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2005年12月26日 [その他(ウォーゲーム関係)]

今日は、デシジョンゲームズ(エクスキャリバー・ゲームズ)より来年に
発売される予定の「コンカラーズ」と「スターリングラード攻略(英語版)」
のマップとユニットの仕上げを行いました。「コンカラーズ」は、フルマップ
2枚にギリシャ以西と以東の広い地域が描かれた古代戦のキャンペーン・
ゲームで、以西のマップは「共和制ローマ」、以東のマップは「アレクサン
ダー大王」のゲームで使用するようです(こちらに資料として送られてきた
のはSPI版のマップとユニットだけなので、ルールの詳細は不明ですが)。
ユニットは、SPI版では黒一色のシルエットでしたが、新版では控えめに
着色して(色をつけてくれというクライアントの注文なので)見栄えを良く
しました。見本画像をここでお見せできないのは残念ですが、マップ・
ユニット共、SPI版のテイストをなるべく残しつつ、見やすさを向上させた
シンプルな仕上がりなので、興味のある方はぜひ輸入ゲームショップの
サイトなどをチェックしてみてください。データは明日、米国に発送します。

クルスクの方は、年内の対戦テストは都合が折り合わず無理そうなので、
大晦日まではルール本文と本誌記事の製作に集中することになります。
SPI版のルールブックは、HJ版の和訳をお持ちの方ならご存知でしょう
が、あちこちに説明不足の箇所があるので(オーバーランの解決時に
2コラム修正、という重要なルールが、付け足しの「ついでの説明」みたい
にしか書かれていなかったりします)、お目当てのルールを探してあっち
こっちとページを繰らなくてもいいように、文章を追加したり参照項目番号
を入れたりする予定です。


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sgt_sunders

こんばんは、校正ボランティアをやっていて気になった件をひとつ。
8月シナリオで独第3装甲軍団司令部が増援としてSSダスライヒ、トーテンコップフ師団を引き連れて登場するのですが、もともと所属していた国防軍第6、7、19装甲師団等も一緒にクルスクにいたのでしょうか。
オリジナルではルール、OB、IDレターが不一致でよく判りません。史実はどうだったかお教えください。
by sgt_sunders (2005-12-27 03:51) 

Mas-Yamazaki

David Glantz著「From the Don to the Dnepr」巻末の資料によると、史実の43年8月5日の時点では、第6装甲師団と第19装甲師団は第4装甲軍第52軍団に所属(この時点で第52軍団の地位がSPI版のデータと相違)しており、第7装甲師団は同軍の第48装甲軍団に所属していました。8月シナリオの第1ターンは8月1日/2日となっていますが、第6装甲と第19装甲師団は8月4日にはソ連軍と交戦しているので、増援にするよりは前線背後の予備という形で、地図上に配置すべきかもしれません。その場合、所属をどうするかかが問題になります(8月の中旬にかけて、数日おきに所属軍団司令部がコロコロ変わっています)が、第6、第7、第19の3個装甲師団については「ゲーム開始時から独立指揮権」、第168歩兵師団と第213保安師団の2個師団は「ケンプフ軍支隊司令部直属」と規定するのが一番良いような気がします。

ちなみに、同資料によると、8月14日時点での第3装甲軍団の所属部隊は、SSダスライヒ、SSトーテンコップ、SSヴィーキングの3個装甲師団です。8月シナリオは、いろいろ調べるとゴールドバーグ氏とSPIスタッフの苦労が想像できる(ほんとうは8月シナリオ専用ユニットとか用意したかったろうなぁ、とか)部分がありますが、リサーチャーのグールド氏は米国立公文書館に勤務する「戦史研究のプロ」ですし、一定の根拠に基づいて妥協したと思われる点も多々あるので、あまりむやみに戦闘序列はいじらず(彼らの方が正しい可能性もあるので)、ゲームにおいて重大と思える部分以外(例えば特定の軍団所属の歩兵師団番号など)についてはSPI版の処理を尊重したいと考えています。私の過去のデザイン経験を鑑みても、製作当事者以外が戦闘序列をいじるというのは、見かけほど簡単な作業ではないと思うからです。
by Mas-Yamazaki (2005-12-28 17:17) 

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