2007年12月31日

いよいよ、2007年も最終日となりました。今年は、ゲーム出版関連では「戦略級 日露戦争」と「激闘ノルマンディ」の二作を出版し、原稿執筆関連では文庫本「完全分析 独ソ戦史」と歴史群像の記事、それにムック本「ドイツ空軍全史」と「本土決戦」の担当記事など、それなりに充実した仕事を残せたように思います。惜しむらくは、レトロスペクティブ・シリーズ第一期の締めくくり「激闘ノルマンディ」で多数のエラーを出してしまったことですが、ゲーム全体としての仕上がりは高く評価していただけたのが救いでした（出荷前在庫は残り100部を切りました）。

11月からずっと、一週間に7日間労働を続けていたせいか、昨日から体調不良に陥り、今日は病院に行ってきました。過労というのは、気持ちが張って充実している時には自覚症状がなく、限界に達したところで突然現れたりするそうですが、まだゴールまで1ヶ月とちょっと残っていることもあり、年末年始は無理をせず、私と妻の実家で寛いだりしながら、体力の回復に努めたいと思います。

来年は、1月に学研さんのムック「第一次世界大戦（上）」、2月に同「第一次世界大戦（下）」、そして3月には文庫本「西部戦線 1919-1945（仮題）」が出版される予定（第一次大戦のムック本は、いつものように他のライターの方々との共同執筆です）で、シックス・アングルズ第11号「モスクワ攻防戦」の発売は4月以降になりそうですが、作業手順の見直しなども含めて、より質の高い仕事を残していきたいと考えています。それ以降については、オリジナル・ゲームの開発と並行して、何人かの方からリクエストのあった「ツィタデレ作戦（3社の復刻版）」と「ドイツ中央軍集団（同）」を、ユニットやマップ、チャート類を一新した形で、500ないし600部程度の限定数復刻で出版することも考えています（本誌の「第12号」「第13号」として）。

本年は、製品購入やご意見・ご叱正など、いろいろな面でお世話になり、ありがとうございました。来年もよろしくお願いいたします。

追伸・[e-mail]のアドレス宛に、膨大なスパムメールが（主に海外から）送られてくるようになったので、2008年1月1日付で「[e-mail]」に変更します。36の方は、使用できなくなりますので、お手数ですが登録の変更など、よろしくお願いいたします。

コメント 3

｢モスクワ攻防戦｣｢Army Group Center｣そして私が最も山崎雅弘さんらしい作品と評価している｢Zitadelle｣の出版、期待してます('-^*)ok☆
体の方も、ご自愛くださいますよう…(´∀｀)
それではよいお年を～ヽ(´ー｀)ノ
by ハナザー (2007-12-31 22:32) 

「ツィタデレ作戦（3社の復刻版）」ですが、国際通信版とはどこが違うのでしょうか？　どちらも持っていませんが、参考にしたいので、できれば教えてください。
by 猿 (2008-01-08 15:15) 

ハナザーさま、猿さま：　コメントありがとうございます。「ツィタデレ作戦」の違いについてですが、地図のヘクスの向き（縦列と横列）を変更したこと、小規模な戦車ユニットの数を増やしたこと、そしてゲームシステムを変更したことの3つが主な変更点で、国際通信社版ではよりオーソドックスな（一般的な）システムになっています。ただ、私が再現したかった「テーマ」は、前者の方がよく現れていると思いますので、3Ｗ社から出た初版をベースに、バリアントとして国際通信社版に近い追加ユニットや追加ルールを入れようかと考えてます。初版は非常にシンプルでユニット数も比較的少なく（400個）、1日で終わるゲームなので、その「シンプルさ」を損なわないよう、手を入れるのは最低限に留めるつもりです。
by Mas-Yamazaki (2008-01-08 23:10)