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2011年10月28日 [その他(雑感・私生活など)]

前回の記事でお知らせしました通り、今週の日曜日から水曜日まで、出張で東京に滞在していました。今回は個人的な備忘録を兼ねて、そのご報告など。

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日曜日(23日)は午後から東京入りし、ホテルに荷物を置いた後、船堀というところでウォーゲームのイベント「猿遊会」に参加しました。上の写真は、会場となった「タワーホール船掘」の建物。私が着いた時(午後4時頃)には、プレイ用に用意されたテーブルはほぼ全てが埋まっており、熱い対戦が各所で繰り広げられていました。当日プレイされていた、主なゲームの写真を撮らせていただきました。

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会場には、シックス・アングルズ第14号の付録ゲーム『ベアズ・クロウ』のテストをお願いしている堀場さんも来られていたので、私は各テーブルの対戦を見学した後、「スモレンスク」の修正版マップとユニットを堀場さんに手渡した後、初期配置の問題点について検証を行いました。

あと、主催者のたかさわさんからいただいた、記念品のサイコロが非常に面白いと思いました。六面体なのに六の目が空白となっていて、これで『東方への突撃』をプレイすれば、サビ抜きバージョンになってお子様でも安心してプレイしていただけます。

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夜は、同会場でトラファルガー海戦のミニチュアゲーム(上のプレイ写真の一番下)をプレイされていた瀬戸利春さんと一緒に会場を離れ、新宿でジャーナリストの坂本慎平さんと合流し、ビアホールで夕食をご一緒しました。『歴史群像』誌次号に掲載される、某著名人のインタビューに関連する裏話など、非常に興味深い話題が満載だったためか、久しぶりにビールを飲み過ぎてしまいました。

月曜日(24日)の午前中は、与党某議員の政策秘書をされているケン先生のアレンジ(もちろん正式な手続きで申し込んでいただきました)で防衛省の見学ツアーに参加しました。ご存知の方もおられるかと思いますが、防衛省では事前申し込み制で施設内の一部見学を受け入れていて、建て直しの際に敷地内で移築された旧正面玄関(三島由紀夫が自衛隊員に檄を飛ばした場所)と大講堂(東京裁判の法廷として使用された部屋)から成る「市ヶ谷記念館」が、特に興味深い見所でした。

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ケン先生らと昼食をご一緒した後、久しぶりに神田神保町へ足を運び、文華堂と南海堂で古本を五冊購入しました。今は古書をネットで探して簡単に購入できるため、ここ数年は上京しても神田へは行かずに済ませていましたが、今回は中身を確かめてから買いたい本がいくつかあり、幸いその一部を入手できました。

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それから大塚に移動して、KKベストセラーズさんの雑誌『歴史人』の次号記事に関する打ち合わせを行いました。先日の太平洋戦争特集で私が担当した記事は、幸い好評だったとのことで、12月発売の号(日清・日露戦争特集)では再び原稿と地図の組み合わせで、日本海軍の旅順閉塞作戦などについて解説します。同誌は、コンビニでも多く売れているとのことで、もしかしたらコーヒーやタバコを買いにきたサラリーマンなどが、一緒に買われていたりするのかもしれません(想像ですが)。

夕方には五反田で学研さんにお邪魔して、担当編集者の方々と単行本の打ち合わせなどを行った後で夕食をご一緒しました(『歴史群像』誌の編集部は校了直前ということで、ご挨拶のみ)。過去に出していただいた本の反響や、今後の方針など、私にとって非常に重要な話をいろいろとうかがうことができ、また目指すべき方向性も再確認できたので、今進めている単行本の仕上げに全力で取り組む態勢が、頭の中で整ったような感じです。

火曜日(25日)は、まず知る人ぞ知る多才な編集者「ハマザキカク」こと濱崎誉史朗さん(社会評論社)と新宿でお会いし、昼食をご一緒しながら幅広い話題で盛り上がりました。濱崎さんは、編集者として数々の話題本(『ニセドイツ』『いんちきおもちゃ大図鑑』など)を編集からデザイン、組版まで手がけられている上、書店の企画や展示などにも積極的に関与されているバイタリティ溢れる人物です。数カ月前にツイッターを通じて知り合ったのですが、第二次世界大戦期における中小国の動向などにも詳しく、時間が経つのも忘れて少々マニアックな話題に熱中できました。

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(画像は公式ホームページより)

午後は、秋葉原で市川丈夫さん、浅野信二さんと合流し、千駄木の珈琲店「満々堂」で珍しい珈琲を味わいつつ談笑。このお店に来たのは、4月に次いで二度目でしたが、今回も「幻の珈琲」コピ・ルアクは良い豆が入荷できていないとのことで味わえず。その後、秋葉原に移動して「万世」というお店で夕食をご一緒し、結局終電近くまで話題が尽きることなくゲーム談義を半日にわたって堪能しました。当日の主な話題については、市川さんのブログにて少し紹介してくださっています。

最終日の水曜(26日)は、いったん東京駅へ移動して荷物をロッカーに預けた後、秋晴れの皇居前広場を朝から散策し、戦史研究家の坂本雅之さんと待ち合わせた後、三菱一号館美術館で開催中の「トゥールーズ=ロートレック」展を鑑賞しました。柔らかい線でモデルの内面まで描き出すような作風が特徴で、観客は女性が九割以上という感じでした。私はロートレックやレイモン・サヴィニャックなどの描く、フランスの庶民的なポスター画が好きなのですが、今回も気に入った作品が何点もあり、大いに満足できました。

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(画像は公式ホームページより)

坂本さんと銀座のイタリア料理店(と書くと凄そうですが、高級店ではありません)で昼食をとった後、電車で上野に移動し、今度は国立西洋美術館で開催中の「プラド美術館所蔵 ゴヤ 光と影」展を鑑賞。目玉はやはり有名な「着衣のマハ」でしたが、私はむしろ聖職者の腐敗や堕落、スペインがナポレオン軍と戦った戦争の実情(犠牲となった市民の遺体やフランス軍に惨殺されたスペイン人ゲリラの姿など)をリアルに描写した小さめの素描や版画に感銘を受けました。宮廷画家として大成したゴヤですが、こうした市民目線の社会的あるいはジャーナリスト的な観察眼も備えた人物だったことを改めて知り、今回の展示には含まれていないプラド所蔵の名画「マドリード、1808年5月3日」の原画を観たいという気持ちがより強まりました。

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(画像は公式ホームページより)

夕方からは、兵器史研究家兼写真家の松代守弘さんと久しぶりに会い、お茶ノ水の中華料理屋で夕食をご一緒しながら、互いの近況や仕事の話題などで話し込みました。松代さんとは、シックス・アングルズを1994年に創刊した頃からの知り合いで、今までかなり幅広い領域で活動されてきた人ですが、軍事以外のサブカル方面にも造詣が深く、午後7時30分東京発の新幹線に間に合うぎりぎりの時間まで、面白い話を聞くことができました。

というわけで、今回も中身の詰まった濃厚な出張で、体内電池にエネルギーをたっぷり充電できました。私のために時間をとってくださった皆様、どうもありがとうございました。今後とも、よろしくお願いします。


《おまけ》

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タワーホール船堀の展望台から見た、東京の夜景。見晴らしがよくて、とても綺麗です。しかも公共施設なので、展望台は無料。右奥にある火柱のようなものは東京タワーです。
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takoba39714

先日はお会いできたにも関わらず、ちゃんとお話ができず残念でした。
いらっしゃった頃は、米帝国の侵略から北ベトナムを守るべく、MIG-17を駆って奮闘しておりました。同じ会場で息子はロシア兵となって満州大陸で日本軍と戦っておりました。
どちらも写真を掲載していただいてますね。
またお会いできる機会がありますことを楽しみにしています。
by takoba39714 (2011-10-29 23:41) 

Mas-Yamazaki

takoba39714さま:コメントありがとうございます。「猿遊会」当日は、皆さんゲームに熱中されていたこともあり、邪魔しないようにしていました。ただ、会場に息子さんがおられたとは知りませんでした。

年末に、また国通さんや古角さんらと大阪で忘年会でもできればいいですね。
by Mas-Yamazaki (2011-11-02 21:43) 

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