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2009年10月3日 [その他(ウォーゲーム関係)]

文庫本『ロンメル戦記』の地図50点と、歴史群像記事「ベルリンの壁崩壊」のコラム記事2本、およびムック「太平洋戦争」第5巻の担当記事「カナダ軍の対日戦」を無事に書き終わり、この週末は『ロンメル戦記』の本文初校と格闘中です。文庫本の地図は、(1)ドイツ帝国 から (50)ロンメルの被弾地点 まで、和書ではおそらく初めて収録される戦況図や、各種の情報を基に自分で描き起こした説明地図もたくさん用意しましたので、興味のある方はぜひご期待ください。

同じ三重県の鈴鹿では、昨日からF1の日本GPが始まっていますが、今年は仕事が忙しいのと、12月に旅行の予定が入ったためお金を節約しないといけないので、現地には行かずにテレビで観戦します(現地で観戦される方、音とスピードをたっぷり堪能してきてください)。さっき予選の生中継をやっていましたが、今年の予選は大荒れだった様子。応援しているフェルナンド・アロンソが、2010年からフェラーリへに移籍することが決まったので、来年は鈴鹿かどこかで紅いマシンに乗る雄姿を観に行きたいですね。

nuerburgring.jpg

2005年のニュルブルクリンクで勝利者インタビューに答えるアロンソ(一番上のモニタに映っている人)。F1の画像は版権管理が非常に厳しいですが、これは自分で撮った写真なので問題ないはず。中央の人だかりの中心にいるのは皇帝ミハエル・シューマッハ(と言っても見えないですね)。

この初校を学研さんに戻したら、とりあえず当座の仕事は机の上から(一時的に)無くなるので、二冊目の文庫本(テーマは後日発表します)の準備を進めつつ、数ヶ月前からアイデアだけが頭の中で膨張していた、ゲームデザインの作業に着手しようかと考えています。優先順位で言うと、最初が「ベアズ・クロウ」、二番目が「戦国武勇伝」という流れですが、これとは別に「完成品」のイメージが突然出てきたのがひとつあり、それの地図もラフを作ってみるつもりです(これもテーマは後日発表します)。

ベアズ・クロウ」の地図2点は、地形の配置などは大体決まっているので、あとはプレイテストに適した形に仕上げるだけです(もちろん森や川などの地形はテストの途中で簡単に修正できるよう、レイヤーを分けてデータを作ります)。先日の呑み会で、鹿内さんから「作戦級ゲームはテーマの戦いそのものだけじゃなく、その『前』と『後』まで見える形にしないとおもしろくない」というご意見をうかがったので、「ベアズ・クロウ」は今まで以上にその部分を(特に勝利条件で)意識してデザインする方針です(南方のゲームは開戦からスタートなので『前』はありませんが)。

戦国武勇伝」は、基本ゲームの地図とルールのテキストはもう出来ているので、ユニットとチット(合戦コマ)を製作すればテストを始められます。このゲームは、サイコロを使わずに、「合戦コマ」というチットを用いて戦闘結果を判定します。サイコロの転がる音を気にしないで遊べること(熱中しているプレイヤーは気になりませんが、第三者はけっこう気になることも)、子供は基本的に「くじ引き」の類が好き(小学生の姪っ子に「箱から引いて遊ぶくじを作って」と頼まれたことがある)だという点を考慮して、このようなシステムを選択しました。

11月に入ると、再び文庫本と歴史群像の原稿で忙しくなるので、10月中には、なんとか「ベアズ・クロウ」か「戦国武勇伝」のプレイテストをスタートしたいと考えています。次の「隠(なばり)ゲームクラブ」での「OCS コリア」のプレイも楽しみです。



目をつぶってこの曲を聴くと、20年前の鈴鹿での出来事を鮮明に思い出します。1989年の日本GPでは、予選でも決勝でもアイルトン・セナが素晴らしい結果を残したのに、シケインでのアラン・プロストとの接触(というかプロストの体当たり)が原因で、不可解な失格の裁定に。セナを祝福しようと1時間近くも観客席で待っていた我々は、悲しい気持ちで家路につきました。その夜に放送されたテレビ中継(録画)のエンディングで流れたのが、ロビン・ザンダーの“In this country”。スタローンの映画「オーバー・ザ・トップ」を連想する人もいるかと思いますが、私にとっては「1989年のセナ失格の悲劇」を象徴する切ない曲です。
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コメント 4

Satoru

お久しぶりです。
“In this country”、懐かしいですね、私も好きな曲です。
F1も「オーバー・ザ・トップ」も思い出します。
F1現地観戦、一度はしたいんですがまだ果たせてないです。
『ロンメル戦記』期待してます!
by Satoru (2009-10-04 03:32) 

亜久里ファンだった人

トヨタが二戦続けて二位で表彰台に乗りましたね~。日本人ドライバーは今回も残念な結果でしたけど。トヨタ初優勝も間近でしょうかね?予選は事故が多かったみたいですけど重傷者が出なくてよかった。

新作ゲーム楽しみにしています。

by 亜久里ファンだった人 (2009-10-04 23:40) 

Mas-Yamazaki

Satoruさま: コメントありがとうございます(おひさしぶりです)。最近は、忙しくて大阪に出る機会がなく、塚本方面もご無沙汰です(笑)。

F1は、今年の鈴鹿は久しぶりなので混むかと思っていましたが、そうでもなかったようです。大阪からだと、近鉄上本町を6時50分頃発の臨時列車の特急に乗ると、8時30分頃に白子駅に着いて、そこから30分~1時間ほどバスに乗ってサーキットへ向かいます。

レース展開はもちろんテレビ観戦の方がわかりやすいですが、「空気を振動させて走る」マシンの音と速度は、やっぱりテレビでは伝わらない部分が大きいです。ぜひ一度、鈴鹿に足を運んでみてください(状況次第では、来年私も行くかもしれないので、よかったらご一緒にどうですか)。

文庫本は、力を出し切って書きましたので、ぜひご期待ください。
by Mas-Yamazaki (2009-10-06 23:55) 

Mas-Yamazaki

亜久里ファンだった人さま: コメントありがとうございます。中嶋君は残念な結果に終わってしまいましたが、トヨタのヤルノ・トゥルーリが2位になれたのは良かったですね。

ヤルノは、友人や恩人に不幸があったり、故郷が地震で被災したりという出来事の直後のレースでは、たいてい表彰台を獲得しています。今回も、僚友が予選の事故で欠場という「背負うもの」があったのが好成績の一因かと思いますが、「どうしても頑張らないといけない時だけスゴイ力を発揮する」というのは、ある意味イタリア人気質なのかも、と思ってしまいます(笑)。
by Mas-Yamazaki (2009-10-06 23:59) 

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