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2011年2月16日 [その他(戦史研究関係)]

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今週の初めは、三重県名張市にもけっこうな量の雪が降りました。今日になっても、まだ斜面や物陰では雪だまりが残っていて、小さい子供のいるご近所さんのところに自治会の用事で出かけたところ、庭に立派な「かまくら」が作られていて(内側がきれいにくり抜かれていた!)、ここはそういう地域だったか? と一瞬戸惑いました(去年は確か2日ほどしか降雪はなかったはず)。風が無い状態で降ったので、木の枝に積もった光景がすごく綺麗でした。

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さて、積雪といえばやはり1941年のモスクワ、というのは、かなり強引な前振りですが(笑)、ハードカバー単行本 『宿命の「バルバロッサ作戦」』 の仕上がった本が、今日私の手元に届きました。非常に満足のいく出来栄えです。

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本文の内容ももちろんですが、地図は今までの文庫本と同じ仕様でサイズを少し大きくしたので、見やすい形になったと思います。書店での発売は、2月22日前後だと思いますが、興味のある方はぜひ、手に取って中身をご覧いただければと思います。価格は2400円+税です。ちなみに、アマゾンの該当ページでは「ソフトカバー」と表記されていますが、ハードカバーの間違いです。

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コメント 8

ザネッティ

発売日を楽しみにしている者です。ドイツ軍とソ連軍の「蜜月」時代の話に興味があります。その時期の交流が、のちの独ソ戦に影響をおよぼしたということは、あるのでしょうか?
by ザネッティ (2011-02-17 23:01) 

Mas-Yamazaki

ザネッティさま: コメントありがとうございます。ご質問についてですが、独ソ秘密軍事提携時代の交流が、直接的に独ソ戦期の両軍の作戦行動に影響を及ぼしたという、明確な証拠を挙げることは、私が今まで調べた限りにおいては困難です。

しかし例えば、軍事提携における将校同士の交流を通じて、ソ連側がドイツ陸軍の「内在的論理」を理解していたという事実は、ソ連赤軍が辛うじてドイツ軍の「電撃戦」に適応し、長期戦に引きずり込む上で、重要な役割を果たしたように思います(大粛清の直前まで、独ソ軍事提携期に作成されたドイツ軍の教練本が赤軍の各部隊で広く使用されていました)。

独ソ戦の前半期で活躍した両軍の名将の多くは、何らかの形で独ソ軍事提携に関わった経歴の持ち主ですし、航空機設計者のツポレフも、フィリのユンカース秘密工場で「技術研修」を受けて技量を磨いたデザイナーです。兵器開発からドクトリンまで、注意深く観察するといろいろなところに、独ソ秘密軍事提携の痕跡が感じられ、興味深いと思います。
by Mas-Yamazaki (2011-02-21 23:54) 

出戻り2008

宿命のバルバロッサ、本日入手致しました。600頁のハードカバー本、実際に本を手に取ると、結構ボリュームがあります。

通史の場合、様々な文献の寄せ集めの様になってしまっている場合が在るのですが、この本は山崎様の他の著作と同様、文献をきちんと咀嚼し“山崎雅弘”というフィルターを通して平易な文体で記述されていて、非常に読み易く理解し易くなっているのが有り難いです(専門書でもない限り、読み易く理解し易い文体と構成というのは重要で、技量の要る事だと思います)。

まだ読了していないのですが、これ以降の続編も御願い致します。
by 出戻り2008 (2011-02-27 21:53) 

Mas-Yamazaki

出戻り2008さま: コメントならびに本のご購入ありがとうございます。「読みやすさ」と「理解しやすさ」は、どちらも執筆時に細心の注意を払っている要素ですが、それが「底の浅さ」「内容の薄さ」にならないよう、気をつけています。続編については、この本の売れ行きがよければ書かせていただけると思いますので、ぜひご期待ください。
by Mas-Yamazaki (2011-03-02 00:01) 

ヤマイモ

遅まきながら『宿命の「バルバロッサ作戦」』を購入致しました。
想像していた以上に分厚いのに驚きました(笑)

個人的には、引用文献が明記されているのが嬉しいです。
じっくり読ませていただこうと思います。
by ヤマイモ (2011-03-02 19:09) 

Mas-Yamazaki

ヤマイモさま: コメントならびに本のご購入ありがとうございます。今回の本は、著者としても「渾身の作」ですので、ぜひ時間をかけて楽しんでいただければと思います。
by Mas-Yamazaki (2011-03-04 22:19) 

ベアベア

山崎さんのご著書は全て購入させて頂いています。

今回の"宿命の「バルバロッサ作戦」"ですが、何故か「ムックの形態の本」と思い込んでおり、「高いけど、山崎さんの本なら買いましょう」と思ってネット書店に注文したのですが、届いてビックリしました。

一日で読了しての感想ですが、「この本は実に安い」と思いました。

英語や独語に翻訳されてもおかしくない素晴らしい著作ですね。バルバロッサ作戦全体をはじめて正確に理解出来た感じがします。

あとがきに
「反響が大きければ(売れ行きが良ければ、ということでしょうか)、続編を書きたい」
とありましたが、ぜひ山崎さんにこの調子で独ソ戦全体を書いて頂きたいです。
by ベアベア (2011-11-10 20:59) 

Mas-Yamazaki

ベアベアさま: コメントならびに著作のご購入ありがとうございます。『宿命の「バルバロッサ作戦」』をお褒めいただき、嬉しく思います。現在執筆中の単行本は、この本の続編(あるいは独ソ戦テーマ)ではありませんが、独ソ戦にはまだまだ書きたいテーマが数多くありますので、機会に恵まれれば新しい著作をどんどん世に送り出していきたいと思っています。今後ともよろしくお願いします。
by Mas-Yamazaki (2011-11-14 23:53) 

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