SSブログ

2009年2月27日 [その他(ウォーゲーム関係)]

今日は、太平洋戦争ムック第3巻の担当記事用の文献読み込みの合間に、コマンド誌最新号「赤い台風」のユニットを切りました。クレジットの名前がどこにも見当たらないようですが、アートワークの担当者が代わられたのでしょうか? 今回のはマップもユニットも非常によいデザインに仕上がっていると思いました。以下、一同業者から(勝手な)論評を少し述べさせていただきます(偉そうな物言いですいませんが)。

redtyphoon1.JPG


ユニットは、所属ごとのカラーコードでたくさん色を使っていますが、トーンを落としたシックな配色なので、カラフルでありながら思考の邪魔にならず、気分が落ち着く印象です。戦闘力と移動力の数値が非常に読みやすく、その他の部隊名や配置も同系列の(飾りや主張の少ない)すっきりした綺麗なフォントを使っておられます。地色と文字色(黒または白)の使い分けも絶妙です。機能性と美観を両立させた、完成度の高いアートワークだと思いました。

redtyphoon3.JPG


マップの方も、一見するとそっけないデザインのようですが、よく見ると隅々まで作り手の気配りが感じられ、好感が持てます。勝利得点の数値を、ヘクスサイドにわざと重ねてあるところなどは「プレイヤーへの気配り」の良い例です。該当へクスにユニットが存在しても、これなら勝利得点ヘクスであることがわかります。森の表現も抑制の効いた仕上がりで、両軍配置線のシンプルな重ね方もきちんと効果が計算されているようです。

redtyphoon2.JPG


ゲームデザインでもアートワークでも、原稿執筆でも、他の人が手掛けられたよい仕事を見ると、頭の中でいろいろな部分が刺激されて、次の仕事に対する意欲が沸いてきます。「赤い台風」はゲーム本体の仕上がりにも(当然ですが)興味があるので、近々ソロで少しプレイしてみようと思います。以前に予告しました「スモレンスク」の新作作戦級ゲームも、頭の中で着々と輪郭が定まってきています。平野さんとは違うアプローチで、1941年7月のスモレンスク会戦における独ソ両軍の「課題」をプレイヤーの皆さんに提示しようと思いますので、乞うご期待。
nice!(0)  コメント(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

2009年2月25日2009年3月5日 ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。