2007年1月18日

歴史群像次号の記事「ペルー日本大使公邸人質事件」を先週書き終わり、
現在は3月に発売される文庫本「独ソ戦史」収録の戦況地図25点の製作
に追われているところです。戦史研究の分野において、日本が欧米に劣っ
ていると私が思う点の一つが「正確で情報量の多い戦況地図」ですが、
この本では独ソ戦の計画段階からベルリン陥落に至るまでの経過を、本文
だけでなく豊富な戦況地図でも読者の方々に伝えたいと考えています。
いろんな意味で内容の濃い本に仕上がったと思いますので、独ソ戦史に
興味のある方はぜひ発売を楽しみにしていてください。

さて、以前に開催の計画をお伝えしました、サンセット・ゲームズさんと共催
の「ウォーゲーム・ミーティング」ですが、催しの内容が少しずつ決まってきま
した。開催日時は、2月下旬の予定ですが、開催場所を決めるに当たって
皆さんのご協力を仰ぎたいと思います。

今回のミーティングは、私も古角さんも本業などで多忙を極めていることも
あり、とりあえず大阪での開催を予定しています。場所は、環状線の沿線
ないし新大阪にある公共施設が候補に上がっていますが、施設を借りる
に当たっては「どのくらいの人が集まるのか」についての見通しが必要に
なります。大きな場所を借りたのに、集まってのは部屋の3分の1だったとか、
逆に部屋に入りきらないほどの人が集まったりするのは避けたいので、
もし現段階で「たぶん参加する」と考えておられる方がおられましたら、
[e-mail] に充ててメールをいただけませんでしょうか？
メールの表題は「ウォーゲーム・ミーティング参加希望」としていただけると
整理上助かります。お手数ですが、よろしくお願いいたします。

あと、イベントの内容ですが、午後から夕方までは会場でのフリープレイ、
午後6時から7時くらいで私と古角さんのコメントおよび質疑応答（というか
歓談会）を行う予定です。フリープレイの時間は、ゲームの無料貸し出し
サービスということで、シックス・アングルズ製品をいくつか（駒を切った状
態で）持っていき、私自身はプレイに参加せず、各テーブルを回って参加
者の方々と世間話（笑）をしたり、各製品のルールについての説明や質問
への回答などを行う予定です（もちろん、持参された他社のゲームを会場
でプレイされても構いません）。質疑応答の時間には、今後の予定などを
発表した後、参加された方々からのご質問にお答えする形で進行します。

とりあえず第1回目は、叩き台としての意味も含めて気楽に行うつもりで
す。これ以外にも、もし「こういうプログラムをやってほしい」というリクエス
トがあれば、検討させていただきますので、遠慮なくお知らせください。
重ね重ね、よろしくお願いいたします。

コメント 3

3月に発売される文庫本「独ソ戦史」も学研から出るのでしょうか？
非常に興味があります。お幾らぐらいとか、文庫本サイズとか、教えていただけると、出版後すぐに購入しやすいのですが、いかがでしょうか？
by 二百三高地 (2007-01-19 01:42) 

東部戦線の新しい文庫本、楽しみにしています。ソ連がなくなって、いろいろな事実が公開され、東部戦線史も書き換えがされているようですが、新たな定番本になるといいですね。

ウォーゲームのイベントも興味あります。現段階では行けるかどうか不明ですが・・・　　このイベントは有料なのでしょうか、無料でしょうか？
by 東部戦線マニア (2007-01-23 07:33) 

二百三高地さま：　コメントありがとうございます。文庫本のタイトルは「完全分析　独ソ戦」（おこがましいタイトルですが、差っ引いて下さい…）、出版社は今までと同じく学習研究社さんです。価格は、たぶん600円台だと思います。発売は3月と聞いていますが、正確な発売日が決まり次第、このブログでお知らせできるかと思います。

東部戦線マニア様：　コメントありがとうございます。おっしゃる通り、東部戦線史の「通説」の中には既に否定されているものもけっこうあるので、今回の本で現段階の「まとめ」という位置付けで書きました。自信作ですので、ぜひお楽しみに。

あと、イベントについては改めてブログ記事で書くつもりですが、基本的には「無料」のイベントという方向で進めています。数日中に、この辺りの進展をお知らせしたいと思っています。
by Mas-Yamazaki (2007-01-26 01:20)