2007年2月25日 [戦略級 日露戦争]
依然として、「戦略級 日露戦争」のヒストリカル・ノートと格闘中です。
メジャーな題材なのに、なぜこんなに時間がかかっているかと言うと、
書く作業よりも資料文献の読み込みに熱中してしまっているからです…。
特におもしろいのが、デニス・ウォーナーとペギー・ウォーナー夫妻の
「日露戦争全史」(時事通信社・1978年)。日本人の著者が執筆した
日本戦史ものは、多かれ少なかれ独特の情緒的表現が見られ、
冷徹な分析を求める私には違和感が感じられることが多いのです
(その点、瀬戸さんや河合さんなどのゲーマー畑出身の人は、情緒的
表現に走らないので安心して読み進めることができます)が、この本
は偏りのない公平な視点から的確な分析を行っており、また特定の
人物を必要以上に美化したり貶めたりもしていません。事実関係の
記述もおおむね正確で、資料文献としてはかなり完成度の高い作品
だと思うのですが、残念ながら現在は絶版となっているようです。
ヤフーオークションを覗くと、数点出品されているようなので、この
題材に興味のある方は閲覧してみてください。
クロパトキンの指揮統率値は、ヒストリカルな展開に固執しないなら、
やはり「4」のオプション・ユニットを使うべきでしょうか。東郷の指揮統率
値は「5」ですが、史実ではけっこう判断ミスもしているので、6回に1回は
出撃(敵艦隊の捕捉)に失敗するくらいでちょうどいいバランスですね。
両軍の戦略構想とその実情を知れば知るほど、またゲームをプレイ
して地図上でいろいろ検証したくなってきました…。
2007-02-25 16:25
nice!(0)
コメント(0)
コメント 0