2005年12月15日 [その他(ウォーゲーム関係)]
今日は、ちょっと趣向を変えて、他社製品の話など。
最近は、時間の余裕が少なくなったこともあり、新作を買うペースが
昔に比べるとかなり落ちているのですが、その中でひさしぶりに、
これは必ず買おうと思っている新作がひとつあります。
GMT社の「トワイライト・ストラグル(Twilight Struggle)」がそれです。
第二次大戦終結から、東西冷戦の終末期までの地球規模での
勢力争いがテーマの2人用ゲームで、ウォーゲームというよりは
東西冷戦期の政治面での攻防を重視したポリティカル・シミュレーション
という感じのゲームに仕上がっているようです。
http://www.gmtgames.com/nnts/main.html
システムは、GMT社の十八番とも言うべきカードドリブン方式で、
シモニッチ氏の手による(と思われる)美しくて機能的なマップには、
地球全体がポイント・トウ・ポイントで描かれています(朝鮮やドイツが
分割されているのなら、ベトナムも南北に分けてほしかった)。
http://www.gmtgames.com/nnts/TSsamplemap.jpg
カードの内容も、トルーマン・ドクトリンやマーシャル・プラン、ナセル、
オリンピック大会、ナチス科学者の逮捕、ベルリン封鎖、CIA創設、
ワルシャワ条約など、今はなつかしい冷戦期のキーワードが満載です。
http://www.gmtgames.com/nnts/TSsamplecards.jpg
何より興味深いのは、エリア争奪の攻防だけでなく、宇宙開発競争が
ちゃんとゲームに含まれていることで、このゲームのデザイナーが
冷戦期における宇宙開発競争の政治的重要性をよく理解している
ことを示しています。私もかつて、VGの「コールド・ウォー」に刺激されて
同様のゲームを作ろうとしたことがありました(私のは、米ソの二大超
大国と民族主義者の3プレイヤー方式)が、このゲームが出たことで、
もはやそのプランもキャンセルした方がよさそうです。
コメント 0