2010年3月23日 [その他(戦史研究関係)]
学研M文庫の新刊 『ポーランド電撃戦』 の再校も無事に終わり、地図と附録などのデータも入稿して、この本に関する私の作業はほぼ完了しました。店頭発売予定は4月13日で、価格は本体1200円の予定です。今回も、全身全霊を込めて取り組んだ仕事です。興味のある方は、ぜひ書店で手に取ってご覧下さい。
先週末は、附録として収録するドイツ・ポーランド両軍の戦車と飛行機の線画イラスト作成に没頭していました。この種のイラストを描いたのは、もしかしたらコマンド編集部にいた頃(10年以上前)以来かもしれません。
本文で触れている兵器について、側面図と主要諸元をまとめたものを巻末に入れれば、読者もより内容の理解度が深まるだろうと、軽い気持ちで始めた作業でしたが、どうも根が「凝り性」なせいか(笑)、作業の途中で不満な点が次々と生じて、何度も手直しを加えてしまいました。
ちなみに、戦車の側面図はすべて同一の縮尺で描いています。こうして比較すると、ポーランドのTK豆戦車がいかに小さく、弱々しい兵器であったかが再認識できると思います。
『ポーランド電撃戦』 の執筆過程で、ドイツ軍とポーランド軍の能力的な違いを考察するうち、制作中の新作ゲーム 『ベアズ・クロウ』 に導入できるアイデアをひとつ思いつきました。今週末に、テストと制作を再開する予定ですので、近々またテスト状況などをご報告します。
先週末は、附録として収録するドイツ・ポーランド両軍の戦車と飛行機の線画イラスト作成に没頭していました。この種のイラストを描いたのは、もしかしたらコマンド編集部にいた頃(10年以上前)以来かもしれません。
本文で触れている兵器について、側面図と主要諸元をまとめたものを巻末に入れれば、読者もより内容の理解度が深まるだろうと、軽い気持ちで始めた作業でしたが、どうも根が「凝り性」なせいか(笑)、作業の途中で不満な点が次々と生じて、何度も手直しを加えてしまいました。
ちなみに、戦車の側面図はすべて同一の縮尺で描いています。こうして比較すると、ポーランドのTK豆戦車がいかに小さく、弱々しい兵器であったかが再認識できると思います。
『ポーランド電撃戦』 の執筆過程で、ドイツ軍とポーランド軍の能力的な違いを考察するうち、制作中の新作ゲーム 『ベアズ・クロウ』 に導入できるアイデアをひとつ思いつきました。今週末に、テストと制作を再開する予定ですので、近々またテスト状況などをご報告します。
2010-03-23 23:53
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コメント(5)
以前からのファンです
予約して買わせていただきます。
by NO NAME (2010-03-26 21:10)
戦車のイラストが巻末付録で付いているのは良いと思います。ポーランド戦車の情報は、よそではなかなか見ないので。TKシリーズって、やっぱりちっちゃいですね! それからII号戦車の車体は意外と大きいんですね。1939年のポーランド戦は他に文献がなくて、実情が不明な感じなので、新刊を楽しみにしています。
by 長瀬 (2010-03-26 22:26)
NO NAMEさま、長瀬さま: コメントありがとうございます。今回の『ポーランド電撃戦』は、1939年9月~10月のポーランド戦争の具体的な作戦経過に加えて、この戦争(ひいては第二次世界大戦の勃発)に至るまでの外交交渉についても詳しく説明していますので、第二次世界大戦のキャンペーン・ゲームにおける「第1ターン」を考える上でも、有用な情報をご提供できたのではないかと考えています。発売まであと半月ほどですが、ぜひご期待ください。
TK偵察戦車の小ささは、見るたびに「縮尺を間違っているのでは?」と疑問に思うほどですが、この豆戦車も7TPも、イギリスのカーデンロイドとヴィッカースE型が原型で、第二次大戦が勃発するまでは、決して「使い物にならない」とは見なされていませんでした。むしろ(ソ連国内でこっそり一緒に開発していた)ドイツとソ連の二国だけが、戦車の開発面で「異常に進んでいた」と言った方が自然である気がします。
by Mas-Yamazaki (2010-03-26 23:54)
山崎さん、こんばんは。
大戦後期の戦車も好きですが、初期の戦車も味があっていいもんですね。
こうして見ると、チェコ(スロヴァキア)も独自の道を歩んでいて、スウェーデンのように中立を守って戦車を作り続けていたら、どんな戦車が出来ていたんでしょうね。宮崎駿さん的なモンスタータンクを想像する一方、独特の進化を遂げた姿があったかもしれませんね。
by グスタフ飯沼 (2010-03-27 23:05)
グスタフ飯沼さま: コメントありがとうございます。ご指摘のとおり、チェコの戦車はイギリス系ともソ連系とも違う、独自の設計思想に基づいているようで、もし1938年のチェコ危機でフランスが本気でチェコの支援に動いていたら、ドイツ=チェコスロヴァキアの戦争はどういう展開になったんだろうか、もし戦車戦が発生していたら、どんな様相を呈していたのか、などなど、興味をかきたてられますね。「宮崎駿さん的なモンスタータンク」というのは、やはり「リベット接合の巨大な物体」でしょうか(笑)。
第二次大戦中のスウェーデンの戦車については、私はよく知らないのですが、調べてみるとハンガリーのトルディ軽戦車が、スウェーデンのランズベルクL-60軽戦車の系統らしいですね。チェコとスウェーデンは、国内で鉄鉱石を豊富に産出できるという強みで共通していますが、戦車の開発能力にもそういった点は関係しているのでしょうか。
by Mas-Yamazaki (2010-03-31 00:19)