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2020年7月25日 [その他(戦史研究関係)]

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7月6日に「歴史群像」第162号(8月号)が発売されました。発行元は、学研の雑誌部門が分社化された「ワン・パブリッシング」という社名ですが、発行体制は今までと変わりません。今年も、8月号はボードゲームの付録付きです。

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マップはリバーシブルで、表面は2人用の「ノルマンディーの戦い」、裏面は1人用の「米軍空挺部隊の戦い」です。

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2人用「ノルマンディーの戦い」のマップとユニット。1ターン=1日で、6月6日から12日までの一週間のノルマンディー海岸周辺における戦いを再現します。1ユニットは一部を除き1個師団、1ヘクスは実際の5キロメートルに相当します。

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こちらは1人用の「米軍空挺部隊の戦い」のマップとユニット。1日=4ターンの全8ターン(6月6日〜7日)で、プレイヤーは米軍の第82と第101空挺師団とユタ・ビーチから上陸する米第4歩兵師団を指揮して、サント・メール・エグリーズ周辺からユタ・ビーチに至る内陸部の制圧と、周辺のドイツ軍支配領域への進出を目指します。米軍とドイツ軍の兵員は、アントライド(未確認)ユニットとしてゲーム開始時には裏返して配置され、プレイヤーは空挺部隊の指揮官ユニット(計10個)を使って各エリアの戦力を確認し、ドイツ軍兵員ユニットを各個撃破していきます。

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この種のゲームを初めてプレイする人のために、本誌にカラー2ページの「プレイのヒント」という記事もあり。2つのゲームは共に、1944年6月に決行された連合軍のヨーロッパ反攻「ノルマンディー上陸作戦」を題材としており、プレイすることで当時の指揮官が直面した課題や選択肢、個々の移動や戦闘の決断の重みなどを感覚的に理解するヒントになります。本誌には有坂純氏による「ウォーゲームの起源」に関する記事もあります。

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本誌の担当原稿は「アメリカ空挺部隊の奮戦」で、1人用ゲーム「米軍空挺部隊の戦い」に完全対応する内容です。サント・メール・エグリーズ等の戦場で、米第82と第101の二個空挺師団がいかなる問題に直面し、どんな戦い方で周辺地域を制圧して、ユタ・ビーチから上陸した米第4歩兵師団と合流したのかを、米軍公刊戦史などの資料に基づいて詳しく説明します。

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また、「歴史群像」のネットサイトで最新号の「制作こぼれ話」を書きました。付録ゲームに関連して、ノルマンディー戦をテーマとしたウォーゲーム/シミュレーション・ゲームをいくつか紹介しています。

制作こぼれ話(第162号)

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このネット記事を書くために、久しぶりにSPIの“Atlantic Wall(大西洋の壁)”のマップ5枚を書庫の床に広げてみました(右上が付録ゲーム「ノルマンディーの戦い」のマップ)。買ったのは中二の頃だったと思いますが、今もまだ手許に持っていることに、自分でも驚きます。

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オマハ・ビーチにユニットを並べて、上陸シーンを再現してみましたが、初めてこのゲームをプレイした時のワクワクした感情を思い出しました。

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そしてもう一つ、「歴史群像」の付録ゲームについて「プレイの仕方がわからない」「相手がいないのでプレイできない」という方のために、ルール解説とソロプレイ方法を紹介する全6回のネット記事を、ワン・パブリッシングのサイトで準備中です。ユニットをどう移動させるか、ゾック(ZOC)とは何か、戦闘解決でなぜサイコロを使うのか、兵站の判定は、ゲームの勝敗判定は、といった、基礎の基礎からの丁寧なウォーゲーム入門の記事です。

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発行部数34,600部(印刷証明部数)の全国配本の雑誌に、年に一回とはいえ、厚紙打ち抜きのコマシートと折り込みマップ、別冊ルールブックの付録ゲーム(しかも2人用と1人用の2個)がつくというのは、あの1980年代の「ウォーゲーム・ブーム」の頃にすらなかったのではないかと思います。

ちなみに、次号(9月発売)の「歴史群像」には「ノルマンディーの戦い」と「米軍空挺部隊の戦い」のリプレイ記事が掲載されます。新型コロナの影響で、なかなか対戦相手を見つけられないという方も多いかと思いますが、ネット記事とリプレイ記事では、2人用ゲームを1人でプレイするやり方とその醍醐味についても説明します。ぜひ、この付録ゲームを最大限に楽しんでいただければと思います。
 
 
 
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