2010年7月16日 [その他(ウォーゲーム関係)]
昨日、以前の記事でご紹介したことのあるゲーム雑誌『Battles』の最新号(第4号)が届きました。最近は、執筆の仕事にどっぷり埋没していて、ゲームに関わる余裕がないのですが、大きなサイズのゲームの写真がたくさん収録されているこの雑誌は、ありがたい気分転換になりました。
今号の付録ゲームは、1945年4月~5月までの、ソ連軍のベルリン最終攻勢をエリア式で再現するゲーム『レース・フォー・ベルリン』。特徴的なのは、地図の領域が南北で2つに区切られており、一方のプレイヤーが「ソ連第1白ロシア方面軍(ジューコフ)+コーニェフの前面にいるドイツ軍」を指揮し、もう一方のプレイヤーが「ソ連第1ウクライナ方面軍(コーニェフ)+ジューコフの前面にいるドイツ軍」を指揮するという、かつてのSPI社の名作『バトル・フォー・ジャーマニー』と同様の担当方式になっていることでしょうか。なかなか興味深い処理です。
封筒に入っていたオマケのはがきゲーム。1942年のスターリンクラード市街戦における、トラクター工場の激戦を描くソリテア・ゲームです。タイトルの『ラッテンクリーク』とは、狙撃兵を主役にしたデイヴィッド・L. ロビンズの小説『鼠たちの戦争』から取っているのでしょうか。ノン・プレイヤーのソ連軍には、もちろん狙撃兵も登場します。なんとなく、見たことのある雰囲気だと思ったら、以前の記事でご紹介した、『アゲンスト・ザ・オッズ』についていたオマケのはがきゲームと、同一の制作チームでした。けっこうしっかりと作られているようで、版元に厚紙カウンターを請求してプレイしたくなりました。写真ではわかりにくいかもしれませんが、石油タンクから漏れた重油がヴォルガ河の川面に流れているところまで描いています(笑)。
この『ラッテンクリーク』のマップグラフィックが、段階的に完成していく過程が、本文記事で紹介されていました。なかなか興味深い内容です。
こちらは表紙。ソ連のプロパガンダ・ポスターを少しアレンジして使用しています。過去にも、プロパガンダ・ポスターをモチーフにしたゲームのカバーアートはいくつかありましたが、完全オリジナルの絵柄なのに、いかにも「当時のソ連軍のプロパガンダ・ポスターっぽい」という作品もあります。その代表的なのが、こちらのボックス・アート。
ピーブルズ・ウォー社の『コルスン・ポケット』。完全にソ連軍目線ではありますが、このデザイン、このカラーリングは、シミュレーション・ゲーム界を代表する絵師ロジャー・マクゴワン氏の初期の作品です。
こちらもマクゴワン氏のマスターピース、『カニェフ』。私が過去に買ったシミュレーション・ゲームのパッケージの中でも、これはベスト3に入れたいところ。
独ソ戦ではありませんが、これもマクゴワン氏が手掛けた『レース・トゥ・ザ・ミューズ』(ウォーゲーマー誌)。マントイフェルの表情が秀逸。この「赤と黒の時代」の後、マクゴワン氏は点描から彩色へとスタイルを変えていきますが、私は最近、マクゴワン氏の「赤と黒の時代」の作品を再評価しており、箱目当てで(昔手放した)WWW社の『キロヴォグラード』を買い直そうかと考えているところです(笑)。
一時期はガンの治療で休まれていたマクゴワン氏ですが、快復後はGMT社で大活躍されており、今後も良いパッケージをたくさん世に出していただきたいと思っています。
今号の付録ゲームは、1945年4月~5月までの、ソ連軍のベルリン最終攻勢をエリア式で再現するゲーム『レース・フォー・ベルリン』。特徴的なのは、地図の領域が南北で2つに区切られており、一方のプレイヤーが「ソ連第1白ロシア方面軍(ジューコフ)+コーニェフの前面にいるドイツ軍」を指揮し、もう一方のプレイヤーが「ソ連第1ウクライナ方面軍(コーニェフ)+ジューコフの前面にいるドイツ軍」を指揮するという、かつてのSPI社の名作『バトル・フォー・ジャーマニー』と同様の担当方式になっていることでしょうか。なかなか興味深い処理です。
封筒に入っていたオマケのはがきゲーム。1942年のスターリンクラード市街戦における、トラクター工場の激戦を描くソリテア・ゲームです。タイトルの『ラッテンクリーク』とは、狙撃兵を主役にしたデイヴィッド・L. ロビンズの小説『鼠たちの戦争』から取っているのでしょうか。ノン・プレイヤーのソ連軍には、もちろん狙撃兵も登場します。なんとなく、見たことのある雰囲気だと思ったら、以前の記事でご紹介した、『アゲンスト・ザ・オッズ』についていたオマケのはがきゲームと、同一の制作チームでした。けっこうしっかりと作られているようで、版元に厚紙カウンターを請求してプレイしたくなりました。写真ではわかりにくいかもしれませんが、石油タンクから漏れた重油がヴォルガ河の川面に流れているところまで描いています(笑)。
この『ラッテンクリーク』のマップグラフィックが、段階的に完成していく過程が、本文記事で紹介されていました。なかなか興味深い内容です。
こちらは表紙。ソ連のプロパガンダ・ポスターを少しアレンジして使用しています。過去にも、プロパガンダ・ポスターをモチーフにしたゲームのカバーアートはいくつかありましたが、完全オリジナルの絵柄なのに、いかにも「当時のソ連軍のプロパガンダ・ポスターっぽい」という作品もあります。その代表的なのが、こちらのボックス・アート。
ピーブルズ・ウォー社の『コルスン・ポケット』。完全にソ連軍目線ではありますが、このデザイン、このカラーリングは、シミュレーション・ゲーム界を代表する絵師ロジャー・マクゴワン氏の初期の作品です。
こちらもマクゴワン氏のマスターピース、『カニェフ』。私が過去に買ったシミュレーション・ゲームのパッケージの中でも、これはベスト3に入れたいところ。
独ソ戦ではありませんが、これもマクゴワン氏が手掛けた『レース・トゥ・ザ・ミューズ』(ウォーゲーマー誌)。マントイフェルの表情が秀逸。この「赤と黒の時代」の後、マクゴワン氏は点描から彩色へとスタイルを変えていきますが、私は最近、マクゴワン氏の「赤と黒の時代」の作品を再評価しており、箱目当てで(昔手放した)WWW社の『キロヴォグラード』を買い直そうかと考えているところです(笑)。
一時期はガンの治療で休まれていたマクゴワン氏ですが、快復後はGMT社で大活躍されており、今後も良いパッケージをたくさん世に出していただきたいと思っています。
2010-07-16 22:56
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