2006年5月2日

先週は、妻の新宿での展覧会オープニングと私の仕事関係の打ち合わせ
等の用事で東京に滞在していたため、このノートの更新が滞ってしまい
ました。今週から、「砂漠のキツネ」製作と他の各種業務を再開します。

「砂漠のキツネ」の発売は、当初の予定では６月と設定していましたが、
６月下旬から７月頭にかけて、単行本の取材等でモンゴルに行くこと
になったので、もしかしたら７月にずれ込むかもしれません。単行本の
テーマは、従来あまり注目されることのなかった「モンゴル側から見た
ノモンハン事件」で、モンゴルの独裁者チョイバルサンの生涯を詳しく俯瞰
しながら、同国の1930年代における粛清と「ノモンハン事件」発生の関連
や、同時期に日本の特務機関が満蒙一帯で展開していた工作がモンゴル
側に及ぼした影響などを検証します。まだ各種の取材アポ等を進めている
段階ですが、今回の本は今までのような「参考文献」のみで書く戦史本
ではなく、当事者のインタビューや一次史料なども織り込んだ形で仕上げる
完全な「歴史書」になります。東京では他にも一件、新しい会社の仕事に
ついてのオファーがあり、仕事に費やせる時間は以前より限られているの
にやることが増えるばかりで痛し痒し（笑）という感じです。