文でしたが、またお邪魔しにきますので、宜しくお願いします。貴重な写真有難うございました。(撮影者の奥様へ)記者様もありがとうございます。それでは失礼します。
by フリッツ戦車長 (2011-10-20 03:25) 

Mas-Yamazaki

フリッツ戦車長さま: コメントありがとうございます。リンク先のページを拝見しましたが、フィギュアとその衣服、備品なども非常に雰囲気が出ていて驚きました。ロンメルという人は、非常に興味深い人物だと私も思っていて、文庫本『ロンメル戦記』(学研パブリッシング)を書いた後も、いろいろと調査を継続しています。いずれ、私もロンメルさんのお墓に行きたいと思っています。
by Mas-Yamazaki (2011-10-21 19:17) 

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